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ザクとは違うのブログ一覧

2024年04月21日 イイね!

第19号輸送艦(捕鯨母船)の製作(船体工作の続き)

前回、艦首形状修正の作業状況を報告しましたが、その後も舷側中ほどに入っている前後方向の屈曲部の再現作業が続きました。
屈曲部にカッターの刃でラインを入れ、その上下を削り込むことで段差を表現し、それぞれの面を削って平滑にします。

エッジを消さないようにするため、削らない方の面にマスキングテープを貼って水ペーパーをかけ、サフ後に傷を確かめてから再びパテを塗ってペーパーがけ…。
この作業を数回繰り返し、ようやく終了。


途中、妥協しようかと何度か思いましたが、今回はF様に進呈する作品なので極力目標に近づくよう頑張ったつもりです。結果、なかなか鋭利な艦首の表情になったと小さな自己満足に浸れました(^^)

一等輸送艦はブロック工法による建造期間短縮化が図られましたが、そのブロックごとをつなぐためのT字型の補強板が舷側に張り付いています。サイズは図面上で確認できないので、第9号を作った際に割り出したサイズでプラペーパーを切り出して接着しました。


舷窓の位置は19号の写真から推定します。
赤矢印は存在が確実ですが青は怪しいと考えたため、今回は施工を見送りました。なお穴のサイズは第9号の時と同様の0.4mmとしました。




甲板の一部は滑り止め鋲が設置されていました。
実艦写真では艦首錨鎖設備付近と煙突後部の単装機銃台以降には設置が確認できます。
120°に開いた線をコピー用紙に書いておき、その上に船体を乗せて甲板上にその線を1mmピッチで鉛筆で書き込みます。


そしてその交点にデザインナイフで小さな傷を入れ、さらにその傷の間に120°開いた角度の傷を入れる。この作業をひたすら繰り返します。

無数の傷を入れなければならないので少しやっては休憩というサイクルを繰り返します…。

艦首の錨鎖関係設備の工作。
キャンプスタンやボラードの台座、フェアリーダーなどはプラバン等で製作。その際、実艦写真で確認できる↓の部分も再現しました。



ホースパイプの甲板フランジは0.2mm金属ワイヤーで製作。


ベルマウス型アンカーレセスも同様に作って船体に接着しました。


こうして仕上がったのがこちら↓


第9号の時よりギアを一段上げて作っているので少し再現度が上がった気がします♪
なお、艦首旗竿、投鉛台、ボラードの柱は破損が怖いので後日施工予定です。
Posted at 2024/04/21 15:51:16 | コメント(2) | 艦船模型 | 趣味
2024年04月13日 イイね!

第19号輸送艦(捕鯨母船)の製作(イントロ編)

しばらく前、一等輸送艦第9号を作っていた時のこと。旧Twitterでその制作報告をしていると、戦後に捕鯨母船となった第9号輸送艦を研究している方(以下、F様)にフォローされました。
様々な情報交換等がある中で、こんなやり取りがありました。

ザク違:19号輸送艦を製作するならば拙作を差し上げたいと以前から考えており、もしお受け頂けるならご希望の場面を再現したいと考えています。
F様:是非ともお願いします。同人誌の増補改訂版をコミケで再頒布する予定なので、その時は作品を看板として展示させて頂きたく思います。

なんとっ!
単に拙作を受け取ってもらえるだけでなく、コミケで展示!?
しかもF様がお持ちの貴重な資料を惜しげも無くご提供頂けるとのこと。これはかなり真剣勝負となりそうです。
嬉しく感じると同時に、身の引き締まる思いです^_^;

さて製作。
まずは資料の確認です。


第9号製作時と同じものを使用します。図面はその際に使って書き込みがたくさんされているので、寸法を再び割り出す必要がありません。
さらにF様より提供された各種資料を参考にします。

第9号は比較的資料や写真に恵まれていましたが、19号は資料がかなり限定され、写真も不鮮明なものが大半なので、製作は推定に寄らざるを得ないと思われます。
しかしF様による「考察」は大変深い検証と慎重な推定がA4サイズで24ページにも亘る膨大なもので、これを基本にしつつ、海軍管轄下の装備等を自分なりに加えていくという流れになりそうです。
ちなみにF様の描いた捕鯨母船仕様はこんな姿↓


ということでキットに手を加えていきます。
まずは地味な船体工作。
40年以上前の金型なのでヒケなのが目立つため、まずはスクエアなフォルムとするために甲板上の構造物を全て切除してから全面にペーパー掛け。


その後、艦橋直後の舷側にある貨物搬出口を開口します。

力加減を誤って割ってしまったので、このあと補修しました…

リューターでプラを薄く削り、プラペーパーを裏打ちしました。


次に艦首形状の修正。
19号は、舳先から喫水部にかけては直線ではなく、9号同様中ほどが凸になっています。
これを再現するため、いったん艦首を削ってからエポパテで整形します。


キットの艦尾はスロープの傾斜角が一定のまま後端まで続いていますが、実艦は後端近くで少しアールがかかっているので、ヤスリで整形しました。


捕鯨母船時代は軍艦時代にあった武装は全て撤去されているため、乾舷が高くなっていたので、キットの艦底板に加え、プラ板で2mmほど嵩上げします。


ここまでで約1ヶ月。
次は最も地味で最も時間と手間のかかる滑り止め甲板の処理です。
地味な船体工作はまだまだ続きます。
Posted at 2024/04/13 22:49:06 | コメント(3) | 艦船模型 | 趣味
2024年04月09日 イイね!

桜、モケイ、キャンプ、そして桜

毎年4月の第1土日は岐阜コックピットの会によるモケイ作品展示会が行われます。
場所は岐阜県各務原市。さくら祭りと同時開催です。
当日は非常に沢山の人が集まり駐車場はすぐに満車になるので、早めの現地入り。今年は8時過ぎに到着しましたが、もう少し遅くても大丈夫そうです。
展示会の開場まで少し時間があるので桜の撮影。







一部の木は既に葉っぱが出始めていましたが例年より咲き始めが遅かったので、存分に楽しめました。

そしていよいよ展示会へ。

今回はみん友のスーパー飛行機モデラー・成田のオッサンさん、同じく超絶電車バスモデラー・鈍行電車さんも一緒に展示します。
こちらが成田のオッサンさんの作品群。

制作ペースはゆっくりのイメージでしたが、これほど多くの作品を完成させていたとは。しかも一つ一つが素晴らしく丁寧に作られています。
特に来場者の目を引いていたのはズベズダ製のスター・デストロイヤー。

巨大です。
御本人は「白で塗って墨入れしただけだよ」と言われますが、このサイズを作ること自体がすごいですし、写真には写っていませんが、同スケールのブロッケードランナーもぶら下げてあります。

次に鈍行電車さん。
こちらは名古屋市営地下鉄の通称「黄電(きいでん)」。

なんと、キットではなくフルスクラッチ。
しかも側板は真鍮、屋根部は木材です。
車内もしっかり作り込まれています。

工作精度もさることながら、塗装の美しさはまさに絶品。一見の価値があります。

そして昨年この会場で出会ったみん友・チュンチュンまるさんの作品がこちら↓


映画「ゴジラマイナスワン」で一躍有名となった重巡洋艦高雄。
こちらは50年以上前に発売されたウォーターラインシリーズの初期キットですが、艦全体に大幅なディテールアップが行われています。舷窓を埋めて閉塞跡を施工、主砲は本体をアフターパーツに交換、艦橋トップの防空指揮所に双眼望遠鏡を設置、マストを真鍮線に置き換え、艦載ボートをアフターパーツに置き換えてリギングで固定、などなど…。
塗装では明るめのグレー(舞鶴色?)の上に手描きで迷彩を加えていますが、若干のグリーンが入った色合いが絶妙です。
そしてジオラマ化にあたっては映画のいち場面として主砲を右舷に向け、発射による爆風はあえて艦から少し離した場所とすることで、発射のわずか後の瞬間を表現しています。しかもその爆風を少しずらせて置くことで、発射遅延まで表現!
このような作品を短期間で仕上げてしまうセンスと製作力には完全に脱帽です。

このほか、会場内には岐阜コックピットの会員による素晴らしい作品が所狭しと並べられていました。







残念ながら皆様の期待するガンプラはわずか。
そんな中でこんな作品を見つけました。


おそらく完全変形(脱皮?)できるものと思われます。凄すぎ…。

ブログ内では全ての作品を紹介できないので、その一部をフォトアルバムに収納しました。
岐阜コックピット展示会2024

最後になりましたが、私はここ数年で揃えた「第7次オルモック輸送」参加艦艇ジオラマを全て並べました。

特に煙を流しながら走る駆逐艦桑は多くの来場者が注目していました。やはり自分の作品を一生懸命見てもらえるのは、本当に嬉しいことですね。
3人とも大満足の一日が過ごせたので、また来年の出展を固く誓い合いました。

そして私はその足でキャンプ場へ。
なんとそこにも満開の桜がいっぱい!




夕飯は、ジャガイモとベーコンのペペロン炒め。

これ、簡単で激ウマです!
新月近くの夜でしたが、残念ながら雲に阻まれて星空は…。
まぁ、まだチャンスはありますからね~。
よし、今月中に星空リベンジだ!
Posted at 2024/04/09 21:03:58 | コメント(6) | 艦船模型 | 趣味
2024年03月20日 イイね!

揚陸試験(第149号輸送艦)

前回までにジオラマ化を含めた作業が終わり、ついに完成しました!
早速ご覧下さい↓


写真撮りまくり♪
パシャパシャパシャ…
ん…待てよ…
これは…

今回はこの写真に似せて作ったつもりです。

しかし致命的に異なる部分があります。
戦車の有無はジオラマとしての演出ですが、それ以外ではこの部分が抜けています↓


どうにも納得いかず、撮影データを消去して追加工作。


そして遂に真の完成となりました。
では改めてご覧下さい。





先程の実艦写真と同じ角度でも撮影。

木が邪魔ですね(笑)

今回は簡単工作を心掛けましたが、艦首付近や艦尾楼甲板あたりは多少作り込んだので、自分なりに満足しています。


海岸や艦上には紺色の服を着た士官も散在させました。

海面は少し前に作った潜水艦ジオラマでの作り方と同じで、石粉粘土の表面に爪楊枝で傷を無数に作り、塗装した上から透明ジェルメディウムで光沢を出しました。
この方法は今後の定番になりそうです。
陸地も石粉粘土で、土の色はグレー、ブラウン数色でドライブラシを掛けて、鉄模用コースターフで草を表現しました。
兵舎は実物(推定)より小さめですが、なかなかいい雰囲気を出せたと感じており、密かなお気に入りポイントです。


二等輸送艦は既に数隻完成させており、これまでに考証もやり尽くした感があるので、今回はポイントを絞った工作しかやっていません。そのため工程も少なく、全体にスッキリとした艦容となりました。
その結果、僅か1ヶ月という、私にしては驚異的に早い期間で完成に至りました。
二等輸送艦は同型艦も多いので、量産する楽しみもあり、そうした点も含めて機会があれば「また作ってみたい」と思えるフネだと感じます。
Posted at 2024/03/20 08:58:22 | コメント(4) | 艦船模型 | 趣味
2024年03月17日 イイね!

第149号輸送艦の製作(ジオラマ化)

艦本体は大半の工作が終わったので、上甲板の車路と喫水線下を塗装後にマスキングし、全体に舞鶴海軍工廠色を吹きました。


その後、残った細かい艤装部品などを装着し、事実上の完成。


次に取り掛かったのは特二式内火艇・通称カミ車です。
キットには3両セットされていますが、ストックも含めて4両制作します。
キットのままでも十分にその勇姿を再現できますが、少しの手を加えてあげるとかなり雰囲気が変わります。

①砲塔及びその直後の通風筒を削り取ってから車体上面を平滑に削る
②履帯の間を削り取る
③前後のフロートにナイフでパネルラインを入れる
④後部フロート中央部を斜めに削って通風筒を立て、2mm丸棒と伸ばしランナーで砲塔を作る

今回の舞台は昭和19年3月2日なので、フロートの形状は初期のものとしました。
砲塔後部にはアンテナが立ちますが、今回は省略しています。

次にジオラマに設置するストラクチャーの製作。
その前に今回の舞台を検証します。
時は昭和19年3月2日で、その時の写真はこちら。


調べてみるとここは海軍Q基地という場所だったそうです。アジ歴には当時の建物配置図があります。


場所は広島県呉市倉橋町(倉橋島)の大迫キャンプ場がある辺りと分かりました。


これらの検証の結果、舞台内のストラクチャーとして兵舎、樹木数本、大きな木箱×3などを作る必要があると分かりました。
建物配置図での兵舎はかなり大きいようですが、ジオラマに入り切らないので小さなものを作ることにします。コンビニ弁当のフタを使って壁面を作り、屋根などを付けて完成。


簡単に作ったように見えますが、壁面にはナイフで0.5mmピッチの線を入れ、窓部をマスキングしてから塗装し、その内部にはブラックで塗ったプラバンを外壁から1mm控えた場所に仕込むことで立体感を出し、屋根には1mm幅で切ったコピー用紙を少しずつずらして重ね張りしてあるので、地味ながら手間がかかっています(笑)

樹木は適当な長さに切った0.2mm針金をねじり合わせて幹と枝に見立て、その上から溶きパテを塗ってから塗装し、鉄道模型用ターフを木工ボンドで付けました。


あとはフィギュアを適当に配置します。
次はいよいよ完成報告です。
Posted at 2024/03/17 22:26:34 | コメント(4) | 艦船模型 | 趣味

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「第19号輸送艦(捕鯨母船)の製作(船体工作の続き) http://cvw.jp/b/488285/47669612/
何シテル?   04/21 15:51
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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