制作約3.5ヶ月を経て、ようやく完成しました。
長文ブログですので、お覚悟の程を(笑)
まずはウンチク。
一年戦争末期。
オデッサ陥落後、主戦場は宇宙に移ったが、ビグザムまで投入したソロモンでも敗北し、ニュータイプ専用もビルアーマーですら連邦に退けられた。
残るはジオン本国(サイド3)、グラナダ、そしてア・バオア・クー。
ギレンは連邦の次期戦略目標をア・バオア・クーと想定し、戦力の集中を行い始めた。その際課題となったのが、近隣小惑星などからの物資輸送である。
近隣とはいえ遠距離のため、既存輸送艦のパゾクや旧式となったパプアでは速力不足である。
そこでムサイの設計を流用して高速輸送艦を建造しようという構想が生まれた。
こうして誕生したのが、ムサイベース高速輸送艦である。
同型艦は5隻あったが、うち3隻はア・バオア・クー決戦時に撃沈され、残る2隻は輸送中に終戦を迎えた。
なーんて(笑)
ではご覧頂きましょう↓
次に細部を見ていきます。
まずは艦首。
荷役作業を迅速化するため、艦首のコムサイ格納スペースは貨物搬出入用施設として活用。カーゴルームとつなぐハッチを3基設置するとともに、それぞれに接続するベルトコンベアーを設置。
両舷には接岸時に艦体の位置を微調整するためのスラスターを設置しました。
艦首上面には自衛用武装として11連ロケットランチャーを装備しました。
また艦体中央部にあるカーゴルーム前には荷役用各種機器を配置するスペースを設けました。
カーゴルームは船体中央に大きめに取ってあり、周囲にはロボットアーム2基とベルトコンベアー3基を配置し、艦首ハッチと合わせて運用することで、さらに迅速な荷役作業を行うことができるようにしています。
艦橋付近は最も作り込んだ箇所です。
全体として3層構造で、上段から戦闘艦橋、航海艦橋、荷役指揮艦橋となっています。
艦橋周りにはブルワークを多数設置し、計測装置や通信装置などを所狭しと並べるとともに、ブルワーク同士をつなぐ階段も設置してみました。
通路には配管や道具箱などを並べ、艦内との扉も設置してあります。
艦橋を艦尾方向から見たもの。
戦闘艦橋背後には自衛用の機銃を設置し、その脇には後続艦に自艦の速力をランプで伝える速力信号灯を配置しました。
艦橋下の三角スペースには作業用コムサイ格納スペースがあり、整備も行えるようにしています。
なお有事にはコムサイのカーゴルームに武装を搭載し敵機と戦うことを想定しています。
艦体の裏側にも作り込みを行っています。
カーゴルームは上面のものと異なり、中央に構造物が走った状態です。当初は上下ともこの状態で作ろうと考えていましたが、思ったより開口部が小さいと感じたので裏面のみにしました。
搬出入は艦首ハッチと4本のロボットアームに加え、両舷側に設けられた丸形ハッチ6基からも行うことが出来ます。
裏側にも艦橋がありますが、航海艦橋は不要なので上段の戦闘艦橋と下段の荷役指揮艦橋の2層構造となっています。
艦橋後部にはロケットランチャーとその次発装填装置が設置され、更にその後には作業用オッゴの整備スペースを設けました。
オッゴは終戦間際に安価かつ短期間に量産されており、ロボットアーム二本を持っているので、作業用艦載機として適切だと考えたので、搭載することにしました。なおコムサイ同様、有事には武装して戦います。
両側に配されたメインエンジンは通常型ムサイよりも若干大型化してあり、加えて長距離航海に備えた増槽を各1基設置しています。
カラーリングも悩みました。
ガンダムに出てくるジオン軍輸送船の色はパプア&ヨーツンヘイム=グリーン、パゾク=グレーで、連邦だとコロンブスがグレーとなっています。
ちなみに地上だとファットアンクルがグリーンです。
これらからするとグリーンorグレーにしたくなるところですが、今回はムサイベースで作っているので、グリーンにしてしまうと「もろムサイ」になってしまうし、グレーだと過去作ったムサイとの性質の違い(戦闘メインと補給メイン)が表現されないと考えました。コムサイやオッゴのようにイエローという選択肢もありますが、戦場では目立ちすぎるかなと。
その結果、基本はブルー、荷役用設備等はグレーとしました。
さらに今まであまり行ってこなかったスミ入れを積極的に行うともに、墨入れ塗料によるウォッシングも軽く施しました。ブルーの部分はあまり目立ちませんが…(汗)
そして過去作ったムサイタイプと記念写真。
【完成させてみての感想】
自己満足度高いです♪
過去の2隻もそうでしたが、艦船らしさ=ごちゃごちゃ感の表現は艦体へのプラ小片の大量貼り付けなどによって一定の成果を上げたと思います。特に舷灯や速力信号灯に加え、救命艇を設置できたのは「艦船らしさ」の象徴的表現の一つだと思っています。
ほぼフルスクラッチとなったメインブリッジ及び裏面のサブブリッジも階段や扉などの細かな表現を行うことができたし、自衛艦を参考にしたマストもなかなかカッコよく決まったと思っています。
「高速」という部分についてもロケットエンジンユニットの大型化(推力アップ)と増槽の設置(航続距離の延伸)により表現することが出来ました。
「輸送」の部分についても大きなカーゴルームを上下2層に設置し、それぞれに搬出入ルートを複数設け、ロボットアームやベルトコンベアーなどが林立することで複雑さも演出できたと思います。
脇役のコムサイやオッゴの造形にもそれなりに満足できる作りになったと思っていますし、ムサイ本体を含めスジ彫りの勉强をすることが出来たのは収穫でした。
塗装についてはスミ入れとウォッシングを行いましたが、特にウォッシングはその効果の高さに驚きました。過去作品全てに試してみてもいいかなと思っています(笑)
一方で反省点としては、相変わらず工作精度が低いです。
例えばカーゴルーム内の3基のベルトコンベアーユニット。明らかに均質性がありません。
表面処理もきちんとされていない部分が散見されます。
つまり、総じてマメさが不足しています。
こうしたところが「素晴らしい作品」との違いとなっているのでしょうね。
でもこの課題は解決されない気がするなぁ…(汗)
今回のムサイ工作はこれで終わりではありません。ジオラマ製作が待っています。
とはいえ「がっつり工作」が長期間続くと、たまには「さっくり素組」も楽しいかな~などとも考えてしまいます(笑)
ちなみに本ブログが「ガンプラ」カテゴリーの200本目。
201本目はどんなネタになるかな~(^ ^)
※よろしければフォトギャラも御覧ください。
・
ムサイベース高速輸送艦(完成編1)
・
ムサイベース高速輸送艦(完成編2)
Posted at 2019/12/30 14:05:18 | |
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