
先日、日本カー・オブ・ザ・イヤーをボルボXC40が受賞しました。
昨年のXC60に続き連続受賞です。
軒並み、欧州車がノミネート&受賞しており、ジャーナリスト様は国産車離れなのか、価値ある国産車が無いのか…
スズキジムニーがノミネートされたようですが、残念ながら辞退されました。
そんな日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考週間の先週、
クーガと同じコンパクトSUVで欧州発表以来気になっていたVOLVO XC40の試乗のため
ボルボ・カー広島大州店(旧フォード広島大州店)に行ってきました。
ボルボ店になって初めての訪問。
店舗レイアウトはフォード店の時とほぼ同じで入店しやすい感じは変わらず、
白を基調にパステル調の色合いをアクセントにした明るい北欧風に改装されていました。
シックな色調のクリスマスイベント装飾。
ボディカラーサンプルや、内装・シート表皮のサンプル
居心地の良さは、フォード店の時と変わらず、
お隣の国産車ディーラーのような売ったるで感は皆無です。
おいしい珈琲を頂きながら、XC40の商品説明を聞いて…
このまままったりしたいいい感じでしたが、本題の試乗です。
試乗車はXC40 T5 AWD R-Design
個人的にはベーシックグレード好みなので、先月追加導入されたT4 AWD Momentum が希望でしたが、どの機種も人気で試乗車も少ないそうです。
現時点、納車は約1年待ち、とのこと。
タイヤは235/50R19 PIRELLI P ZERO
ベーシックグレードは18インチのようです。
乗り心地は良く、ソフトでは無いけれどシッカリ感がある柔らかさと言う感じです。
ドライバーズシートは初めて乗るクルマなのに違和感なく馴染む感じは、フォード車と近い感じです。
アイポイントはクーガより少し高めですが、車幅感やクルマの大きさ感は同等です。
ペダルレイアウトもほぼクーガと同じ、ペダルアーム自体も形状が同じでした。
先代C1からの流用かもしれません。
仕事で使うマツダCX-5はアクセルペダルがオルガン式で、右端にレイアウトされ、右足を開き気味に座らされるのですが、私の場合は、クーガやXC40の少し中央寄りの方が自然に操作できます。
ステアリングは若干小径でグリップは太目、ほぼ真円で操作しやすいです。
表皮もシットリ系の革で握り心地が良かったです。
インパネにはメカニカルな操作ボタンを極力省いて、ボリュームと電源ボタンくらいしかありません。
空調含めて、ほとんどの操作は中央の縦長のタッチパネルで行います。
トランスミッションはAISIN製8速AT
ゲート式ではなく、プリウスのように上下にシーケンシャルな操作でR-N-Dを行うタイプ。
これをセンターコンソールの低い位置で行うので、ちょっと遠く、操作性が悪いです。
メルセデスの様にコラムレバーなら良かったかも。
パーキングブレーキは電動式
コンソールの幅、ボックス形状はクーガと同等
ダストボックスとして使えそうな蓋つきの小物入れがあります。
アームレスト下の収納は、ティッシュボックスが収まる大容量。
深さもあり、いろいろ工夫できそうです。
センターコンソール前方トレイに、スマホの充電トレイを標準装備。
メーターパネルはフル液晶。
中央のマルチファンクション表示はナビ画面を表示可能。(欧州車のトレンドですね)
制限速度の表示も、カメラで標識を認識して表示するようです。
アダプティブクルーズコントロールを試してみました。
30kphから設定可能で、35kphくらいでも実用的です。
ノロノロ運転でも一定の車間距離を維持して、追従(加速・減速)します。
完全停止(自動ブレーキ)すると、リセットされるので、再セットが必要です。
便利ですが、うっかりすると周囲への注意力も散漫になりがちなので、街中では使わない方が安全かな~?
各種設定、操作はタッチスクリーンのアイコンを操作。
ワーニングアイコンと同じボタンが表示されるので、意外と分かりやすい。
スマホと同じようにフリックしてページをめくるので、慣れると簡単。
ナビ画面は縦長なので、3D表示でなくても分かりやすい。
ここらへんで、運転感覚に着いて少し。
試乗コースは、通常の市街地コースに加えて、都市高速を少しだけ、1時間ほどの走行です。
ステアリングの操作感は
アルファロメオジュリアほどではないですが、軽めで滑らかな操作感。
タイヤからの反力が分かりやすいので、クルマの動きが予想しやすいです。
戻し操作の時の戻り力も適度にあり、セルフセンタリングもしっかりしてくれ、電動パワステのチューニングレベルは高い感じ。
サスペンションの感じ
直進から旋回に入るとき、ステアリング切った量より曲がらない感じ。
旋回に入ってしまうとそれなりに曲がっていくので、不安ではないです。
CX-5と同じようなサスのツッパリ感があって、前後のダンピングバランスが悪い揺すられがあるので、不整路面はあまり得意ではなさそうです。
運転する楽しさは欧州フォード車ほどは感じられませんが、
切り始めが鈍いステアリングの感じや、しっかりしたボディの箱感は、無駄な神経遣わず守られてる感があり、これがボルボの味なのかなーと感じた次第。
エンジンは横置き4気筒 2.0Lターボ、252hp
低速からトルクがあり、滑らかに回ります。
2.5Lのクーガより、高出力なだけあり、豪快ではありませんが、上り坂でも素早い加速が可能。
高回転でのエンジンノイズが低く、なめらかな快音で高速走行は楽しいです。
そして、後席は広さはクーガと同等。
シートの中央がスエード調なので、滑りにくく座り心地が良いです。
ラゲッジルームは、クーガよりスクエアで使いやすそうです。
リヤコンビネーションランプの形状は最近のボルボアイコン
試乗を終えて、
XC40は北欧環境での使いやすさ、安全性・安心感を造りこんだ優れた実用車だと感じました。
最近の国産車が忘れている、良い工業デザインとはこういうものだということを知らせてくれるクルマだと・・・その結果の日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞なのかと思います。
厚口のカタログと価格表
カタログの中は、ファッション誌のようでありつつ、しっかりとXC40のクルマとしての良さが分かる内容に仕上げられていて、ボルボのブランドイメージの統一感が感じられるものです。
2019年 カレンダーを頂きました。
クルマの画像は全く無いですが、ボルボのイメージが集約されたカレンダーです。
過剰な主張が無いことの心地良さを感じるメーカー・クルマだな、と強く感じました。
最後に
今回、試乗のアテンドをして頂いた担当の方は、旧フォード店から在籍の方で、
久しぶりの対面に驚いたと同時に少し安心しました。
おそらく、試乗予約の際、フォードユーザーだとお知らせしていたので、ご配慮いただけたのだと思います。
この場を借りて、御礼申し上げます。
本日も最期までご覧いただき、ありがとうございました。