緊急事態宣言が出された頃,当然のようにサーキット走行も自粛する事になりました.
昔語りで散々書いたように,毎月サーキットを走る事が半分生活の一部になっている状態から,いきなりそれを「ゼロにしろ!」と言われると,頭では理解していても,やっぱり苦しいものです.
そうすると必然的に代わりになるものを探そうとして,行きつく先は・・・(皆さんご想像の通り)シミュレーションの世界となる訳です.
ただ,シミュレーションとは言ってもピンからキリまであって,こんなパッケージ品(↓)に手を出そうもんなら,軽く500万は掛かります.
(
T3R Simulator より)
「500万!? いいクルマが1台買えるじゃん!」と思うかもしれませんが,仮にこのシミュレーターの寿命が7年だとしてら年間約70万.多分,隔週でサーキットを走っているような人達からしたら年間70万は,そんなに法外な金額ではないでしょう(計算すると嫌な気持ちになるので,ここではあえて試算しません・・・苦笑).
ただ,「じゃあ,買うのか?」と言われると,「これから先,一生サーキットを走れないなら,それも良いか・・・」とは思いますが,この自粛が永遠に続く訳ではなく,あくまで一時しのぎ.やがては実際のサーキットに戻る事を考えると,出費は出来るだけ抑えたくなります.
そうすると,汎用ゲーム機(PS4等)に目が行く訳ですが,「さて,どれにしようか・・・」と考えていたら,こんなニュース(↓)が流れて来ました.
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YouTubeなので誇張されているように思えますが(笑),原文(↓)でも確かにそう言ってました.
F1, Gran Turismo – especially Gran Turismo, Gran Turismo is terrible, it feels nothing like a car, you just slide everywhere. It’s rubbish because of that, that’s why no one does it.
F1(ゲームタイトルのF1 2019の事です)とグランツーリスモ・・・特にグランツーリスモ,グランツーリスモは酷い.クルマとは思えないくらい,どこでもスライドする.そのせいでゴミだ.誰もやらない.
なかなか刺激的な発言ですね(苦笑).ただ,現役バリバリのF1ドライバーが言うんですから事実なのでしょう.
そうすると,「どこがどう違うのかなぁ~?」と気になったので色々調べていたら,こんな(↓)企画を見つけました.
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現役のフォーミュラドライバーが,それも日本人選手(松下信治選手)が,コメントしてくれるというので食い入るように見てました.使っているハンドルコントローラ(ハンコン)が,HORIの「
Racing Wheel Apex 」なので,その点は差し引いて聞かないといけませんが,それでもなかなか興味深いです.
最初は「F1 2019」でF1を走らせていました.今回使ったハンコンが「フォースフィードバック(実車でステアリングを操作した時のような,重さや反動が感じられる機能)」がないせいもあるのでしょうが,「(グリップを)感じられないのが難しい」「(実際は)来そう!(滑る!)というのが分かる」「(実車のブレーキングでは)ロックする前に分かる」と言ったコメントが出て,違和感ありまくりのようですね.総評としては,
「コレ,XXXXですよ」
という事のようです(苦笑).
続けて,F2での走行.
「何だコレ!? 曲がんないじゃん(苦笑)」「超アンダー~」「こんなに曲がらない事はない」と非難轟々.「スピード感は結構似ている」というコメントもありますが,これはF1と比べての話でしょうね.一番興味深かったのが「ブレーキがリアルじゃない」「F2はもっと長く踏まないといけない」という点.これは現役ならではのコメントじゃないでしょうか.
続けて,今度はタイトルを「GT Sport(グランツーリスモ)」に変更.
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最初は「エンジンが凄く遅い」せいで高速コーナーでは評価が低かったようですが,低速コーナーに入ると「ブレーキの感じが凄くイイ.凄く良く止まる」「実際のF1もこんな感じ」「ブレーキをドンと踏んでもよく効く」「(実際の)フォーミュラのブレーキに近い」と高評価.「タイヤのスキール音はここまで鳴る?」という問いに対しては「(実際は)聞こえない」という返事でしたが,「(実際は)もっと曲がる」との事で「グリップが高い」とこちらも高評価でした.総評としては,
「あそこ(F1 2019)までの(シビアさ)がない.こっち(GT Sport)の方が近い」
との事で,同じPS4同士の比較(iRacingやrFactorとの比較ではない)だからかもしれませんが,意外と「グランツーリスモ」の評価が高いですね.
やっぱり,現役のF1チャンピオンがフィードバックしている(↓)影響が大きいのでしょうか?
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但し,そのグランツーリスモに対しても,「(切ったら切った分だけ曲がるのは)やり過ぎ」「(四輪の挙動の再現度は)まだまだ」との事でした.
ちなみに,話の中で出てきた実際のレーシングチームが使っているシミュレーターですが,調べてみたらこんな感じ(↓)でした.
【マクラーレンのシミュレーター】
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【ダラーラのシミュレーター】
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さすが,億の単位だと世界が違いますね・・・.
もう一つ,松下信治選手のチームメイトだったLouis Delétraz選手のシミュレータールームも調べてみたら,こんな感じでした(↓).
プロのレーシングドライバーがトレーニングに使うものだと,まだ現実的(?)ですね.
(と言っても,部屋の様子自体が既に現実離れしてますが・・・苦笑)
そうそう,現実離れ思い出しましたが,色々と調べる過程でモノの値段の話になった時に「シミュレーターの部品は音響機材と一緒」「拘りだしたらキリがない」と表現されている方がいて,なるほどなぁ~と思いました.
・・・で,究極的に拘るとどんな感じなのかなー?と思って調べてみたら,こんな方(↓)がいらっしゃいました.
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映し方もあると思いますが,当時のF1のモンスターっぷりが見事に再現されています.
更にこちら(↓)がそのメイキング映像ですが,いやはや,凄い機材です.
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実車同様にシミュレーションの世界も奥が深く,圧倒されて終わってしまいました・・・.
Posted at 2020/05/08 16:45:38 | |
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