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ザクとは違うのブログ一覧

2024年04月29日 イイね!

第19号輸送艦(捕鯨母船)の製作(艦橋・機銃台等の製作その1)

前回ブログで滑り止め甲板の施工について触れましたが、全体の作業を数日かけてようやく終えました。疲れました…。
と思って第9号製作ブログを見直すと「艦尾スロープ部は鋲の向きが違う」という記載が!
思い出した…そうだった…


ということでその部分のみやり直し。
デザインナイフによる傷をパテ埋め&ヤスリんぐで平滑に戻し、再度横向きの傷をつけ直しました。

しかし艦によっては斜めに設置されているものもあるようです。

無理してやり直さなくても良かったかも…orz

前甲板の12.7cm主砲はその周囲に木製の操作フラットが設置されていましたが、復員船改装時に主砲を撤去しその跡に建屋を設置しており、この時、操作フラットも撤去されているようです。

F様より提供された資料のうち、副長・細谷孝至氏の「日記帳」昭和21年3月18日の記載に「前甲板に舞台を新設、幕を張り、拡声器を付けて一大演芸大会なり」との記述があるため、構造物は何もなかったようです。
実際、戦後賠償として英国に引き渡される直前の写真でもそのようになっています。


ただ、操作フラットの壁面や単装機銃シールドは残っていますね。

主砲だった12.7cm砲は揚弾装置を持たないので、撤去跡は旋回装置のみを表現すればよいはず。その近辺の単装機銃撤去跡も同時に表現するので、その設置箇所を各艦機銃電探哨信儀等現状調査表で確認。


主砲撤去跡は薄切り3mm丸棒の2枚重ね、単装機銃跡は薄切り1mm丸棒で表現しました。


次は艦橋の製作です。
キットのパーツは図面寸法に非常に忠実に作られているので、極力これを活かそうと、羅針艦橋の突起を削って高さ調整し、床面に滑り止め鋲の線を描きました。

しかしパーツをよく見ると壁面が下に向かってすぼまっているので、結局スクラッチすることに。
第9号製作の際の艦橋寸法が残っていました♪

しかしこの寸法、どの図面からも拾えません。どこから取ったんだったか…^_^;
とはいえ当時ちゃんと考えた結果のはずなので、これを基にして製作。

窓枠はエッチングで表現しますが、手元によいサイズがなかったため、急遽片道小一時間ドライブして模型屋を探しましたが見当たらず…。やむなくネット発注するも到着予定は約1ヶ月後。中華帝国発送のようです(笑)
ということで艦橋製作は中断。

艦橋後ろには艙口があります。
その形状も第9号製作時に探した資料を参考にして、1mmプラバンを山形に整形しました。



第2艙口は復員船改装時に棚が設置され、捕鯨母船時代には乗組員の船室として活用されていたようです。
ここをどう表現するか、もう少し悩むことにします。

中央機銃台は、図面では↓のような形状になっています。

実艦写真を確認すると機銃フラットと甲板室壁面との位置関係が微妙に異なることが分かります。


甲板室は左右とも前に向かってすぼまっていますが、これは6mカッターを舷外に降り出すスペース稼ぎのためなので、カッターのない右舷には不要です。実際9号の写真でもそのように見えます。
また探照灯台は9号製作時に図面同様「後ろは円形になっている」と結論付けましたが、改めて4号の写真をよく見ると手すりが直線となっていると分かったので、変形八角形であろうと考えました。
これらの結果を踏まえてスクラッチ。


機銃台の工作はもう少し続きます…。
Posted at 2024/04/29 08:53:56 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味
2024年04月21日 イイね!

第19号輸送艦(捕鯨母船)の製作(船体工作の続き)

前回、艦首形状修正の作業状況を報告しましたが、その後も舷側中ほどに入っている前後方向の屈曲部の再現作業が続きました。
屈曲部にカッターの刃でラインを入れ、その上下を削り込むことで段差を表現し、それぞれの面を削って平滑にします。

エッジを消さないようにするため、削らない方の面にマスキングテープを貼って水ペーパーをかけ、サフ後に傷を確かめてから再びパテを塗ってペーパーがけ…。
この作業を数回繰り返し、ようやく終了。


途中、妥協しようかと何度か思いましたが、今回はF様に進呈する作品なので極力目標に近づくよう頑張ったつもりです。結果、なかなか鋭利な艦首の表情になったと小さな自己満足に浸れました(^^)

一等輸送艦はブロック工法による建造期間短縮化が図られましたが、そのブロックごとをつなぐためのT字型の補強板が舷側に張り付いています。サイズは図面上で確認できないので、第9号を作った際に割り出したサイズでプラペーパーを切り出して接着しました。


舷窓の位置は19号の写真から推定します。
赤矢印は存在が確実ですが青は怪しいと考えたため、今回は施工を見送りました。なお穴のサイズは第9号の時と同様の0.4mmとしました。




甲板の一部は滑り止め鋲が設置されていました。
実艦写真では艦首錨鎖設備付近と煙突後部の単装機銃台以降には設置が確認できます。
120°に開いた線をコピー用紙に書いておき、その上に船体を乗せて甲板上にその線を1mmピッチで鉛筆で書き込みます。


そしてその交点にデザインナイフで小さな傷を入れ、さらにその傷の間に120°開いた角度の傷を入れる。この作業をひたすら繰り返します。

無数の傷を入れなければならないので少しやっては休憩というサイクルを繰り返します…。

艦首の錨鎖関係設備の工作。
キャンプスタンやボラードの台座、フェアリーダーなどはプラバン等で製作。その際、実艦写真で確認できる↓の部分も再現しました。



ホースパイプの甲板フランジは0.2mm金属ワイヤーで製作。


ベルマウス型アンカーレセスも同様に作って船体に接着しました。


こうして仕上がったのがこちら↓


第9号の時よりギアを一段上げて作っているので少し再現度が上がった気がします♪
なお、艦首旗竿、投鉛台、ボラードの柱は破損が怖いので後日施工予定です。
Posted at 2024/04/21 15:51:16 | コメント(2) | 艦船模型 | 趣味
2024年04月13日 イイね!

第19号輸送艦(捕鯨母船)の製作(イントロ編)

しばらく前、一等輸送艦第9号を作っていた時のこと。旧Twitterでその制作報告をしていると、戦後に捕鯨母船となった第9号輸送艦を研究している方(以下、F様)にフォローされました。
様々な情報交換等がある中で、こんなやり取りがありました。

ザク違:19号輸送艦を製作するならば拙作を差し上げたいと以前から考えており、もしお受け頂けるならご希望の場面を再現したいと考えています。
F様:是非ともお願いします。同人誌の増補改訂版をコミケで再頒布する予定なので、その時は作品を看板として展示させて頂きたく思います。

なんとっ!
単に拙作を受け取ってもらえるだけでなく、コミケで展示!?
しかもF様がお持ちの貴重な資料を惜しげも無くご提供頂けるとのこと。これはかなり真剣勝負となりそうです。
嬉しく感じると同時に、身の引き締まる思いです^_^;

さて製作。
まずは資料の確認です。


第9号製作時と同じものを使用します。図面はその際に使って書き込みがたくさんされているので、寸法を再び割り出す必要がありません。
さらにF様より提供された各種資料を参考にします。

第9号は比較的資料や写真に恵まれていましたが、19号は資料がかなり限定され、写真も不鮮明なものが大半なので、製作は推定に寄らざるを得ないと思われます。
しかしF様による「考察」は大変深い検証と慎重な推定がA4サイズで24ページにも亘る膨大なもので、これを基本にしつつ、海軍管轄下の装備等を自分なりに加えていくという流れになりそうです。
ちなみにF様の描いた捕鯨母船仕様はこんな姿↓


ということでキットに手を加えていきます。
まずは地味な船体工作。
40年以上前の金型なのでヒケなのが目立つため、まずはスクエアなフォルムとするために甲板上の構造物を全て切除してから全面にペーパー掛け。


その後、艦橋直後の舷側にある貨物搬出口を開口します。

力加減を誤って割ってしまったので、このあと補修しました…

リューターでプラを薄く削り、プラペーパーを裏打ちしました。


次に艦首形状の修正。
19号は、舳先から喫水部にかけては直線ではなく、9号同様中ほどが凸になっています。
これを再現するため、いったん艦首を削ってからエポパテで整形します。


キットの艦尾はスロープの傾斜角が一定のまま後端まで続いていますが、実艦は後端近くで少しアールがかかっているので、ヤスリで整形しました。


捕鯨母船時代は軍艦時代にあった武装は全て撤去されているため、乾舷が高くなっていたので、キットの艦底板に加え、プラ板で2mmほど嵩上げします。


ここまでで約1ヶ月。
次は最も地味で最も時間と手間のかかる滑り止め甲板の処理です。
地味な船体工作はまだまだ続きます。
Posted at 2024/04/13 22:49:06 | コメント(3) | 艦船模型 | 趣味
2024年04月09日 イイね!

桜、モケイ、キャンプ、そして桜

毎年4月の第1土日は岐阜コックピットの会によるモケイ作品展示会が行われます。
場所は岐阜県各務原市。さくら祭りと同時開催です。
当日は非常に沢山の人が集まり駐車場はすぐに満車になるので、早めの現地入り。今年は8時過ぎに到着しましたが、もう少し遅くても大丈夫そうです。
展示会の開場まで少し時間があるので桜の撮影。







一部の木は既に葉っぱが出始めていましたが例年より咲き始めが遅かったので、存分に楽しめました。

そしていよいよ展示会へ。

今回はみん友のスーパー飛行機モデラー・成田のオッサンさん、同じく超絶電車バスモデラー・鈍行電車さんも一緒に展示します。
こちらが成田のオッサンさんの作品群。

制作ペースはゆっくりのイメージでしたが、これほど多くの作品を完成させていたとは。しかも一つ一つが素晴らしく丁寧に作られています。
特に来場者の目を引いていたのはズベズダ製のスター・デストロイヤー。

巨大です。
御本人は「白で塗って墨入れしただけだよ」と言われますが、このサイズを作ること自体がすごいですし、写真には写っていませんが、同スケールのブロッケードランナーもぶら下げてあります。

次に鈍行電車さん。
こちらは名古屋市営地下鉄の通称「黄電(きいでん)」。

なんと、キットではなくフルスクラッチ。
しかも側板は真鍮、屋根部は木材です。
車内もしっかり作り込まれています。

工作精度もさることながら、塗装の美しさはまさに絶品。一見の価値があります。

そして昨年この会場で出会ったみん友・チュンチュンまるさんの作品がこちら↓


映画「ゴジラマイナスワン」で一躍有名となった重巡洋艦高雄。
こちらは50年以上前に発売されたウォーターラインシリーズの初期キットですが、艦全体に大幅なディテールアップが行われています。舷窓を埋めて閉塞跡を施工、主砲は本体をアフターパーツに交換、艦橋トップの防空指揮所に双眼望遠鏡を設置、マストを真鍮線に置き換え、艦載ボートをアフターパーツに置き換えてリギングで固定、などなど…。
塗装では明るめのグレー(舞鶴色?)の上に手描きで迷彩を加えていますが、若干のグリーンが入った色合いが絶妙です。
そしてジオラマ化にあたっては映画のいち場面として主砲を右舷に向け、発射による爆風はあえて艦から少し離した場所とすることで、発射のわずか後の瞬間を表現しています。しかもその爆風を少しずらせて置くことで、発射遅延まで表現!
このような作品を短期間で仕上げてしまうセンスと製作力には完全に脱帽です。

このほか、会場内には岐阜コックピットの会員による素晴らしい作品が所狭しと並べられていました。







残念ながら皆様の期待するガンプラはわずか。
そんな中でこんな作品を見つけました。


おそらく完全変形(脱皮?)できるものと思われます。凄すぎ…。

ブログ内では全ての作品を紹介できないので、その一部をフォトアルバムに収納しました。
岐阜コックピット展示会2024

最後になりましたが、私はここ数年で揃えた「第7次オルモック輸送」参加艦艇ジオラマを全て並べました。

特に煙を流しながら走る駆逐艦桑は多くの来場者が注目していました。やはり自分の作品を一生懸命見てもらえるのは、本当に嬉しいことですね。
3人とも大満足の一日が過ごせたので、また来年の出展を固く誓い合いました。

そして私はその足でキャンプ場へ。
なんとそこにも満開の桜がいっぱい!




夕飯は、ジャガイモとベーコンのペペロン炒め。

これ、簡単で激ウマです!
新月近くの夜でしたが、残念ながら雲に阻まれて星空は…。
まぁ、まだチャンスはありますからね~。
よし、今月中に星空リベンジだ!
Posted at 2024/04/09 21:03:58 | コメント(6) | 艦船模型 | 趣味

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「第19号輸送艦(捕鯨母船)の製作(艦橋・機銃台等の製作その1) http://cvw.jp/b/488285/47685097/
何シテル?   04/29 08:53
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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