
横浜で開催された「CP+2018 カメラと写真映像のワールドプレミアショー」に行ってきました♪
会場の横浜パシフィコは、昔は毎年のように訪れた懐かしい場所です。それなのに私はまったく横浜のことを知りません。
行くきっかけとなったのは、1枚の招待状。

CP+会場で開催の
「キヤノンフォトサークル限定 スペシャルインビテーション」
当初は、道明寺天満宮での梅の花の撮影実習の翌日ということ、さらに開催地が遠く離れた横浜だってことで、一旦は諦めたんです。でも先日の王子動物園の撮影実習の際、教室のお友だち達から「CP+での鵜川真由子さんの写真実習セミナー、行くんだよね?」と背中を押していただきました。
鵜川真由子(うかわまゆこ)さんは、広告や雑誌などでポートレイトを中心に活動するかたわら作品制作を続けているフォトグラファー。キヤノン提供の
BS朝日「ニッポン絶景街道」に出演されていた鵜川さんの素敵な写真がきっかけでキヤノンの
EOS学園に通うことにしたのです。そして昨年5月、キヤノンギャラリーで開催された
「鵜川 真由子 写真展:Rhapsody in Blue」で、鵜川さんと初対面し、二人で作品を拝見しながら、説明をしていただいたことで、スナップ写真の面白さに目覚めたんです。
まぁ参加は抽選だからとりあえず…と、申し込んでみたところ当選してしまいました。カミさんにおそるおそる打ち明けたら「よかったね!」と言ってくれて、ワガママを許してくれました。
【CP+スペシャル企画】「写真家:鵜川真由子と街歩きスナップ in 横浜山手」
20名の募集に対し、かなりたくさんの応募があったことを後日、鵜川さんのSNSで知りました。
4日当日は6時に家を出て横浜パシフィコには10時過ぎに着きました。
興奮してよく眠れず、朝から「Rhapsody in Blue」の写真集を再読して勉強しました(^^ゞ
セミナーが12時からでしたので、展示ホールをうろうろしましたよ。
広い会場内のメーカーの各ブースには製品の展示と写真家のセミナー会場が併設されていて、初めて訪れる私にとっては、なかなか見どころが多かったです。
クルマのショーとの比較になりますが、大阪オートメッセと比べると、入場者も少なくてのんびりじっくり見ることができました。来られている方は主にカメラ本体を見ておられる方が多かったですが、私は主に撮影機材、マンフロットなどの三脚メーカー、雲台メーカー、カメラバッグ、フイルターなどを手にとってじっくり説明を聞きました。最近、精密加工分野で日本より進んでいる中国から出展した新しいメーカーの製品も見ることができました。プリント用紙メーカーのCansonで高価な用紙をいただいたり、キヤノンではガチャガチャでカメラのミニチュアをいただいたりと、短時間でしたが、大変面白かったです。
各メーカーでプロの写真家の方が時間帯ごとに講演をされていて、すごくたくさんの写真家さんの肉声を聴けるのは貴重な機会ですね。私の先生のお友だちの写真家さん達もたくさん講演をこなしておられるようです。CP+は写真家にとっても貴重な自己表現の場なんですね。
受講するセミナーの集合時間が近づいたので、会場内の別室のキヤノンフォトサークルのメンバーラウンジに移動しました。メンバー限定の記念品もいただきました。
ラウンジ内にも今回発表されたKissMカメラ本体やストロボなどの製品が展示され、説明スタッフの方がおられたので、ここで無料のコーヒーを飲みながらゆっくりさわることができました。一般未公開の試作グッズも拝見できましたよ。
時間が来たので、セミナー会場に移動します。席はいつもの最前列です(^^)。
司会者が講師の鵜川さんを紹介し、鵜川さんが演台の前に立ったのに誰も拍手をしないので、私が大きな拍手で皆を盛り上げたら、鵜川さんがニッコリ笑ってくれました。(演者の気持ちを盛り上げるのは聴衆の聴き方次第ですからね♪)
今回は30分のセミナーと、その後場所を移動し約3時間弱の撮影実習です。
セミナーの中ではスクリーンに鵜川さんが撮られた写真を映しながら、スナップ撮影について大事なことや撮影テクニック、撮影に関するヒントやアドバイスの講演がありました。
下記はその要旨です。
テーマは「横浜山手の洋館を撮る」です。
~光と影と規則性を探す。ちゃんと入れず切り取る。
模様として撮る。視点を変える。よく見る。近づく。遠ざかる。~
・建物だけを撮るのではなく、周りに広がった風景を撮る。
・周りにある綺麗なもの、青空、服などを撮る。
・花が綺麗だと思ったら、花越しに建物を撮る。そこに人を入れるとドラマになる。
・視点を変える。上を見上げる。それだけで同じ場所でも違う写真になる。
・スナップはどんどん撮る。移動中もきれいな景色を見逃さない。
・シンボル的なものに寄って、周りの隅々にある、ちょっとしたものを入れてみる。
・逆光でシルエットで見せる。その一部を撮って間接的な表現をする。
・普通に撮るのではなく、ちょっと逆光、一部切り取り、斜め向きなどに変えてみる。
・ビルに映る影。光と影は意識して探さないと見つからない。
・光と影で表現する。夕方などが表現しやすい。
・デザイン感覚のもの、カッコイイもの、何かいいもの、面白いものを探す。
・大胆に一部を切り取る。風景写真の一部を、デザイン的に切り取る。
・象徴的なもの、シンボル的なもの、どう入れるか。周りにあるものを取り入れる。
・自分の足で前後左右に動いて構図を探す。しゃがんだりしてみる。
・光と影を強調するため、全部は見せない。露出もアンダーにする。
・光と影の中に、人の存在を感じさせるテイストを加えてみると、一味違う写真になる。
・何でもイイなと思うものを、どんどん撮る。
・造形が美しいものの一部を切り取る。寄って撮る。光を強調し周りを暗くする。
・窓越しに撮る。あえてその手前にあるものをボカシて入れてみる。
・規則性、連続性があるものは、あえてきっちり全部を入れて撮る。
・下から撮ると全然違ったものが撮れる。
・見せたいものをちょっとだけにして、周りにあるものを入れる。
・切り取り方で、何でも無いものが、全然違う写真になる。
・横浜だと「赤い靴」のバスを背景に入れる。ちょっとだけ入れる。まちを感じる。
セミナーの最後に、撮影実習の案内がありました。
セミナー会場を退出する時に後ろから鵜川さんが声を掛けてくれました。私は緊張して何を言われたのかわからず「本日はよろしくお願いします」とだけ答えました。(^_^;)
鵜川さんの以前の作品展に
「Out of the garden」というのがあり、日本にある
外国人居留地を舞台に2年半掛けて撮影したと記されていました。もしかしたら、この横浜山手がその撮影地なのかな~と思いながら、当時の作品を拝見していたので、機会があれば鵜川さん本人にコソッとお聞きしたいと思います。
撮影実習地までは電車で15分、会場を出て駅まで行くのにも数分掛かるのに、集合時間は30分後・・・。お昼を食べようと思っていたのですが急いで現地に向かいました。
長くなりそうなので、撮影実習で私が撮った写真は次のブログに載せようと思います。
よろしければまたご覧くださいね。
このページの写真はすべてGalaxy S8で撮りました。