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ザクとは違うのブログ一覧

2023年07月29日 イイね!

ジオラマ「今、助けてやるぞ!」

約5ヶ月の長きに渡って製作を続けてきましたが、ようやくその1隻目のジオラマ化が終了しました。
前回ブログではジオラマでの配置ミスにより舞台をトリミングする必要が出てきたというところまで報告しましたが、その後、下図の余白部分をザックリとカット。
背景をそのラインに合わせて設置しました。

完成写真をご覧いただく前に、ジオラマの場面について少々説明します。
時は昭和19年晩秋。
日米の攻防の舞台はフィリピン・レイテ島に移り、高速輸送船団による陸兵などの輸送が行われました。「多号作戦」いわゆるオルモック輸送です。
場面は第7次輸送時で、日本の輸送部隊を撃退に来た米大型駆逐艦3隻の集中砲火により僅か9分で撃沈された駆逐艦桑の乗組員を、第159号輸送艦がカッターボートを出して8名を救助したという実話に基づくものです。


よし、これで完成!
と思いましたが、どうもしっくり来ない…。
このジオラマの主役は、実は輸送艦ではありません。小さな小さなカッターボートなんです。それがこの作りでは表現しきれていない。
よし、手直しだ!
ということでちょっとだけ場面構成を変えて、いよいよ真の完成です。
それではご覧いただきましょう。
ギブ・バース!

「なんだ、ピンボケかよw」
いえいえ、あくまでも主役は救助に向かったカッターボートです。
では艦本体も御覧ください。


上甲板は取り外し式になっており、戦車庫も見られます。



その他の写真も含めて、フォトギャラってあります。
「今、助けてやるぞ!」(第159号輸送艦)その1
「今、助けてやるぞ!」(第159号輸送艦)その2

【製作後の感想】
約40年ほど前に設計されたタミヤの輸送艦セットは、設計は古いですがストレートに組んでもその勇姿を的確に再現できる好キットです。
しかし詳細に見ていくと様々な点でディテールアップの余地があり、それを埋めていく作業が大変楽しかったです。
特に短期間での量産のためのスクエアなシルエットは他の日本艦船には見られず、作っていても非常に新鮮でした。
主に参考にしたのは大和ミュージアム等で閲覧できる数々の実艦写真と同人誌「二等輸送艦の全貌」でしたが、その他も含めて丹念に調べていくとかなり多くの発見があり、艦船模型仲間から得られた貴重な情報とも相俟って、二等輸送艦のディテールや構造などをかなり深く知ることが出来たと感じました。
ジオラマについては、今まで通り長方形の枠内に収めるという形でなく、舞台そのものをトリミングするというアイデアをみん友さんから頂くことが出来、これまた面白い効果が得られたのではないかと思っています。
こうして振り返ると、今回の作品は皆さん方の力を借りながら、みんなで作った作品と言えるのかもしれません。

場面構成についてもカッターボートを手前に配置することで、作品を見る人の目をそちらに持っていくことが出来たと思うので、作者の意図が伝わりやすくなったかなと感じています。
場面が派手な戦闘場面ではないことや電飾を行っていないことから、今回も一等輸送艦同様、大変地味な作品になりましたが、私としては作ろうとした場面を再現することが出来たことも含めて、満足度は高めです♪

さて、二等輸送艦はもう1隻建造中。
こちらは揚陸場面を再現する予定ですので、期待せずにお待ち下さいね。
Posted at 2023/07/29 20:23:36 | コメント(4) | 艦船模型 | 趣味
2023年07月22日 イイね!

二等輸送艦製作記(各部艤装・ジオラマベースの製作その4)

いよいよマストの製作です。
前マストは図面や写真から高さや形状を確認し、0.3mmプラ棒をメインにして組み立てました。

この時期の艦船は丁型駆逐艦などに見られるようにマストの断面は◯ではなく□でしたが、今回は◯で作ってみました。
中段にはE27逆探も付けてあります。実艦ではその下には楼灯も設置されていますが、きれいに設置できる自信がなかったので今回は見送りました。

後マストは実艦写真を確認すると実は3パターンの立てられ方があると分かりました。

159号は佐世保建造艦なので、133号と同様に主柱が後ろで直立している立て方で作りました。

なお151号の後部マスト付近の写真を見る限り、マスト主柱の断面は□でなく◯(支柱は□)のようなので、作品でもそのように表現しました。

艦尾には爆雷投下台が両舷に3基ずつ設置されています。一部の図面では3基の間にフェアリーダーが設置されているという図もありますが、実艦写真を確認したところそのような例は見当たらなかったので、3基を並べた後ろにフェアリーダーを配置しました。


細かい部分になりますが、艦尾楼甲板前端(右舷側)には細いパイプが二本設置されていることが分かったので、これも再現してみました。



艦前半の上甲板両サイドには単装機銃が増設されましたが、これらには両舷のブルワークにかけて銃座が設置されていたので、「各艦機銃電探哨信儀等現状調査表」に掲載されている配置図を参考に、プラ板で再現しました。


実艦写真で分かるように銃座はブルワークを支える三角板にめり込むような格好で設置されていますが、私の技術でこれを再現するのは困難だと思われたので、今回は見送っています。

次に艦載艇の製作に移ります。
二等輸送艦には9mカッターと10m運貨船(いわゆる小発)が1隻ずつ搭載されていました。
キットのパーツはさすがに設計が古いことなどからなかなか使いづらいので、ジャンクパーツの中から適当なものを探し出して、ディテールアップすることにしました。
こちらは9mカッター↓

左はキットのパーツ、右はフジミ特シリーズ(?)、中央は不明です(笑)
フジミ製は全体の印象は良いのですが、床面が高めな印象なので、中央のものを使うことにしました。
小発はディテールの分かる写真や資料があまり無いと思われたので、Twitterでその旨を呟いたところ、いくつか参考になる貴重な情報を提供して頂けました。

小発はもともと陸軍が強行上陸作戦で運用することを想定していたことから、艇首のシールドは敵弾避けのために設置されたものです。シールド中央に凹んだ切れ込みがありますが、そこに銃を置いて射撃しながら上陸を目指すといった運用です。
海軍では搭載する艦種によっては単なる運貨船としての運用を想定した場合もあったでしょうから、シールドなしのものもあったと考えられます。
今回作成する二等輸送艦は艦そのものが強行上陸作戦を想定しているので、シールドありとすべきと考えました。
艇内の作りも若干のバリエーションがあるようです。具体的にはエンジンの位置。艇中央のハンドルがあるユニットの直下にエンジンがあるものと、その直後の別ユニットにあるものの2種類があるように思われます。今回は151号の写真を参考に、前者で作ってみました。

これらを参考に作ったのがこちら↓

カッターのオールはプラ板で自作しましたが、若干短めです。このあと握り手部分を延ばしランナーに交換して長さを調整しました。
小発の消音器まで作った例はなかなかないのではないかと自己満足(笑)

ジオラマでは撃沈された駆逐艦桑の乗組員を第159号輸送艦がカッターを下ろして救助するという場面を再現します。
その配置は以下のようなものにしようとしましたが…

重油が広がっているあたりに乗組員を泳がせ、そこへカッターを向けるという感じにするのですが、その場合、右上に何もない余白が出来てしまいます。しまった、艦の位置をもう少し右上にすべきだった…。
このことに気付いたのがジオラマベースに艦を設置したあと。いまさら艦を引き剥がして再度作り直すなど、到底できませんorz
なーんてことを模型友達に愚痴ったところ「舞台をトリミングしちゃえばいんじゃね?」とのご意見が。
うーむ、すごいアイデア。すごい視点。
しかしそれには相当の勇気と覚悟が必要です。
悩む…
悩む…
悩む…

悩むこと4日。
トリミングすることにしました!
ゴリゴリ…ゴリゴリ…

そうした大工事を経て、次回はいよいよ完成報告ができると思います。
期待せずにお待ち下さいm(_ _)m
Posted at 2023/07/22 17:02:33 | コメント(3) | 艦船模型 | 趣味
2023年07月22日 イイね!

工場夜景&三重プラモサミット2023(ミエモ)

7月15~16日の土日には、三重県津市で三重プラモサミット(通称・ミエモ)が開催されていました。
近場の作品展にはできるだけ行くようにしているので、今回はキャンプも兼ねて出発。
前日夜は三重県四日市市にある霞ヶ浦緑地公園で車中泊。
この公園はなかなか広大で、広い駐車場が24時間開放されているため、穴場的な車中泊スポットとしても知られています。特にこの公園は四日市の工場エリアのすぐ隣にあるので、工場夜景を望むことができます。
まずは日中に撮影。



その後、夕飯。

この日のメニューは焼き鳥塩缶とキュウリを混ぜて一味を振ったものと、家庭菜園で採れたピーマンと塩昆布を混ぜたものです。
ビールは2本開けてしまいました(笑)
そうこうしているうちに陽も落ちて夜の帳が下りてきました。
では夜景撮影へ。





うーむ、なかなかの眺め。
停泊している船にも萌えます♪
時々撮影してニコニコしながら暗い夜道を歩く気持ち悪いおっさんになっていましたw

翌日は早朝から津までの道中にある大小の城跡を20箇所巡りました。
そしていよいよミエモの会場へ。
開場時間の11時すぐに入ったのですが、既にたくさんの人が集まっていました。


では展示された作品を御覧ください。









この他にも素晴らしい作品がたくさんたくさん展示されていました。
フォトアルバムを御覧ください。

作品を撮影していませんが、モケジョの一人・ラトキエさんの作品も展示されており、しかも御本人が現地にいらっしゃいました。が、ヘタレの私は声をかけられませんでしたorz

やはりこうした展示会に時々でも行ってくると少なからず刺激を受けますね~。
さて、二等輸送艦の製作も1隻目はぼちぼち大詰め。
さっさと完成させて久しぶりにガンプラ作りたいな~。
Posted at 2023/07/22 15:54:54 | コメント(3) | ガンプラなど | 趣味
2023年07月09日 イイね!

二等輸送艦製作記(各部艤装・ジオラマベースの制作その3)

二等輸送艦製作記(各部艤装・ジオラマベースの制作その3)艦首から順に細かい装備を整えていきます。
艦首部にはアンカーチェーンの他に、艦首扉を支えるチェーン4本と、扉が上下する際に支えとなるチェーン2本の計6本のチェーンがあるので、これらを再現します。
幸いディテールの分かる実艦写真があるのでそれを参考にします。チェーンは0.1mm金属線をよじった後、ラジオペンチの平面部分を使って押しつぶしたものを使いました。


上甲板車両通路部分の脇には下甲板の車両から出たガスの排気口があるので、小さいパーツながらこれも再現しました。

なおこの装備は左舷側のみにあるようです。こんな小さな排気口一つで戦車庫の空気状態は大丈夫だったのでしょうか…。

艦橋前には増設連装機銃座があります。
実艦写真を基に形状とステーの本数を調べました。


スポンソン形状は真四角ではなく角の取れた変形六角形であること、ステーはバリエーションがありますが、今回は両側の小さな三角ステーと中央に棒状のステーを付けてみました。


ボートダビットは0.3mm角棒などを使い、煙突両側に設置しました。
ちなみに左舷に小発、右舷にカッターが搭載されるので、右舷の前ダビットは左舷より少し後めに設置されています。


艤装もかなり進んできたので、いよいよ8cm高角砲を作ります。
実艦写真に加え、昨年行った遊就館で撮影した実物の写真も参考にしました。


このためだけに遊就館にまで行ったのは内緒です(笑)
プラ棒やプラバンなどを使ってスクラッチしたのがこちら↓

キットパーツに比べると大幅にディテールアップされたと自画自賛(笑)

残る工作は武装とマストの設置が中心となってきたので、このあたりで全体にウエザリングを施しました。ブラックとブラウンのスミ入れ塗料を塗ってはエナメル溶剤で拭き取るという作業を繰り返します。

この作業で毎回感じるのは、1/700というスケールを考えた時にどこまでやるべきか。難しいですね…。

さてジオラマベースですが、石粉粘土乾燥後にブルーで塗装し、その上からジェルメディウムを二度塗りしました。
海面の一部には黒い部分を作っていますが、これは撃沈された駆逐艦桑から流れ出た重油です。

黒い海面はジェルメディウムに黒のアクリル絵の具を混ぜて作りました。
同様の手法で駆逐艦桑のジオラマで、艦から流れ出る重油を表現したことがあります。

ここで少々苦労したのが艦首の艦底部分。いわゆるゲタの形状に合わせて海面を作らなければならないので、その造形は難儀しました。


なんだか最近になって少しペースが上がってきた感じがします。
ジオラマはもう一つ作らなければなりませんが、もしかしたら7月中に完成するかも???
期待せずにお待ち下さいm(_ _)m
Posted at 2023/07/09 22:20:45 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味
2023年07月02日 イイね!

二等輸送艦製作記(各部艤装・ジオラマベースの制作その2)

前回報告から約3週間空いてしまいました。相変わらず制作ペースが遅いザクとは違う。
今回も牛歩の進捗です。

船体への艤装も進みつつあるので、そろそろジオラマベースに船体を据え付けたいと思っています。
そのために艦底色を塗っていきます。


マスキングを剥がしたらウェザリングを施す予定です。

次にウインドラスとアンカーを作ります。
まずは実艦の写真をチェックし、プラバンなどからスクラッチしました。


ウインドラスは横幅が大きすぎたので、このあと作り直しました。最近の製作ではこんな手戻りばかりです…orz
艦首アンカーの格納状態は2通りあります。2隻の違いを出すため、両者別々の格納状態を再現してみました。



次に艦首近くの上甲板にある昇降口(上甲板から艦首門扉へ繋がる可動板)の蓋部を作ります。
これまた実艦写真を検証しスクラッチ。
同時にその脇にあるウインチ周辺の写真をよく確認するとアンカーチェーンを誘導するための装置があると分かったので、それもプラペーパーなどでそれらしく作ってみました。





上甲板下の戦車庫床の材質が何だったのかの資料が手元にありませんが、恐らく上甲板同様木張りだったと推定し、1.4mmプラ板に0.5mmピッチでラインをケガいたものを貼り付けました。同時に第6兵員室に畳を敷きました。畳の部屋は士官が入るスペースなので、特別な仕様となっていたようです。

後で気づきましたが、士官用兵員室は第6(右舷側)ではなく第5(左舷側)だと気付きました。しかし今更作り直すのは…。痛恨の失敗ですorz

気を取り直して上甲板の製作。
戦車庫同様の車路を製作しました。車路両側には0,4mm程度の高さで車両横滑り止めの枠を立ててあります。このあと車路に塗装&ウエザリング後、マスキングしました。
同時に車両格納部前端部から短艇格納甲板まで伸びる補強板もプラペーパーで作りました。


ジオラマベースは前回、表面にメディウムを塗ったところまででしたが、乾燥後にサフを掛けたところ、小さな気泡痕が見られました。

何度かメディウムを塗り直しましたが、一向に改善されません。これでは海面としては使えないので、やむなく全面剥がして石粉粘土を塗り直しました。

以前に同様の製作をしたところ乾燥後のひび割れが激しかったので、今回は目地をいくつか入れておき、その乾燥後に目地へ粘土を充填し、さらに細かいひび割れ等はラッカーパテで補修しました。

んー、ようやくここまで来ましたが、やるべき作業はまだまだたくさんあります。
このペースだと夏の間に完成するか心配です…。
Posted at 2023/07/02 16:02:59 | コメント(3) | 艦船模型 | 趣味

プロフィール

「第19号輸送艦(捕鯨母船)の製作(船体工作の続き) http://cvw.jp/b/488285/47669612/
何シテル?   04/21 15:51
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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