残念ながらわが社にはお盆休みという概念はありません。しかし幸いにもこの土日は2日とも休み。2日連続で休めたのはだいぶ久しぶりな気がします。1日だけしか休みがないと体力回復のため寝て過ごしておしまいでしたが、2日あるとやりたいことが少し出来ますね。整備手帳にも上げたようにイフリートカスタムのエンジンオイル交換も出来たし、この後に書き連ねる模型工作もかなり久々にすることが出来ました。
前回は、羅針艦橋以下の基本的な形を作るまでで終わっていました。
引き続いての工作は羅針艦橋両脇に張り出した25mm単装機銃座の設置と、羅針艦橋の窓から後ろに延びる腰壁の設置です。
次に羅針艦橋屋根=防空指揮所を作ります。
まずは図面からチェック。
↑はいずれも「写真日本の軍艦」別巻の図面ですが、若干異なる2種類の形状が示されています。
両者で最も異なるのは、防空指揮所後端の形状。左の図では両側のラインが後端まで伸び、スクエアな形状となっていますが、右の図では少し手前で単装機銃座が終わっています。
また、いずれの図でも単装機銃座前端の前に艦首尾線と平行な部分があります。
これらを手元の資料で検証します。
まずは「まけた側の良兵器集Ⅰ」に掲載されたイラスト。
これは先程の図面の右側のものを忠実に再現しているようです。
さらに実艦写真も確認します。
この角度だと、単装機銃座の後端がどこまで伸びているのかはっきり確認できませんが、どうやら羅針艦橋から後ろに延びる腰壁の後端と同じ位置あたりまでのように見えます。
ただ羅針艦橋の斜めに設置されている窓の後端がすぐに銃座につながっているのが確認できます。
では後ろから撮影された写真でも確認してみましょう。
これを見ると、銃座の後端と防空指揮所後端が同一ラインになく、銃座後端のほうが少し前にあることが確認できます。
さらに各種機器等はこのように配置されています。
一部不明な機器もありますが、これは後日再検討したいと思います。
これらの考証を踏まえて作ったのがこちら↓
ここで悩んだのが22号電探の支柱です。
防空指揮所から上に立っているのは図面や写真で確認できますが、断面形状が分からない。
第9号の写真をよく見てみると…
22号電探と支柱が接する部分の前端に小さな影が写っています。電探の平面形は小判型をしているので、小判の頭が支柱より少し前に出ているということだと思われ、影の出方から支柱の前部は平面であると推察されます。
次に第22号の写真で検証します。
この写真で見ると支柱の断面は長方形のように見えます。また支柱側面に半円形の影が出来ていることから電探と支柱の接続部は円形をしている可能性が出てきました。
ただし22号は終戦間際に建造されており、比較的初期に建造された第9号とは時期が異なるので、各部に微妙な違いがあるため、これだけをもって形状を決定するには少し勇気が要ります。
もう1隻、第5号の写真です。
こちらでは支柱後端に縦に伸びる影が写っています。
また電探架台直下の側面に複数の三角板が取り付けられている様子が伺えます。その周辺の影は後ろに向かって広がった三角形のようにも見えます。その場合は、支柱の断面は後ろに向かってすぼまるような台形をしていることになります。
22号電探のラッパの直径は小型艦の場合0.8mだったようなので、1/700だと約1.1mm。架台はそれより少し広いはずなので1.3mmくらいでしょうか。だとすると支柱の横幅は0.8mmくらいにすべきと考えます。問題はそれに後ろに向かうテーパーをかけるかどうか。
うーむ、めんどくさい…。
てなわけで、テーパーを掛けずに0.8mm幅のプラバンで作ろうと思います。
今回はここまで。
わずか2日間で意外と進みました(笑)
Posted at 2022/08/15 06:51:34 | |
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