コロナで出遅れた今年度のキャンプですが、今回で10泊目。
行き先は三重県志摩市です。
キャンプ場の前に行ったのは城跡。
まずは鳥羽城です。
場所は鳥羽水族館の道を隔てた向かい側。
線路の脇に二の丸跡があり、そこが入口になっています。
ここはいわゆる「海城」。
鳥羽水族館のあたりも当時は城郭だったようで、そこに船着き場もあって、九鬼嘉隆率いる九鬼水軍がこのあたりを治めていました。
二の丸から階段を登っていくと程なく三の丸に到達します。
三の丸は結構な広さですが、海側にはこんなオブジェが↓
枯れ果てたオッサン的には恥ずかしくなってしまいます(笑)
そこからさらに上がると本丸へ。
本丸周囲にはなかなか立派な石垣が組まれています。
本丸は三の丸よりも広く、天守閣と御殿が建てられていたそうです。
↑の本丸全景写真の手前側に写っているのは相撲場でしょう。
実はこの城跡、明治に入った頃に大幅に改変され、本丸周辺に小学校が建てられました。写真の場所はその運動場です。当時は運動場に相撲場が設けられていたんですね…。
また本丸から見下ろす海側の様子は島々が入り組んでいるため、どこからでも船が出せそうな雰囲気。いかにも海賊の本拠地と行った風情です。
ちなみに↑の写真の右奥に写っている大きな島が答志島で、こちらには九鬼嘉隆の首塚と胴塚があるそうです。
次に行ったのは波切城。
九鬼氏が鳥羽城に移る前に本拠にしていた城です。
場所は大王崎で、城跡は灯台の近くにあるようです。
通常なら灯台東側の漁港あたりからハイキングのように登っていくのですが、今回はあえて西側から攻めました。
細く続く道の両側に、こんなお店が↓
ほとんど同じ光景を富士宮の白糸の滝の手前で見かけました。
昭和な感じ、いいですね~。
道中ではこんな写真が撮れました↓
ずんずん進んで波切神社を左手に見ながらさらに進むと小さな公園にたどり着きます。
ここは城山公園という名前。波切城の一角でしょうが、立て札などは何も立っていません。恐らく出丸かなにかでしょう。
来た道を引き返し灯台を通り越した西側に展望公園がありました。往路では通り過ぎてしまっていた場所です。
どうやらここが波切城本丸だったようです。
先程の城山公園に比べてだいぶ小さめですが、いくつかベンチがあったり東屋があったりして、そこから見る灯台は荒々しく波が打ち付ける絶壁とともに、雄々しく見えました。
そこからのワンショット↓
ちょっとお気に入りです♪
本丸は海に突き出したようになっているので、250度くらいの角度は海が見えます。そこから襲うべき船を確認し、東にある出丸を介してその東側にある船着き場に襲撃の指示を出す…といったところでしょうか。
なかなかに機能的な城ですね。
そしていよいよキャンプ場へ。
今回は志摩オートキャンプ場です。
現地到着は15時でしたが、既に多くの人が設営済み。
この日は温かいこともあってまだまだキャンプシーズン真っ盛りといったところでしょうか。
設営を終えコーヒータイムを楽しんでいると…
「スミマセーン、少しお話伺ってもいいですか?」
二十歳前後くらいの女の子二人組。
ちょっとドキドキしながら「はい…」と答えると、大学の勉強で「キャンプに関するアンケート」を取っていますとのこと。
女の子
「キャンプはよくしますか」
ザク違
「はい、年間10泊目標にしてて、今日がちょうど10泊目です」
女の子
「えー!すごいですね。キャンプの楽しみってなんですか」
ザク違
「星空ですね。今日は新月なので満天の星空が見られるかなと。でも曇ってるのでダメかもですね」
女の子
「冬のほうが星が綺麗に見えますよね~。じゃあ、キャンプは冬が中心ですか」
ザク違
「冬は空気が澄んでいるし一等星もたくさんあるので賑やかです。夏は水蒸気が上がっているけど天の川が濃く見えますよ。なので、キャンプは年中行きますね」
女の子
「いつもここに来るんですか」
ザク違
「ここは久々です。寒い時期は温かい方へ行くし、夏は長野などの山奥に行きますね」
・
・
・
などといった会話を5~10分くらいしたかな。
こんな経験は初めてだったし、もともと人見知りが激しいのでドギマギしながら応対してしまいました(・_・;)
どうやら彼女たちは男の子2人と一緒に来ているようで、それぞれあちこちのサイトに聞いて回っているようでした。
さてどんな調査結果が出て、どんな論文になるのでしょう。
頑張れ学生!
その後夕飯を済ませると…おーっ、雲が切れてきたぞ!
時を置かずにカメラを準備。
前回稼働しなかったGPSユニット・アストロトレーサー、今回は実働しました。その成果はこちら↓
冬の星座の代表格・オリオン座。
昨年はベテルギウス(三ツ星の左に輝く一等星)の光が弱くなったと話題になりましたね。
そのうちオリオン大星雲をちょっと拡大↓
そしてM45・プレアデス星団。和名はすばる。
散開星団の特徴がしっかり撮影できました。
まさに宝石箱ですね♪
他にもカペラを擁するぎょしゃ座、カストルとポルックスが輝くふたご座も確認。遅い時間にはおおいぬ座のシリウスも上がってきて夜空はさらに賑やかになりました。さらには3つほどの流れ星も!
時間を忘れて見続けていたので気付くと23時。
やはり海沿いは星空がキレイに見えますね~。
来月のふたご座流星群はどこで観測しようかな~(^^)
Posted at 2020/11/16 17:56:39 | |
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