桑製作もいよいよ大詰めです。
前回作成した短艇を艦に設置しました。
旧海軍艦船の場合、艇はグライプバンドでダビットなどに固定されます。松型駆逐艦の場合はカッター・小発とも甲板上の艇台に置かれるので、バンドは甲板に繋ぎます。
その具体的な様子が分かる写真はこちら↓
軽巡川内の11m内火艇。
森恒英氏著「日本の巡洋艦」の図では、バンドと甲板の間はターンバックルで繋いであります。
これまで私が作ったプラペーパー製グライプバンド(軽巡龍田改二参照)は狙った位置で接着するのが大変だったので、今回はDAISOの白いマスキングテープを使います。
ターンバックルを1/700で正確に形状を再現するのは困難なので、伸ばしランナーで我慢。
施工状態はこんな感じです。
テープの粘着力で位置決めがしやすいし、質感も悪くない気がしました。今後の定番工作方法になりそうです♪
次に取り掛かったのは火災による炎。リアルな炎はどのように表現すべきかが課題です。
最初に考えたのはタミヤの透明ソフトプラ棒に色を塗る方法。先端を少し鋭角に削れば多少は炎っぽく見えるかなと。しかしやってみるとイマイチ。
次に考えたのは着色した綿。しかし実際の炎は綿状には見えません。試すまでもなく却下。
そこで思い付いたのはメディウムを盛り上げる方法。芯にソフトプラ棒を入れて嵩をかせぎ、その上からメディウムを塗布します。
乾燥すると透明になるので、これを数回繰り返せばそれなりの大きさの炎が出来るという寸法。途中でLED点灯テストしたところ、なかなかいい感じ♪
出来上がりが楽しみになりました。
メディウムが透明化したら、塗装します。炎の色を参考にしたのは、先日行ったキャンプでの焚き火w
メインはオレンジですが、根元付近は赤、炎の一部はスモークがよさそうだと感じたので、そのように塗装してみました。
炎が上がれば煙も出ます。
実は今まで黒煙を作ったことがないザク違。とりあえずググって黒煙の形状をチェック!
昨年の模型展示会で知り合ったチュンチュン丸さんに作り方を教えてもらいました。
DAISOで買ってきた綿を薄く引き伸ばしてダンボールに留め、ニュートラルグレーをプシュー!
たなびく煙の形状固定のため、芯に0.18mmワイヤーを使い、その周りに着色した綿を巻き付けてワイヤーを隠し、その上から小さく丸めた綿を重ねて形状を整えます。
試作1号はこちら↓
芯は0.18mmだと綿の重量に耐えきれないと分かったので、0.55mmを使うことにしました。
お次はフィギュア。
これまでの私の艦船作品では水兵は登場しませんでしたが、人の姿が見えないのに大砲や機銃が撃たれていることに違和感を持っていました。
今回使うのは「海魂」社のエッチングパーツ。でもあまりにペラペラです。さすがに実感を損なうのでささやかな抵抗として両面にサフを7~8回くらい吹いて厚みを作りました。
塗装は後頭部頭髪と靴を黒、肌が見える部分はフラットフレッシュ、フラットアース、デザートイエローの3色を使い分けることで、日焼け具合の個体差を作りましたw
ジオラマベースにはネームプレートも設置します。
今まではプラバンなどにコピー用紙に印刷したタイトルを貼り付けるだけの簡単工作でしたが、今回は金属的な雰囲気を出すため、これらを使います。
透明ラベルシールにジオラマタイトルを印刷し、アルミ板に貼り付けます。
アルミ板はヘアラインが入っているとよりカッコいいのですが、100均クオリテイではこれが限界w
それでも今までより大幅に質感がアップしたと思います。
最後の仕上げは展張線。
メタルリギング0.1号(0.06mm)を瞬間接着剤で張り回します。
これが終われば漸くの完成!
次回はその全貌をアップする予定。
期待せずにお待ちくださいm(_ _)m
Posted at 2022/02/05 07:52:59 | |
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