どうも(*'▽')
今回はリクエスト頂きましたカタログのアップになります…
やっぱりこの時代のクルマはカッコイイですよね~(^_-)-☆
ってコトで…
A60セリカXX前期です♪
昔から人気のあったセリカXX…未だにイベントでは比較的見かける車種ですし、80年代のクルマの中ではマニア人口の高いクルマだと思います♪
しかし、この前期となると一気に少なくなります…やっぱサビに弱いか…(汗)
好みは人それぞれですが、個人的には前期派…もっと言うと1Gツインカム搭載の2000GTが好きですね(*'▽')
前期のバックドアがブラックになってるのと、やや野暮ったい70年代のセンスが残された感じが何とも言えません♪
そんなA60セリカXXは2代目のセリカXXとして1981年にデビューしています♪
初代はクルーザー寄りのキャラクター…つまりはラグジュアリー感を全面に押し出した高級クーペという印象でしたが、2代目が登場した当時は同年にデビューしていたソアラがそのキャラクターを担ったコトもあり、セリカXXは豪華さを備えつつも従来よりスポーツ系に振ったキャラクターになっています(^^)/
当時のキャッチコピーは…
SUPER GRAND SPORT
ソアラはスーパーグランツーリスモなので、一体どう違うのか?と問われると、言い方が違うだけとしか言えませんが…(爆)
まぁ…外車で例えると、ベンツの500SECに対してのコルベットスティングレー…そんな感じなのではないかと…(笑)
開発にはロータス社も関わり…(と、言っても足回りのチューニングとかっぽい)。
CMにも謳われているとおりでカタログにも…
「このスーパー・グランド・スポーツを最初に堪能したのは、F1の神と呼ばれる男だった。」
と…晩年のロータスの総帥である、コーリン・チャプマンも掲載されてますね!
このコーリン・チャプマンは翌年の1982年に心筋梗塞で54歳で急逝しています(泣)
トヨタとしてもこのセリカXXはソレこそ結構本気だったのでしょう…。
排ガス規制後の国産車では初のオーバー200km/hを記録したのも特徴♪
ちなみにチューニングカーの分野では国産初のオーバー300㎞/hを記録したのも、HKSのセリカXX(M300)というマシンだったりと、何かとトピックの多いクルマです。
今回は前期でも1981年12月のカタログになります。
ってコトで1981年当時の国産車の中では恐ろしく先進的なスポーツカーだったと思います。
ロングノーズ、ショートデッキの典型的なスポーツカーらしいフォルムにリトラクタブルのヘッドライト。
当時こそデザインをスポイルされ、社外品のドアミラーに交換されまくったであろう(そして当時のドアミラーNGの法規により切符を切られてたハズ)、フェンダーミラーの野暮ったい感じがたまらない訳です。
だってねぇ…どう見てもフロントフェンダー後端とフロントドアガラス先端の繋がりが不自然でしかないもの…(苦笑)
まぁ…輸出はデビュー時からドアミラーだった訳ですが。
リア周りはフェンダー周りのダクト、そして前期ならではのボディカラーに限らずブラックのリアゲートがカッコイイと思いますね(^_-)-☆
前期ならではのこれまたやや垢抜けきれないテールランプも好きですね。
そう言えば余計な世話ながらこの背景の画像ってアレみたいですよね…
ほら…先にカラフルな地球儀があればあの…(爆)
ピントがボヤけてですね…←先日メガネ作った人。
-現代のファイターなら、アグレッシブな気分になれる。-
かつて、スパルタン・スポーツのコクピットは、腕逞しき男たちの"仕事場"と呼ばれていた。
スポーツ・カーを愛する人の心の中のガレージで眠り続けるそんなマシンを、TOYOTAは先進の技術とエレクトロニクスで現代に甦らせた。
なんてカタログに書いてるインパネ。
80年代ならではの直線基調ながら、トヨタ車ならではの質感の高さがあります♪
オーディオは当時としては先進的だった2DINサイズ。
ステアリングは意外や2本スポークだったりします。
そして80年代のスポーツカーを語るなら外せないデジパネ♪
スポーツ系なキャラクターをしつつも、カタログに書いてある通りでサルーン的な豪華さを兼ね備えたのがセリカXX。
フロントにはスポーツシートが奢られ(詳細は後述)つつも内装は豪華さが溢れる感じとなってますね(^_-)-☆
そんなスポーツシートは8WAY。
特にランバーサポートは3つのボタンが付くエアアジャスター式。
ココまで細かく調整する必要があるのか?
なんて思いますが、実のところファッション的要素の方が高いかなぁ…とも思います…(^_^;)
しかし、このセリカXXのカタログは解説がイチイチカッコイイ訳です…(汗)
ホールドの極致、スポーツシート。
ステアリングに手をやると、青春を刻んだ心の奥から聴えてくる。
「ジェントルメン・スタート・ユア・エンジン」。
何というか…この熱い感じがたまらなく刺さる訳ですねぇ…(笑)
そんなA60セリカXX前期に搭載されるエンジンは全部で2機種…。
・5M-GEU…直列6気筒2800㏄ツインカム、170馬力、24.0kg-m。
-最強を名乗れる者はひとりしかいない。DOHC-6、スポーツの陶酔境へ。-
1気筒当たり2バルブながら当時は国産最強…オーバー200km/hの陶酔境へと導いたユニットとなります♪
ただ…経験上M型は低回転域のトルクフルな感じと静粛性は今でも十分に感じるコトが出来ますが、決して高回転をビュンビュンと回る感じでは無いですね…。
いかにも鋳鉄のエンジンと言いますか…元の設計が1960年代のエンジンだからと言いますか…その後の1G系とかと比べると重い感じがしたものです…(^_^;)
しかしながら、当時としては先進的だったラッシュアジャスターやタイミングベルトを採用しております。
欠点としてはM型特有のヘッドガスケット抜けですね…(汗)
最も最近はM型のヘッドガスケットはリプロ品が出るハズなので、一時期より部品の入手難易度はマシになったかと思います…(^_^;)
・1G-EU…直列6気筒2000㏄シングルカム、125馬力、17.5kg-m。
ってコトで出たての頃はまだ1Gツインカムが無いので2リッターはシングルカムのみ。
この翌年以降にMターボが出て、1Gツインカムが追加され…って感じで2リッターのラインナップが充実していきます。
ただ、1Gのシングルカムは意外とバカに出来なくて、調子が良ければ1Gツインカムに匹敵しそうな位に調子のイイ個体もあります。
ソレと街乗りでは下のトルクがソコソコあってメッチャ乗りやすいのも特徴♪
欠点としてはオイル下がりが発生しやすく、アイドリングで白煙噴いてる個体も結構いますね…(苦笑)
最も3500㎞ペースで小まめにオイル交換してメンテしとけば全然乗れます♪
自分の乗ってたGX61の1GーEUはホントによく回って大当たりでした(^_-)-☆
コレらに組み合わされるミッションは、5速マニュアルと2000Lを除き4速オートマ。
足回りはフロントがストラットでリアがセミトレの4独で、当時のトヨタFR系定番のレイアウトにはなります(^_-)-☆
そしてこのメカニズム解説のページに、当時のカタログにはよくあった透視図が描かれています…コレがカッコイイですよね(*'▽')
最高速オーバー200km/hを記録した背景には、風を味方に付けた空力特性も見逃せません♪
Cd:0.35、エアロダイナミックボデー。
全面投影面積はさておき、今やプリウスとかはcd値0.24とかで驚きます…(汗)
さて…装備としては、エレクトロニック・ディスプレイ・メーター。
通称:デジパネなる80年代のステータス…当時はホントに近未来的な装備に見えました(^_-)-☆
ソアラ譲りのメカニズムで、車速表示のインターバルは0.28秒。
燃料計及び水温計も蛍光管で表示…特に燃料計は残量15リッター以下で1リッター刻みの拡大表示機能も装備♪
更に先進的な電気仕掛けの装備は充実しておりまして、これまた80年代はステータスアイテムだったクルーズコンピュータ♪
そして
世界初のナビコン!
2800GTにオプションで装備出来ますが、北海道地区は装備不可能。
また、サンルーフ及びクルーズコンピュータとの同時装着も出来ません…(苦笑)
恐らく目的地の緯度と経度をセットすると、ガスレートジャイロで目的地の方角とおおまかな目的地までの距離が表示されるものだと思います(*'▽')
北海道地区…つまり寒冷地ですと地磁気のガス圧?やらなんやらで精度保証が出来ないんでしょうね…(^_^;)
他には2000Gのみ30~65km/hで設定した速度になるとブザーが鳴るスピードアラーム。
またはGT及びオプション装着車でオートドライブが設定される訳ですが、子供の頃に中古車雑誌を見た時によく「オートドライブ」なんて書いてるクルマがあったりするので、子供心にナイトライダーのように自動で運転するものだと思ってました…(爆)
なんてコトは無い、今でいうクルーズコントロールでございます(笑)
他にはデジパネ非装着車はツイントリップメーター。
「ドアを閉めて下さい」なんて合成音声のオネエちゃんが喋る、エレクトロニック・スピークモニターや、足元照明が点灯するイルミネーテッド・エントリーシステムなんてのは、いかにも当時のスペシャリティカーらしい装備です(^^♪
で…ナゼか当時のコロナ・カリーナ・セリカ系にはバンだろうが装備されてた左右温風調節機構付ヒーター(笑)
ナゼかコレが上級のマークⅡには無かったんだなぁ…(汗)
そしてワンタッチ・ベンチレーターなる機構はやや珍しい方かと思います♪
ハンディ・マップランプは有線式でセンターコンソールより80㎝の距離まで使用可能♪
使うか知らんけど…(汗)
後席には、ポケット付きのリヤサイドアームレスト。
また、ラゲージ周りはクォータートリムポケットが装備され、収納も当時としてはソコソコ考えられております(*'▽')
初代では手動だったサンルーフも2代目では電動サンルーフへ♪
但しチルト機構は無くスライドのみで、ムーンルーフでは無くサンルーフなので、パネルルーフになりますね(^^♪
全車にオプション設定あり。
で…リトラクタブルヘッドライトなんて言ってますが、どうやらこの型はライズアップライトという名称のようです(*'▽')
他には、いかにもGTスペシャリティって感じがする装備のヘッドランプクリーナーも設定がありますね(*'▽')
で…グレードは全部で4グレードあり、今回は廉価版より順に説明しましょう!
・2000L…最廉価グレードで5速マニュアルのみの設定。
スペシャリティカーというコトもあり、パワーウインドウは標準装備♪
オーディオはAMラジオで2スピーカーになります。
・2000S…2リッター中間グレード。
ハロゲンヘッドライト、マッドガード、パワステ、シートリフター、リアワイパー、AN/FMラジオで3スピーカー、トノカバー、ホイールも飾り鉄チンになるようです♪
・2000G…2リッター最高級グレード。
フロント合わせガラス、助手席バニティミラー、電磁式ドアロック、イルミネーテッド・エントリーシステム、ヘッドランプクリーナー、AM/FMラジオで5スピーカー、アルミホイール、スピードアラーム、両側ドアポケット、ダブルラッセル生地のシート、カットパイルフロアカーペットと装備が一気に豪華になりますね(*'▽')
・2800GT…シリーズ最高峰のスーパーグランドスポーツ。
4輪ベンチレーテッドディスクブレーキ、高級ファブリックスポーツシート、オートドライブ、デジパネ、スピークモニター、ラジオが電子チューナー化、14インチミシュランラジアルタイヤと正直過剰とも言える装備が付いてきます(笑)
自分でしたらココは2800GTの5速、オプションで電動サンルーフ、本革シート、リアウインドウサンシェード、クルーズコンピュータ、オートエアコン、録音機能付オートリバースカセットデッキ、LSD…こんな感じでテンコ盛り仕様が理想でしょう(笑)
で…最後まで長々と語られているカタログ…実にカッコイイです。
燃費がやら安全性やらぶつからないクルマとか一言も書いてません(爆)
で…コチラがオプションカタログ…それなりに珍しいかと思います♪
まずグッズ的なトコで言えばキーホルダー。XX用はお値段3500円。
ロードマップ&スケールセットという、いかにも時代背景を感じるオプションもあったりします…コチラは合わせると4300円。
この1981年という時代はエアロパーツ自体が法規的に無理だったのもありますが、セリカ及びセリカXX共に意外な感じのフロントアンダーバーなるアイテムもあります(*'▽')
まぁ…元々がラリーのセリカと言われていたクルマでもありますので、このようなアイテムがあってもおかしくないのかもしれませんが、時代は繰り返す…と言いますか、ややSUV的な要素のはしりにも見えてしまいます。
コチラはセリカ、セリカXX共に9300円。
シートカバーはハーフと全面を用意。フロアマットは写真の中からセリカXX用は3種類を用意しています(*'▽')
で…恐らく前期のバックバイザーは貴重なのではないでしょうか(^^)/??
コチラが12000円。
他にはヒーター付リモコンミラーなんてのもあり、コチラが24800円。
恐らく劣化して今は残ってないであろう、サンシールドストライプは3400円。
オプションカタログで気になったのはこんな感じですかね(^^)/
さて…そんなセリカXXですが、前述の通りで前期の間にMターボとツインカム24とラインナップを充実させた後、後期は5M-Gのまま僅かにパワーアップ。
そして敢えて話題にはしませんが、名称がイマイチ宜しくなかったので、1986年のモデルチェンジで輸出名のスープラとなるのでありました(^^♪
しっかしセリカXXも手の届かないクルマになっちゃいました…ココまで高騰するとは…(汗)
そしてスープラなんてもう全然手が届かない…(苦笑)
恐らくもう自分の生きてるウチにこんなクルマで手軽に楽しむコトが出来ないんでしょうねぇ…(泣)