先日梅ドライブをしたばかりですが、今度は桜咲く中をドライブして来ました。
1つ目のテーマは戦争遺跡の見学。
三重県内には戦争遺跡がいくつか点在します。
まずは鈴鹿市。
泊山小学校裏手の民家の奥には貯蔵用地下壕があります。民家の敷地奥なのであまり近寄れず、望遠レンズで撮影しました。
この至近に第二海軍燃料廠があり、そこでは航空機用燃料が生産されていたそうで、画像の地下壕には国産ロケット戦闘機「秋水」の燃料が貯蔵されていたようです。
少し南下したところにある奈良池の西側には鈴鹿海軍工廠で生産された機銃を試射する「山の手発射場」があったそうです。その試射の的として造られたのが着弾場↓
こちらはリサイクル工場の敷地脇にあり、近くで見ることができます。
凸凹が着弾跡なのだとか。何年か前の調査ではここから弾丸の破片が摘出されたそうです。
近くにある住吉神社の西には火薬庫跡があります。
着弾場で試験するための弾丸を保管する場所でしょうか。周囲を柵で囲んであるので近寄ることは出来ません。
亀山市に移動し、関宿の西端にある駐車場から少し山側へ登ったところに鈴鹿海軍工廠が造った疎開工場跡があります。地下壕は14本現存するそうですが、そのうち12本を確認できました。
ここでは爆撃機に搭載する13mm機銃を作っていたそうです。
一部は近くまで行くことが出来たので入口付近を撮影しました。
壁面や天井は岩盤むき出しですが、地表付近のみコンクリートブロックが積まれていました。高さは3m近くあり奥行きもかなりありそうです。掘削には多くの朝鮮人が駆り出されたようで、過酷な労働環境だったことが推察されます。
その後、関宿の古い町並みを見学しました。
関宿は東海道53次、江戸から数えて47番目の宿場町です。
重要伝統的建築物、いわゆる重伝建に指定された建物群で、歴史を感じさせます。
ただ長く連なるメインストリートの端の方では空き地や空き家が若干見られました。いつものまちある記のように1本入った道も歩きましたが、全体的に少し寂れた印象を持ちました。ここも少子高齢化が進む限界集落なのかもしれません。
次の舞台は静岡県。
御前崎近くで原油が産出されていたのをご存知でしょうか。場所は御前崎市相良。明治初め頃に発見され、最盛期には国内の1割を産出していたのだとか。
しかも精油しなくてもエンジンが動くほどきれいな状態だったそうです。
現在その場所は公園になっています。
写真を撮り忘れましたが園内には桜が多く咲き乱れ、ゲートボール場やBBQ場も併設されていました。「今日はここでテント張りたい」と思ったのは内緒です(笑)
閑話休題。
明治の頃は手掘りでした。
地上の小屋から鏡で光を、人力で空気を送り、最深部では小さなピッケルで少しずつ掘り進め、出てきた原油を桶に入れ、釣瓶で地上に引き上げるという作業の繰り返し。
園内の資料館ではそのあたりが分かりやすく説明されていました。
園内には当時の掘っ建て小屋なども再現されています。
手掘りの大変さがよく伝わってきました。先程書いたように大変な重労働。これからはガソリンや石油製品をより大切に考えないと。
なお昭和中期には産出量が激減したため、現在は採掘が廃止されています。
ちょっとググって国内の産油を調べたところ、現在は北海道、秋田、山形、新潟で採れるようです。過去も含めて太平洋側は静岡県だけですね。
上記の施設などを見て回る合間合間に城跡も見学。計3日間に以下の城を攻略しました。
愛知県・蟹江城
三重県・平野城、国府城、若山城、亀山城
静岡県・勝間田城、相良城、相良古城、朝比奈城、釜原城、天ヶ谷城、八幡平城、横地城
特に勝間田城の桜はきれいでしたね~(^^)
総じて言えば静岡県西部の城は武田軍が作ったものが多いことから大規模な土木工事がされており見応えがあります。
また今回見た城に限ってかもしれませんが、三重県の城は城跡を示す石碑や説明板もなく入口も不明で現地の管理も全くされていない所が多い印象でした。片や静岡県の城は地域や行政により案内板等が立てられたりパンフレットが配布されていたり現地の管理がされている印象を受けました。
ドライブの道中はあちこちに桜の花が見られました。
旅先でのキャンプ場でも。
例年思いますが、あぁこんなことろにも桜が植わっていたのかと。咲き始めから10日くらいで散り出し、花吹雪を見せてくれたあとすぐに葉桜に変わってしまいます。
これを美しいと思うのも日本人の心なのかもしれませんね。
Posted at 2022/03/31 18:59:12 | |
キャンプ&温泉 | 旅行/地域