どうも(^^)v
今回よりしばし、リクエスト頂きましたカタログをアップしていきます~。
まずは…う~ん…馴染みは無いですね…(^-^;
130セドリック前期の中期です♪
スミマセン…マイナーチェンジが多く、このような書き方しか…(汗)
で…自分にとっては正直馴染みも無いですね…イベントで見かける位で、現役当時に見かけたクルマでも無いですし、西部警察見てても破壊されるのは230以降ですし…(汗)
大都会見てたら出て来るんでしょうけど、自分はそんなに見たコト無い…(苦笑)
さて、そんな130セドリックは2代目モデルとして1965年にデビューしています♪
今回初めて知りましたが、初代プレジデントと同日デビューなんですね(^^)v
発売直後に東京芝白金の迎賓館で、社長自ら三笠宮さまを率いての内示会も実施されております(*'▽')
「どぅ??よかろ??新入りの小公子ちゃん(・´з`・)♪」
みたいな感じの内示会でしょう…恐らく。
エクステリアデザインが410ブルーバードと同様ピニンファリーナなのは有名。
日産のデザイン案の方がプレジデントに採用されたようですね~。
で…410の場合は確か元々ピニンファリーナ側が想定していたボディサイズが大き目だったかと…なんでデザインバランスが予定より崩れたとか、そういう話を見たコトがありますね…(汗)
一方、セドリックの場合はよく分かりませんが、当時の豪華絢爛アメ車路線に対し、ヨーロピアンでエレガントにした130セドリックは正直ウケは…イマ一つってトコでしょうかね…(苦笑)
発売8ヶ月後には早速リアフィニッシャーが追加されます(爆)
そしてその2か月後、1966年10月には早くもマイナーチェンジされ、今回のモデルとなりました(^^)v
内容は主に内外装の変更と、グレードの追加になりますが、コレがソコソコの規模だったり…。
今回のカタログは発行年月日が未記載ではあるものの、内容はそんな最初のマイナーチェンジが行われた直後の1966年10月のヤツで間違いないでしょう。
ってコトで表紙をめくりますと、こんな感じで社交場のワンショットがあります。
恐らくコレが内示会でしょう…まぁウソですけど。
クルマよりシチュエーション(爆)
ちなみにコレが最上級グレードのスペシャル6。
後席はお犬様ですよね…コレだと…(爆)
束の間の休日にハンティングという、半ば一般庶民には理解し難いシチュエーション…当時でも特殊でしょうこのユーザー層。
しかも下取りに不利そうな水色なんて選ぶんですから、結構リッチですね(ぇ
さて…そんな130セドリックは深めのプレスが2本入ったベルトラインが特徴♪
この改良でフロントグリルのデザインを全車変更…気合入ってますね(笑)
特に最上グレードのスペシャル6はグリルの格子の目が細かく、また金のエンブレムも専用。
ちなみにこの130セドリックのデザインは、「フローイングライン」と呼ぶそうで、大自然の中で空気の流れが生み出す、厳しく美しい数々の造形と相似している…とのコトなんだそうな。
で、このマイナーチェンジで大きく変わったのがテールランプ。
恐らくピニンファリーナは意図してなかったと思いますが、6角形で小さ目だったテールランプが一気に横長の意匠へと変更されています。
その後もこのテールランプは2回位変更されるかな…とにかく変わりますが、自分はこのモデルのヤツが1番好みですね(^^)v
ソレと今更ながらリアドアの窓枠とリアピラーで全然傾斜が違いますね。
乗降性を狙ってドアの方が大きい感じ。
ソレとテールフィンとまでは行きませんが、フェンダー頂部がトランクパネルより出ているのも個性的♪
一方ワゴンモデルもありまして、グラスエリアが大きい分、より大きく見える気もします(*'▽')
ちなみにセダン・ワゴン含めサイズは全て5ナンバー、更にオーバー2リッターのエンジンも搭載されない為、歴代で唯一3ナンバーのラインナップが無いモデルとなります。
インパネはなんと当時よくあった木目のシールでは無く、実際に本木目のパネルを用いた非常に豪華なモノです(*'▽')!!
ステアリングはホーンリングを採用している辺りが60年代のクルマという感じですよね♪
インパネ右端にあるのはなんとヒーターレバー…運転手しか操作出来ません…(汗)
ヘッドライトスイッチとウインカーレバーはそれぞれがコラム右側から生えるので少々ややこしい…(苦笑)
そしてインパネの下側は真横にドカンとパーセルトレイが設けられてますので、案外荷物が載ります♪
ラーメン屋のカウンター下側にカバンが置けるのと同じ原理です(ぇ
シートは最廉価のスタンダードでも意外や安っぽく感じず、あぁ高級車なんだな~と感じさせるものがあります(*'▽')
ちなみに見ての通りのベンチシートで、リクライニング皆無の固定式となります。
一方で、最上級グレードのスペシャル6はこんな感じ。
どちらもベンチシートに変わりはありませんが、センターアームレストが装備されると共に、シート端部にはメッキのガーニッシュとリクライニングレバーが備わります(*'▽')
リアシートもリクライニング等の機構は無いものの、左右で造り分けられたような構成になってまして、当時のショーファーとしての雰囲気が出ているかと思います(*'▽')
尚、シートはスペシャル6なれど、本革では無くビニールレザー。
また、各グレードにオプションでセンターコンソールが装備された日本初のセミセパレートシートも選べます♪
23段階のリクライニング装備の豪華版…だったらコッチにしますね(笑)
但し、このセパレートシートにすると、乗車店員が6名から5名になるという落とし穴もあります…(汗)
で…ワゴンはY30まで継続する伝統の逆向きベンチシート。
ムード云々やらサーファーの趣味性云々なんて時代では無く、純粋に貨客兼用で、自家用と商用を兼ねる為にこうなってます…。
なんせ贅沢品の頂点みたいな存在ですし、裕福な個人商店の人が購入するしかないような仕様ですね…(^-^;
そんな130セドリック前期の中期に搭載されるエンジンは全部で4機種…。
・L20…直列6気筒2000㏄OHC、ツインキャブ、115馬力、16.5kg-m。
130セドリック頭出しとなるL20エンジン。
スペシャル6に搭載される唯一のツインキャブ仕様♪
・L20…直列6気筒2000㏄OHC、キャブ、105馬力、16.0kg-m。
スペシャル6は前期の中期からシングルキャブも選択可能に♪
また、カスタム6はシングルキャブへ名目上はグレードダウン。
どうやらツインキャブは扱いにくかったらしく…。
・J20…直列6気筒2000㏄OHV、キャブ、100馬力、15.5kg-m。
デラックス6、パーソナル6、ワゴン6に搭載される、2リッターでもOHVの仕様。
・H20…直列4気筒2000㏄OHV、キャブ、92馬力、16.0kg-m。
スタンダードとワゴンに搭載される最もベーシックな仕様で、4気筒なのが特徴。
この他、このカタログには掲載されてませんが、直6のLPG仕様、そして2リッターディーゼルなんてのもあります(*'▽')
コレらに組み合わされるミッションは、全車に3速コラムマニュアル、そして全車オプションでボルグワーナー製の3速コラムオートマも選択可能♪
また、全車でギヤ比4.375、または4.111のファイナルギヤから選択可能で、高速型の4.111なら最高速が5km/h伸びるのが特徴。
足回りは、フロントがダブルウィッシュボーンで、リアがリーフリジッドという、高級車でも当時では極めてオーソドックスなレイアウト。
但し、スペシャル6のみ速度比例型ショックアブソーバーってのを採用してるようです(*'▽')
その他、メカ関係では、スペシャル6のみがフロントディスクブレーキを採用!
また、スペシャル6のみ7.5インチ、カスタム6とデラックス6は6インチマスターバックを装備します(*'▽')
装備としましては、ショーファーな性格が出てますね(*'▽')
デラックス6以上には後席用のラジオも兼ね備えます♪
また、ワゴンはリアゲートに昇降式パワーウインドウを装備!
エアコンの装着率が低い時代…この窓が開くコトで、車内の換気にはかなり貢献出来たかと思います(*'▽')
何よりも3列目の乗員にとって恩恵が高いとしか言いようがない(笑)
難点はゲート開閉の度に窓を開閉しないといけないので故障リスクの増加、そしてどうしても開閉に時間が掛かるので迅速な積み降ろしに困難が生じるという当たり前の欠点が出て来ちゃうってコトですね…(泣)
バックミラーはアンチダズルミラー…ってこんな言い方するんですね…(汗)
防眩ミラーですよ…えぇ。
70年代まで日産車は防眩切換を太陽と☆のマークでダイヤルを回して切り替えてたようですね(*'▽')
ってコトでインパネのトコで話題にしちゃいましたね…(笑)
ヘッドライトの切り換えはコラム右側のレバー2本のウチ1本で。
コンビネーションスイッチが普及するのは70年代後半なので、この時代はまだ使い勝手で各メーカーの方式があり(コレが味と言えば味だけど、一般的には戸惑い要素しかない…)、統一化が図れてない箇所であります。
ヒーターコントロールはこの通りインパネ右端に…。
ショーファー的な使い方の割合も高い車種ですから、このようにドライバー側でキメ細かい空調操作(…って言ってもヒーターだけですがね)をしてもてなすという考えもあったのかもしれません(*'▽')
レクサスで言うトコのクライメイトコンシェルジュの機能を運転手がヒーターだけで調整してやるヤツ(爆)
快適度指数もドライバーの体型・趣向によりマチマチと…こうなる訳ですよ(笑)
オーナードライバーの皆様も、セドリックで快適なドライブを…♪
…
…
高確率で崖から落ちそう(爆)
大体事件はこういうトコで起きんだ…多額の保険金を掛けられた上にブレーキパイプを鋭利な刃物で切られてんの。
ってコトでココからは各グレード構成を…。
ちなみに装備一覧表が掲載されてないので、グレードの大まかな紹介のみで勘弁!
豪華な8人乗り乗用車!!
・ワゴン
・ワゴン6
簡単な操作でー
8人乗りの室内から広いロードスペースまで!
ワゴンは2グレードのみで、ザッパに4気筒か6気筒か。
乗車定員は共に当時の日本唯一の8人乗り。
しゃれたセンスの高級実用セダン!!
・スタンダード
ハイメカニズムが生む最高の乗心地と経済性!
ってコトで最もベーシックなグレードが、名称通りのスタンダード。
燃費はリッター16km/ℓ(…って試験条件が分からんけど)。
前述のH20以外に、強力なディーゼルエンジンのSD20(60馬力)とLPGのH20(80馬力)もラインナップ♪
新登場!個性で乗る魅力のパーソナルセダン‼
・パーソナル6
高性能6気筒エンジン搭載!
ってコトで前期の中期で新設されたグレードになります(*'▽')
クラウンで言うトコの「オーナースペシャル」的な…要は名称通り自家用向け。
スタンダード比で、ベンチながらもシートバックをバケット化♪
更にシート地も「秋裳柄」を採用(*'▽')
あふれる高級車ムード!!
・デラックス6
2000㏄6気筒エンジン搭載のデラックスなセダン!
ってコトで従来4気筒だった仕様が前期の中期で6気筒化されたのがこのデラックス6♪
ってコトで前述通りでラジオを装備…更にマガジンラックがあるものの、ネットのヤツ…つまり経年でビローンって伸びるヤツ。
無類の豪華さがさらに充実!!
・カスタム6
新設計6気筒O.H.C.エンジンを搭載した高級セダン!
プライベートも当然、ショーファーとしても十分な風格を持つグレードです♪
シートもビニールレザーと布地のコンビシートになりますね(^^)v
最高の豪華セダン‼
・スペシャル6
だんぜん豪華な室内の雰囲気
魅力的な室内丁調度もいたれりつくせりです
ってコトで最上級グレードがこのスペシャル6♪
23段階リクライニングシートが唯一標準(^^)v
ボディカラーは全14色でメッチャ豊富(笑)
しかし、右半分のロイヤルブラック以外の6色は全てスタンダード専用…(汗)
そう考えるとスタンダードってある意味専用でココまで用意されててスゴイ気もする(笑)
しかしながら、自分が選ぶならスペシャル6ですよねやっぱり(笑)
3速コラムマニュアルで、ボディカラーはロイヤルブラックの赤内装。
元々がイタリアンデザインなので、ガーネットマルーンの黒内装ってのもイイですよね~(^^)v
又はジュエルブルーの赤内装…コレもイタリアンで味が出る気もする♪
日本車の常套手段的な高級車と違い、チョット外した方が似合う雰囲気がありますよね(^^)v
で…新車保証は12ヵ月又は2万㎞。
オイルは日産純正エレファントモーターオイルをご使用ください。
ストロングセーブX??なんの話ですかね??
ってかまだあるんですかね??
オマケ
ちなみにコチラはモデル末期の1970年東京モーターショー出品車…。
セドリックELスペシャルというコレは、「クルマ自身が考え、判断するEL頭脳車」をテーマとしたもの…。
つまりはAI搭載車ってのが話題が早い(笑)
燃料噴射装置、オートマ、オートライト、オートドアロック、各種ウォーニング、ABS、クルコン、オートエアコンを統合制御という、時代に先駆けた…ってコンセプトカーアだから当たり前か…(爆)
まぁ当時としても比較的現実的な範疇で留めた、時代の4分の1歩位先を目指したクルマなんでしょう。
当然、コレらの装備は21世紀を待たずして、1980年代のミドルカー以上にはほぼ標準装備される内容なります(^^)v
さて、そんな130セドリックはその後も年次毎の改良どころかマイナーチェンジを繰り返し、モデル末期では元の面影が無いようなスタイルになったまま、1971年に230へバトンタッチします。
その前に、1966年10月に前期の中期になったばかりなのに、1967年1月…つまり僅か3か月後にミッションが4速になるんです…(汗)
しかも4速はオーバードライブ…より高速用且つ低燃費側に振ったミッションとなります。
それにしてもこの3ヶ月の間に3速マニュアル購入した人が不憫でしかない…僅か3ヶ月でこうなるだなんて…(汗)
ちなみに中古相場は稀少過ぎてあって無いような相場ですが、出てきたとしても近年のハチマル車を購入するより全然手頃かと…(^-^;