なかなか梅雨入りしない中国地方、田んぼの水が干上がるのでそろそろ雨が欲しいです。
一方、雨が降らない外出日和、ガソリン代が馬鹿になりません。
自分のガソリン使わないで、クルマに乗るには・・・
そう! 試乗に行きましょう。
ということで、今話題の国産車、MAZDA3に試乗して来ました。
家族のマツダ車がお世話になっている、近所のマツダディーラーの担当の方にコンタクト。
MAZDA3 SEDAN XD L Package 6AT の試乗車があるとのことで、早速試乗させていただきました。
タイトルに書いた印象の真意は、最後の方で語らせていただきます。(笑)
よろしければ、欧州フォード贔屓の独り言にお付き合い下さい。
MAZDA3はハッチバック改めファストバックとセダンの2タイプ。
個人的にはこのセダンの端正なスタイルが好みです。
ファストバックは尻切れトンボのようで、ノーズの長さが強調され過ぎる気がしますが、セダンは前後のバランスが良く感じます。
タイヤは18インチの215/45R18 TOYO PROXES R51 が工場出荷の標準。
オプションで16インチの205/60R16 の設定、というおもしろい設定。
セダンのトランク。
ファストバックより15cmくらい奥行きが長いようで、たっぷりしてます。
過去、ファミリアセダンユーザーだったこともあり、セダンのトランク容量は侮れない大容量で、ちょっとしたファミリーキャンプもしっかりこなせます、よ。
前席の周辺デザインは、シンプル&シックで好感が持てます。
クロームパーツが控えめですが、もう少しウッドなどのガーニッシュをあしらい、色気を出しても良いかな?
人間中心の開発コンセプトの中心にあるという、シート。
仕立ての良さそうな革シートですが、見た目は普通です。
欧州フォード車のシートと比較すると、サイドサポートはゆるゆるで体の自由度は高いです。
ランバーサポートが追加されていますが、クーガの標準状態の背骨Sラインと同等に調整するには、ランバーサポートを50%くらい出すようになります。
そうすると、腰回りのサイドサポートが甘くなり、包まれ感が無くなりイマイチでした。
座り心地も・・・ジャーナリスト試乗記などで謳われる出来の良さ、というのは特に感じられず、人間中心、とは何か?、私の感性では分かりません。
一方、後席のシート。良かったです。
座面が尻にフィットする感じ、そしてシートバックの角度がちょうど良い。
日本車の後席シートバックは寝すぎていると感じるのですが、MAZDA3は適度に起きているようです。
マツダ自慢のペダルレイアウト。
先代アクセラより、アクセルペダルがやや中央に寄ったかな?
股を開き過ぎない感じは違和感が少なくなって普通になりました。
IG-ONでメーター中央に”MAZDA 3"
ステアリングのホイール形状や握り心地は好みです。
表皮はスベスベしていますが、乾いた年寄りにはカサカサ気味でもっとザックリと革の厚みを出していただくと助かります。
デザインは良いのですが、ステアリングホイールを軽く造っているんだと思います。
ウレタンをこするようなパサパサした音がして安っぽさがあるのが残念。
やっとこさ、動き出し、試乗したフィーリングですが、
試乗後に頂いた本カタログの文言にいろいろ突っ込みたくなったので、
カタログを参照いただきながら、試乗の印象を綴ります。
プレミアム感のあるカタログです。
街中の国産車の群れの中では、ひと際艶のある曲面ボディが印象的です。
オーディオの音造りにこだわったそうですが、今回は視聴はしていません。
「自分の足で歩いているかのように。」:スカイアクティブアーキテクチャー
低速での街乗りではステアリング操作に対するクルマの動きが穏やかな印象はあります。
これは水泳の後、自分の足が気怠くなった時の動き・・・かな?
自分の足であればまだまだシャキッとしてたほうが「心地よい一体感」が得られように感じます。
40kph前後のヒョコヒョコした乗り心地が気になりました。段差を通過した後にも揺れの余韻が残る感じ。
それから、後のサスペンションがトーションビームになったこと。
轍のある対抗車線を横切り右折する時、左右交互に凹凸を通過しますが、この時明らかにデメリットを感じます。後輪の左右の揺すられが大きく、リジットサスのクロカン車的でデミオより悪いのではないかと感じました。
G-ベクタリングコントロール プラス
「クルマとの一体感」、「GVC + でより安心感のある走り。」
ターンインでトルク絞り前輪荷重にして応答性向上、ハンドル保持でトルク復元⇒安定、ターンアウトで前外輪をわずかに制動、復元モーメントで安定性向上。
ということをクルマが勝手にやるんだそうです。
郊外道路の60~70kph、舵角30度くらいで曲がるコーナーで、速度保持して旋回開始、舵角保持しながらゆっくり加速してコーナーを抜けるイメージで走った時、予想以上に内側に入り込む感じがあり、フロントヘビーなFF車をイメージしながらアンダーステアを期待して走ると違和感あります。
古典的なFF/FR/AWD車の特性に慣れた方は、一旦スキルリセットして、コーナーの曲率=舵角、アクセルは踏んでも踏まなくてもOK、というお任せ運転で大丈夫です。
XD(1.8L/DE)のトルク感は先代2.2Lと比較すると細いですが、必要十分な実用的なトルクは出ていて扱いやすいです。
6ATの制御は違和感のない自然なフィーリングで良かったです。
先代アクセラやCX-5は低速でも高め高めのギア選択するため、再加速するときにギアダウンの迷いの時間があり、ギクシャクしたり、ブレーキ踏んだ時のダウンシフトが早すぎて停止間際にブレーキ戻してもギヤダウンのエンブレが残るという扱いにくさがありましたが、ほぼ改善されているようです。
マツダの6世代車種からは、格段に違和感の少ないクルマになっていて、良い印象です。
ただ、私の場合、運転する楽しみとか、一体感とかはMAZDA 3では得られそうにないなあ。
マツダなりの考え方でドライバーの気持ちを先読み(忖度?)しながら色々制御している感じはありますが、それがツボに嵌るか嵌らないかで大きく印象が変わるクルマだなあ、と感じました。
MAZDA 3に続く、今後の7世代車種に期待します。