
米紙ニューヨーク・タイムズは15日、ロシアの侵攻を受けるウクライナが6月上旬の反転攻勢開始から約2週間で、戦線に投入した戦車や歩兵戦闘車などの兵器の約20%を損失したと報じた。米欧の複数の政府関係者の話として伝えた。大きな被害を受けたウクライナ軍は進軍を一時停止して戦術を再考。大砲や長射程のミサイルによる攻撃に重点を置き、その後は兵器の損失率は約10%に減少したという。
ロシアはウクライナの反転攻勢を迎え撃つために数カ月前から入念に準備し、前線に沿って地雷原を広範囲に敷設している。ロシア兵は幾重にも掘られたざんごうに身を潜めており、偵察機や攻撃型ヘリコプターが上空を飛び交って厳戒態勢を敷いている。同紙によると、ウクライナ軍はウクライナ東部と南部を占領しているロシア軍を分断するため、前線から南に約100キロ離れたアゾフ海を目指して進軍。戦術変更や兵器温存のために進撃のスピードは鈍化しており、現在までに約8キロしか進めていないという。
米政府関係者は、ウクライナ軍は地雷原を迂回(うかい)するなどしてより慎重に進んでいるが、米国が供与に踏み切った殺傷力の高いクラスター弾によって進軍ペースが速まる可能性があるとみているという。軍事専門家らは、ウクライナ軍にとって初めの約25キロが最も困難な戦いになると分析しているとした。ウクライナ軍が失った兵器には欧州諸国が供与したドイツ製戦車レオパルトや米国からのブラッドレー歩兵戦闘車も含まれる。バイデン米政権は反抗開始後の軍事支援として、ブラッドレーや装甲車ストライカーの追加供与に力を入れている。
今後の米国の軍事支援では、最大射程300キロに及ぶ地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」の供与が焦点になっている。バイデン大統領は12日、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談後、記者団に対し、ATACMSの供与を検討していると認めている。【ワシントン鈴木一生】
ウクライナの反転攻勢と言っても今度はロシア軍が複郭陣地を構成してがっちり防御しているところにその陣地を潰しながら進撃して行くのでその速度も遅いし損害も多いだろう。しかも航空優勢はロシアにあるという。これではいくら戦力が上だのどうのと言っても陣地を潰しながら進軍するのは大変である。太平洋戦争でも圧倒的に優勢な米軍も日本軍の複郭陣地の攻略には多大な時間をかけて損害も出している。ウクライナも重火器による火力によって制圧する方法に変えたようだが、重火器を以てしてもなかなか破壊できない陣地もある。また多量の弾薬を消費するが、米国でさえ弾薬の備蓄がなくなりつつあって日本にも供出を依頼しているという。この戦争いつまで続くのだろうか。停戦の条件も合意できるようなものはないし、ウクライナが押し気味ではあるが、一方的に優勢と言うこともないのでまだ当分は終わりそうもない。ロシア陸軍はもう崩壊寸前だろう。またウクライナを支援する西側はどこでこの戦いを収めるつもりなんだろうか。いい加減に止めればいいのだろうが、ウクライナ、ロシアともに到底止められる状況ではないだろう。戦争を仕掛けたロシアが手を引くべきだろうが、そうすると戦後賠償などでロシアは三等国になり下がるし、プースケは収監されるかもしれない。まあプースケが死ねばいいのだろうけどまだまだ死にそうにもない。西側にしてもそうそういつまでも支援を続けられるか分からないだろう。この泥沼一体どうなるんだろうか。人間と言うのも本当に愚かな生き物ではある、・・(◎_◎;)。
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2023/07/16 13:09:58