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2024年02月14日 イイね!

押し潰れそうなプレッシャーの果てに

押し潰れそうなプレッシャーの果てに今シーズンのタイムアタックの集大成としてTC2000に行って来ました.

先日のTC1000で最低限のノルマであった40秒台に再び入れる事ができ,その過程でセットアップを更に煮詰められたので,今の状態であれば何もしなくとも昨年のタイム(1'07.963)から0.3秒は縮められるだろうという目算がありましたが,その更に先にある7年前のプロのタイムを超えるためにはそれだけでは足りないので,もう少し手持ちの武器が欲しい・・・.

時間的にクルマ側で出来る事は何も残っていないので,ドライバー側で出来る事を見出すべく,先週からtaka@黒インテ(元)さんから頂いたTC2000の走行データを何度も見返していたのですが,自分のEF8とtakaさんのGK5の違いを踏まえつつ,効果的がありそうなもの・なさそうなものを仕分けしたした結果,ドライビングを2点変更する事にしました.


1つ目が,第2ヘアピンでのダウンシフト(↓).



これまで第2ヘアピンでは,ブレーキングに合わせて4→3→2速と1個ずつダウンシフトをしていたのですが,操作を2回行う都合上,その時間を確保するためにブレーキングの開始ポイントをやや手前に持って来ていました.これが第2ヘアピンにおける突っ込み不足を生んでいると思われるため,4→3→2速ではなく,4→2速へ1個飛ばしでダウンシフトをしてみる事にします.


2つ目が最終コーナーへ進入で4速キープ(↓).



takaさんだけでなく,はやぶぅさんの車載も見させて頂きつつ,どうすれば最終コーナーの減速量を減らせるか?と考えてみたところ,4→3速へのダウンシフト時に行うヒール&トゥのブレーキが減速量が大きくなる一因と考えました.これをなくすためには,ヒール&トゥ自体をそもそもしない4速キープの状態で最終コーナーに突っ込めば,ブレーキングの踏力コントロールに集中出来るようになるのではないか? 加えて,3速よりも4速の方がエンブレの効きが弱い事から,同じブレーキ踏力でも更に減速量を抑える事も出来るのでは?と考えました.

今回はこの2つの武器を携えて,筑波サーキットへ向かう事にしました.


さて当日.1週間車載を見続けたせいなのか分かりませんが,なんとTC2000の走行会に遅刻して走れない夢を見てしまいました.ハッ!と夢から覚めて,目覚まし時計を慌てて見たらアラームが鳴る15分前・・・.なので,現実の世界では遅刻はしなかったのですが,「一体どんだけプレッシャーを感じてんだよ」と我ながら苦笑してしまいました.

当然こんな状況で二度寝なんてする気は起きないので,そのまま身支度をして家を出発し,その道中で筑波は気圧1025hPaのドライという好条件である事を知りました.



現地に着いてみると,気温は5℃と肌寒く,路面温度もマイナスの値を示していました.ゲストとして来られていたプロドライバーも「今日ほど良いコンディションはない!」と仰られるくらいのタイムアタック日和でした.



昨年11月以来となるBB6のAT使いに挨拶しつつ,お隣にはM235iに乗り替えられたBMW使いの方もいらっしゃいました.受付でエントリーリストを確認すると私のクラスは,なんと出走11台のクリア取り放題状態! これだけ条件が揃ったら,今日タイムを出さずしていつ出すんだ?という感じで,更にプレッシャーが重くのしかかりました・・・.


という事で,早速1本目(9:00~).

路面温度がマイナスという事で,念には念を入れてリアタイヤを温めつつ,同時にブレーキにも熱を入れます.TC2000はロックするほどハードなブレーキングを行うコーナーはないのですが,アタックシーズン中にブレーキタッチが変わる事を嫌ってジャダーが出ているローターをそのまま使い続けた結果,ヒートクラックがかなりヤバイ状況になってしまいました・・・(↓).



交換用のローターは既に手配してあるので,今日1日もってくれさえすれば問題ないのですが,前回ジャダーを感じたのがまさにこのTC2000なので,念には念を入れてブレーキを温めます.

そして,準備が整ったところで変更した2つのドライビングを試してみます.



第2ヘアピンでのダウンシフト(1個飛ばし)に関しては,今までやった事がないので,ダウンシフト後のオーバーレブが気がかりでしたが,試してみたら繋いだ時は6000rpm前後で何の問題もなかったので,即座にブレーキングポイントの詰めに入りました.

ブレーキングを開始するポイントを奥にとる事自体は大して難しくはなかったのですが,そこから先の操作が問題となりました.ステアリングのレスポンスはまずまずなのですが,立ち上がりで思ったほど踏ん張ってくれず,コース幅が足りなくなって,何回かコース外にタイヤを落としそうになりました・・・.



もう1つの最終コーナー4速キープに関しては,減速に掛ける時間が3速時よりも長く,体感ではボトムスピードが上がっている印象を受けなかったので,「これはロガーで比較するしかないな~」となりました.4速キープ時と,4→3速に落とした時の2パターンでタイムを出しておいて,走行終了後に比較する事にします.


こんな感じでドライビングの変更点のアジャストも終わったので,1本目の最終ラップで1発を狙ってみます.



結果は 1'07.678 で, 自己ベストを0.014秒更新する事が出来ました.


気圧のおかげとはいえ,こちらも2年半振りの自己ベスト更新なので,本来であれば小躍りしても良い状況なのですが,頭の中は2本目をどうするか?しかなく,駐車場に戻るなりロガーを開いて,最終コーナーの簡易比較を行いました.



上が車速,下がタイム差,赤線がダウンシフト時(4→3速),青線が4速キープ時です.ご覧の通り両者のタイム差は僅か0.02秒.進入では4速キープ時(青線)の方が減速量が小さく,タイムを稼げていますが,立ち上がりでは駆動力不足でダウンシフト時(赤)よりも加速が遅れ,このプラスマイナスの差で0.02秒となりました.

公式のSec3のタイムでも差は同じで(↓),

  ダウンシフト時 ・・・ 12.035
  4速キープ時  ・・・ 12.058 (+0.023)

この結果だけ見ると「どっちでも良い」という結論になりますね・・・.ならば,どちらの方がより自信を持ってドライビングが出来るか?(ドライビング精度が高いか?)と走行中のフィーリングを思い返してみると,



4速キープの方は,出口側の縁石の手前辺りでフロントの接地感を失う瞬間があった事を思い出しました.同じ舵角・同じアクセル開度でほぼ定常円旋回をしているにも関わらず,一瞬だけフッ・・・とフロントの接地感がなくなる場面が4速キープの方はありました.

接地感が急になくなったからといって,それのせいで挙動が乱れたりする事はなかったのですが,接地感を一瞬失った後,再び接地の手応えが戻ってきた瞬間にタイヤが鳴り出してアンダーステアが強まったので,恐らく一瞬クルマが浮いたんだと思われます.最終コーナーのこの位置でフロントが浮くとなれば,恐らく原因は知る人ぞ知るアレでしょうね・・・.

ダウンシフト時にフッと浮く感じがしない理由は,この時は分かりませんでしたが,とにかく立ち上がりでFFのフロントが浮く事は百害あって一利なしなので,タイムが変わらないのであれば4速キープは廃止すべき,と判断しました.




という事で,やるべき事が定まった2本目(10:00~).

手持ちの武器が1つなくなってしまったので,あとやれる事はタイヤのグリップをフルに引き出す事のみ.となれば,タイヤが冷えている計測1勝負しかない訳なのですが,この頃には強い日差しで路面温度は20℃を超えており,たった40分のインターバルではタイヤの表面温度は全く下がりませんでした.「これは計測1でも多分出ないな・・・」と思いつつアタックしてみると,



結果は 1'07.742.1本目のタイムの0.06秒落ちです. これで全ての武器を使い切り,引き出しの中は空っぽとなってしまいました.「さてどうする?」と後続の邪魔にならないように一旦ピットロードを通り,頭を冷やす時間をとってみますが・・・,



やれる事は1つしかない.諦めず,時間の許す限り「気合」と「努力」と「根性」でアタックするのみ!(笑)

( 」`Д´)」ウォォォォォォォォォ!!!

「気合」と「根性」で1ヘア・2ヘアのブレーキングを限界まで詰めて,0.2秒削り取り1'07.470 (自己ベスト更新)を叩き出すと,

ヾ(*`Д´*)ノ ナンノ!! マダマダ-ァ!!!!

ここまで来たら,絶対プロのタイムを超えてやる!と更に「気合」を入れた結果・・・,



1'07.454! (更に自己ベストを更新)

Sec1で0.1秒,Sec2で更に0.1秒削り取り,最後のSec3さえ纏め切れればプロのタイムに手が届きそうだったのですが,最後の最後で痛恨のミスをしてしまい(進入のライン取りをしくじった),0.016秒しか削り取れませんでした・・・.

_| ̄|○||| ガクッ …


一応この後も,諦めずアタックは続けたのですが(↓),



さすがにタイヤもブレーキも限界で,止まらない・曲がらない・フラフラする,と危ないため,ここで止めておきました.


以上,押し潰れそうなプレッシャーの果ての結末でした.

自己ベストを0.2秒更新し,なんなら205幅で225幅のタイムを超えたので,本来であれば大勝利!とガッツポーズをしても良いくらいなのですが,最後の最後でしくじって,プロの壁を超えられなかったのは本当に悔しくて仕方ないです.あとちょっと,ほんの少しだけプレッシャーに耐える事が出来れば,これ以上ない達成感で今シーズンを締めくくれたのに・・・.orz

それにしても,7年前のプロの壁を未だに超えられないって,ホント情けないですね.道具(タイヤ)の差は歴然ですし,今回は気圧まで味方につけたというのに・・・.プロの技量の高さを改めて感じると共に,どうすればこの壁を越えられるのか? アタックシーズンの終わりと共に,来シーズンに向けて大きな大きな宿題を抱えた1日でした.
2023年11月11日 イイね!

6秒台は見えない・・・

6秒台は見えない・・・TC2000は年に1~2回しか走らないので,来年のための反省会です(笑).

今年のチャレンジではタイヤが終わりかけの状況であったにも関わらず,2年振りに7秒台を出す事が出来ました.個人的にはマズマズの結果だと思っているのですが,プロに「6秒8は出せるよ!」と言われて早7年.当時のプロのタイムに届かないのは勿論の事,7秒台に入れるのもやっとの状況なので,6秒台なんてまるで見えませんね・・・.

エンジンが前回のオーバーホールから16万kmを経過し,大分お疲れ気味なのは間違いないですが,なんだかんだと年々車重も増えていっているので,これが少しずつ遅くなっている要因の1つかなぁ~?とも思っています.ま,そんな事をグダグダ言っててもしょうがないので,ドライビングの課題出しとセットアップの検討のために今回の走行を振り返ります.


まず比較材料ですが,今回は7秒台を出せたので2年前の自己ベストと比較してみます.

【自己ベスト:1'07.692】


【今回:1'07.963】


セクタータイムは以下の通り.

  自己ベスト ・・・ Sec1:27.529  Sec2:28.143  Sec3:12.020  最高速:151.451km/h
  今回     ・・・ Sec1:27.803  Sec2:28.083  Sec3:12.077  最高速:152.542km/h

これだけ見ると今回自己ベストに届かなかった原因はSec1にあるように見えますね・・・.
その一方で,今回のタイヤは終わりかけ(↓)だったにも関わらず,



Sec2が速くなっている点からすると,足回りのセットアップは良い方向に進んでいるようにも思えます.また,意外なところでは最高速が1km/h伸びている点で,これは7年前にプロが出した「152.306km/h」も上回っています.最高速は第2ヘアピンの立ち上がりの影響を受けるので,安易に考える事は出来ませんが,今年アップデートした「リアアンダーパネル(↓)」の恩恵だと嬉しいですね.




最高速の話が出たので,コンディションも振返ってみましょう.

  自己ベスト ・・・ 気圧:1011.6hPa  気温:13.3℃  路面温度:15.5℃
  今回     ・・・ 気圧:1027.0hPa  気温:16.2℃  路面温度:21.2℃

今回の気圧はかなり高かったですね.気温は今回の方が3℃高いですが,気圧は15hPa以上高いので気温上昇による低下代を簡単に打消せますね.今回の走行で唯一ネックだった点は路面温度が高い事でしたが,それも計測1で決めたので影響は少なかったでしょう(逆に言うと20℃を超えていなかったら計測1で決めるのは無理でした).


といった情報を踏まえつつ,ロガーデータの比較です(緑:ベスト 青:今回).



ザッと見ると,今回(青)は4箇所のブレーキングポイント全てで遅れをとったようですね.ブレーキングで引き離されたのをその後の加速区間で取り返すような構図になっているようです.ブレーキは,前回TC1000を走った時にも感じたジャダーが今回も発生していて,自信をもってブレーキングを行えなかった点が影響しているかもしれません.

走行後にショップでブレーキ周りを診てもらったら,「ローターのクラックが深くなっている(↓)」との事だったので,



交換しないとダメだと思いますが,次の日光に間に合うかなぁ・・・?


そんな不安を抱えつつでありますが,細かく見ていきましょう.最初はホームストレート~第1コーナー.



1コーナーの進入時点で今回(青)の方が車速が4km/hも低いですね.毎回こうなのかなぁ~?と思って他のラップを見てみたところ,155km/hをマークしている周回もあったので,計測に入る前の周で何かミスっていそうです.

なので,車載を見返してみたところ(↓),



アタックに入る直前にシフトノブに手を置いており,3速に入っている事を確認していました.なんで確認をしたのか?は覚えていないのですが,何かしらの違和感があって,これを確認していたからアクセルを踏むのが遅れたんでしょうね.この踏み遅れによって第1コーナーのブレーキングまでに0.2秒遅れてしまっているので,非常に勿体なかったです・・・.orz

ただ,そこからのブレーキングは今回(青)の方が上手かったようで,



ボトムを5km/h上げて旋回出来ました.立ち上がりの加速も悪くなく,第1ヘアピンの進入速度が2.4km/h上回っているので,ここら辺は足回りのセッティングが決まっている事とドライビングの精度が上がっているおかげかな?と思います.


次は第1ヘアピン.ここは今回,進入の仕方を少し変えました.



第1ヘアピンに進入する際,4速に入れると,入れたと同時にシフトダウンを始めないといけないくらいの距離なので,私は4速に上げず3速キープのまま進入するようにしているのですが,3速キープだとS字の2個目辺りでレブに当たるため,少しアクセルを戻してコントロールする必要があります.これだと思い切ってヘアピンに飛び込めないので,正直マージンを少し残したドライビングとなってしまいます・・・.

一方,今回はブレーキにジャダーの問題を抱えていたので,あまり強くペダルを踏む事が出来ず,1本目を走った後にどうしたもんか?と考えていたのですが,「だったら,3速のレブまで全開で引っ張って,レブに当たったと同時にブレーキングを開始すれば,ちょうど良い距離感になるのでは?」と思い,これを試してみたところ,ドンピシャでした!

おかげで第1ヘアピンの進入速度も稼げましたし,ターンイン時の姿勢も安定しました.ただ・・・,



フロントタイヤのグリップが足りず,クルマが曲がってくれないので,V字のコーナリングがイメージ通りに出来ない点だけは残念でした.イメージ通りにクルマが曲がらないので,U字のコーナリングをせざるを得ず(↓),


(赤:ベスト 青:今回)

立ち上がりの車速の伸びは今回(青)の方が良いのに(↓),



距離で損をして0.15秒遅れる結果となりました.Sec1の遅れの主たる要因は,この第1ヘアピンの立ち上がりにおける距離的な損失のせいなので,もうちょっとだけフロントのグリップが欲しかったなぁ~という感じです.

グリップが足りなかった原因は,勿論擦り減ったタイヤのせいではあるのですが,先月のナリモでの感触も踏まえると,今のセットアップが低速コーナーで曲がらない特性になっている印象が更に強まりました.この辺りのバランス点をもう少し見直さないと,冬場のTC1000でも40秒台は厳しいかもしれませんね・・・.


続いて,ダンロップ~80R.



今回(青)の方がダンロップの進入速度は2km/h高いですが,ボトムは2km/h低くなっているので,まぁ,トントンですかね.80Rの伸びもベスト(緑)と変わらず,ロガーデータを見ても互角ですね.

あ,あと80Rの途中にある舗装の繋ぎ目(↓).



ここを通過する際にクルマが跳ねるのですが,今の足回りだと跳ねた後の収まりが良く,危ない感じは全くありませんでした(コーナリング中に3→4速へシフトアップするのも苦労しなかった).これを踏まえても,やっぱり今の足のセットアップは決まっているんだぁ~と思いました.


次は第2ヘアピン~バックストレート.



ここもボトムスピードを4.7km/h上げる事が出来ました.やはり足回りのセッティングが決まっているおかげですね.惜しむらくは,アクセルを開けていった時のトラクションが若干足りない点で,やっぱりタイヤの摩耗が地味にダメージを与えてきます・・・.

ただ,それでもバックストレートの伸びは今回(青)の方が良く,コースの他の区間も合わせて見てみると,全体的に110km/hを超えた領域で車速が伸びているようです(↓).



全域車速が伸びているなら高い気圧の効果とも考えられるのですが,特定の領域だけ車速が伸びているのだとすれば,やはり「リアアンダーパネル」の効果なのかもしれませんね.


そして,最終コーナー.



ここはボトムスピードの一言に尽きますね.進入のブレーキングで落とし過ぎです・・・.そんなに強く踏んでいるつもりはないのですが,6km/hもボトムが低いのはマズイですね.ここまで落ちてしまう理由の1つにリアタイヤがあるんじゃないか?と思っているのですが,それはそれとしてドライビングで対応する策を考えないといけませんね.


以上,TC2000の反省会でした.

纏めると,Sec1の遅れは「計測前の助走」と「第1ヘアピンでのアンダー」が原因で,前者はドライビングミス,後者はタイヤの問題と言えそうです.仮にこれらの問題が起きなかった(例えば,タイヤが新しかった)とすれば,少なくとも自己ベストと同等のタイムは記録出来たんじゃないかなぁ~?と思います.

これは言い替えると,やはり現状の実力では7秒台中盤が良いトコで,6秒台は到底視界に入らない・・・という事に思えました.大幅な軽量化か,エンジンのパワーアップ(or リフレッシュ)でもしないと,やっぱり6秒台には届かなそうですね.
2023年02月12日 イイね!

80Rの溝落とし

80Rの溝落としショップで「ヘッドライトの右側の方が黄ばみが酷いんだよねぇ~」と言ったら,店長から「左右でモノが違うんじゃない?」と言われ,履歴を確認したところ左右共に2016年の12月に交換しているので一緒っぽい・・・と思いつつ,左側のヘッドライトだけ部屋からストックが発掘された(=右側だけ使用した)ので,多分別だな・・・と思い直したOXです.

さて,車検でクルマが手元にないので,1日中やる事もなくベッドの上でゴロゴロしながらSNSを見ていたら,「(80Rで)溝落としを決めているヤツがいる」なんて情報が流れてきました.

撮影された画像を見ると結構ボッコリ穴が空いていて,「こんなトコに溝なんてあったっけ? 最近出来たヤツなのかなぁ~?」と思い,筑波の主に聞いてみたところご存知ない様子.気になったので自分の車載を確認してみたところ,



バッチリ映ってました・・・(↓).



溝はダンロップアーチを過ぎた80Rの入口.イン側の白線の,更に内側にある緑色の舗装(縁石?)の,更に内側(半分芝生)にある黒い部分です.ロガーデータで確認すると場所はこの辺り(↓)でした.



ちょうど横Gが最大値に達する直前辺りなので,左側(イン側)のタイヤの荷重はかなり抜けてそうですが,逆に言えば荷重が抜けているので溝落としとして使うには,最も効果的なポイントなんですかね? 画像を見る限り,結構深そうな溝なのでタイヤ落としたらイン巻きするケースの方が多そうな気もするのですが・・・.




ダンロップの進入でボトムを上げる事に躍起になっていると,ダンロップの出口でクルマがコース外側の緑の部分にまで流れる場合があり,この場合はそのままインカット気味に80Rへ進入するため,意図せずこの溝の上を通過してスピン!なんて事になりそうですね.

パワーのあるクルマだったらダンロップの出口であまり外側に膨らまず,80R入口は外側からアプローチするので,イン側のこんな溝なんて気にもしないのでしょうが,パワーのないクルマは,極力車速を落とさないように目一杯幅を使って走るため,案外ローパワー車の方がこの落とし穴にハマるのかもしれません・・・.


次回走る時の自らへの戒めの意味も込めて,ちょっとした小ネタでした.
2022年11月18日 イイね!

予想以上に遅かった・・・

予想以上に遅かった・・・EF8の先輩に勝利する事が出来たTC2000でしたが,タイム自体は予想以上に伸び悩みました.

フロントスプリングのレートを下げた事で高速コーナーは苦戦するだろうとは思っていましたが,フワフワとした感触でクルマの挙動が落ち着かず,「ここまで悪化するのか・・・」と驚くほどでした.まさに良い方向の変化はなかなか感じ取れず,悪くなる方向の変化は如実に感じ取れるというヤツでしたが,いつもの通り走行データから結果を振り返っておこうと思います.

まずはサンプルデータから.

【前回:1'07.692】


【今回:1'08.469】


自己ベストをマークした前回に対し,今回は0.8秒落ちの結果となりました.
公式セクターで比較してみると,以下のような感じ.

 前回 ・・・ Sec1:27.529  Sec2:28.143  Sec3:12.020  最高速:151.451km/h
 今回 ・・・ Sec1:28.096  Sec2:28.102  Sec3:12.271  最高速:151.536km/h

Sec1が約0.5秒遅れと致命的に遅くなっています.Sec2はほぼ前回同等で,Sec3も0.2秒遅れ.この雰囲気だと最終コーナー~1コーナーの区間で何かが起きてそうな感じですね.コーナリングの問題だとすればSec2が変わらないのは不思議なので,ストレートで遅れている?? しかし,最高速はほぼ同等なので,ブレーキング区間に問題を抱えているのかな・・・?


次いで,コンディションの比較.

【前回】
  気圧    ・・・ 1011.6hPa
  気温    ・・・ 13.3℃
  路面温度 ・・・ 15.5℃

【今回】
  気圧    ・・・ 1022.0hPa
  気温    ・・・ 15.8℃
  路面温度 ・・・ 21.2℃

今回の方が気圧が10hPa以上高いので,ストレートがもっと伸びても良さそうな気もしますが,路面温度が高かったのがマイナス要素なんでしょうか? 1年振りのTC2000だったので路面の感触までは判断がつきませんが,2本目はタイヤカスが多くてトラクションが掛かりづらい状況ではありました.


では,ロガーデータで細かく見ていきましょう(赤:前回 青:今回).まずはSec1.



いきなりですが,スタートラインの時点で今回(青)の方が5km/hも車速が低いです・・・.この差ががそのまま1コーナーの進入までキープされ,これだけで0.1秒の遅れになります.立ち上がりでミスった記憶はないので「なんだこりゃ?」と思い,前回(赤)の車載を見返してみると,



前回は黒のFD2の後ろについてアタックを開始していました.「この距離でもトゥ(スリップストリーム)が効いているのか??」と一瞬思いましたが,さすがに遠過ぎな気がします.「だとすると,トラクション不足?」で昨年は再舗装後であった事を思い出しましたが(↓),



スタートライン手前の時点で5km/h差ついているので,要因は別っぽい.車載の音を聞く限り,最終コーナーでアクセルはちゃんと全開に出来ているので,コーナリングの限界が下がっているんでしょうね.


戻って,1コーナーの進入速度(1つ目の緑丸)は車速差を3.6km/hまで詰めており,ほぼ同じタイミングでブレーキングを開始.進入速度が微妙に低い事もあってか,ブレーキのリリースは今回(青)の方が僅かに早く,ボトムは今回(青)の方が僅かに高かったようです.この僅かな差が影響したのか? 1コーナーの立ち上がり(2つ目の緑丸)では,クルマが横に流れて前に進んでおらず,その後も途中(3つ目の緑丸)で失速していたりと今回(青)の方がスムースに加速していない感じです.これはタイヤカスの影響なんでしょうか・・・?

1ヘア手前の停滞(4つ目の緑丸)は,3→4速へのシフトアップによるもので,今回はエンジンが失火する都合上,3速キープが使えなかったとはいえ,やはり4速に上げるのは得策ではなさそうですね.4速へのシフトアップはブレーキング時にも悪影響が出ていて,4→3→2速と2段落とすところの,4→3速の部分(5つ目の緑丸)で一瞬ブレーキの踏力が抜けて減速度が弱まっているのが分かります.2段落としなんて年間を通じてほとんどやらないので,ドライバーの腕がまなっているんでしょうね(イカンな・・・).

1ヘアのボトムが目に見えて低い(6つ目の緑丸)のは,今回V字のラインを心がけた影響も多少ありそうですが,恐らく,例の失火(↓)が主要因だと思われ,



最後のダンロップ手前の失速(最後の緑丸)は,2→3速へのシフトアップをミスったせいなので,これもドライバーの問題ですね.

という事で纏めると,Sec1の遅れ0.5秒の内訳は・・・,

 ストレートのスピード不足 ・・・ 0.1秒
 トラクション不足       ・・・ 0.1秒
 3速ホールド不可       ・・・ 0.1秒
 ドライビングミス        ・・・ 0.1秒
 エンジンの失火        ・・・ 0.1秒

という感じでしょうか.当日も思いましたが,やはり「ドライビング」での詰め代は0.1秒程度で,これが当日出せるほぼ限界のタイムだったみたいですね.「エンジンの失火」は燃調を見直して対策するとして,「3速ホールド不可」もそれとセットで解消,「トラクション不足」はタイヤカスのせいだと考えれば,やはり問題は「ストレートのスピード不足」でしょうか.この原因を解き明かさないとダメですね・・・.


続けて,Sec2(赤:前回 青:今回).



ここは公式結果の通りで,ほとんど差がありません.2ヘアの立ち上がりにおける横滑り(1つ目の緑丸),バックストレートの瞬間的な失速(2つ目・3つ目の緑丸)はありますが,有意な差にはなっていないようです.


最後に,Sec3(赤:前回 青:今回).



ここは今回(青)の方が致命的にボトムが低いですね・・・.前回(赤)より7km/hも低く,「なんでこんなに低いんだ!?」と思い調べてみたところ,ここでもエンジンの失火が起きていて,アクセルは踏んでるのに回転が上がらないため,ここまで失速したようです.

ただ,それを差し引いても,アクセルONのタイミングは前回(赤)よりも遅く,そのせいで3km/hくらいはボトムが下がっているのは間違いありません.最終コーナーへの突っ込みは前回(赤)とほぼ同等のレベルで出来ているので,ドライバーがビビッて踏めてない訳ではなく,となると恐らくクルマ側に要因があるんでしょうね.


以上,TC2000の反省会でした.

今回,自己ベストの0.8秒落ちとなった原因を紐解いてみると,なるべくしてなった結果だったようです.エンジンの失火だけは想定外でしたが,それを差し引いても8秒フラット辺りが限界だったでしょうね.今回のセットのどこに問題があるのか?は概ね掴めたので,対策案を考えていきたいと思います.
2021年12月06日 イイね!

最高速タイムレシオ

最高速タイムレシオいつものようにSNSを徘徊して情報収集をしていたら,「パワーウェイトレシオ」ならぬ「最高速タイムレシオ」なんて話を見つけました.

何の話だ?と気になったので詳しく読んでみると,TC2000のタイムアタック上位50名のデータを分析し,「(筑波公式の)最高速1km/hあたり何秒のタイムを叩き出しているか?」を導き出したものだそうです.

ちょっと面白そうなので,私も計算してみる事にしました.

曰く,「(筑波公式の)最高速が1km/h上がると,タイムは0.149秒縮まる」のだそうで,まずは基本情報の確認から.

筑波公式の最高速は,以下のポイント(↓)で計測されます.



バックストレートの終わり,最終コーナー手前の100m看板付近です.
車載映像で見ると,この辺り(↓)ですね.



ピットエントリーの切れ目が始まる手前くらいでしょうか.私のEF8くらいだと本当の最高速はこれより先の地点となるので,あんまり役に立たない情報・・・というのがこれまでの認識だったのですが,見方を変えれば,ブレーキ性能に左右されない純粋なクルマの動力性能を示す指標として,相対評価には使えますね.


では,自己ベストが出た先日のデータを起点にタイム差を確認してみます.

 '21.11.15 ・・・ 151.451km/h / 1'07.692
 '21.05.13 ・・・ 150.355km/h / 1'08.668 ⇒ -1.096km/h / +0.976sec ⇒ -0.890sec/KPH
 '21.02.17 ・・・ 150.607km/h / 1'08.271 ⇒ -0.844km/h / +0.579sec ⇒ -0.686sec/KPH
 '20.12.12 ・・・ 150.523km/h / 1'08.444 ⇒ -0.928km/h / +0.752sec ⇒ -0.810sec/KPH
 '20.02.08 ・・・ 150.670km/h / 1'07.713 ⇒ -0.781km/h / +0.021sec ⇒ -0.026sec/KPH

う~ん・・・全く数値が合わない.さすがにラップタイムが10秒も違うと当てはまらなそうですね.


「意味なかったかー」と思いつつ読み進めると,「最高速タイムレシオの平均値」なんてものもあるようです.

 最高速の平均値 = 586.65 -(6.6905 × タイム)

タイムが○○くらいだったら,最高速は△△くらいが平均値って事ですね.
早速,これに自己ベスト時のタイムを入れてみると・・・,

 最高速の平均値 = 586.65 -(6.6905 × 67.692) = 133.756km/h

実際の最高速(実測値)が 151.451km/h ですから, +17.695km/hでこれまた合いませんね.


「やっぱり意味ない指標だったかー」と思いつつ読み進めると,この平均値の意味は合ってる・合ってないではなく,

 平均値 > 実測値 ⇒ コーナーでタイムを稼いでる 
 平均値 ≒ 実測値 ⇒ ストレート・コーナーでバランス良くタイムを稼いでる
 平均値 < 実測値 ⇒ ストレートでタイムを稼いでいる

・・・という事なんだそうです.私の場合だと平均値と実測値の差が「+17」ですから「ストレートでタイムを稼いでる(=コーナーでもっと稼げる)」という事になります.


「う~ん・・・プロに乗ってもらった時のタイムと比較すると,特性は逆(プロの方がストレートで稼いでいる)なんだが?」と思い,更に読み進めてみると,「タイムアタック上位50名はSタイヤだから,ラジアルタイヤで計算すると差が大きくなる」のだそうです.




「やっぱり,一度Sタイヤ履いてデータ取ってみないとダメかー」と思いつつ,「Sタイヤ履いている上位50名ではなく,ラジアルタイヤを履いている上位50名」で平均値を出してみれば,欲しい指標が得られるかも・・・?と思いました.

どなたか,データを集めてラジアルの平均値を教えて下さい(笑).

プロフィール

「[整備] #CR-X フロントスプリング交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/1684331/car/1250119/7767117/note.aspx
何シテル?   04/26 23:09
EF8乗りの先輩にタイムアタックで挑んでいます.現在までの通算成績は9勝20敗.GPSロガーを使ってマシンとドライビングの問題点を洗い出し,アップデートさせなが...
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