14日の内閣改造・民主党役員人事は、菅首相に近い「身内」の結束を強めた反面、閣内や与党内に新たなあつれきを生んだ。
今回の人事は、菅首相、岡田幹事長、枝野官房長官、党代表代行に就任する仙谷由人前官房長官の「4人組」が主導した。だが、首相は14日夜の記者会見で「(人事を)一部のグループでやったのではないかというのはまったく当たらない」と反論した。
たちあがれ日本を離党した与謝野馨・元官房長官が経済財政相に起用されたことに対しては、与党内に不協和音が広がった。与謝野氏は、鳩山前首相を「平成の脱税王」と批判したこともあり、民主党内には今も反発が根強い。
海江田経済産業相は14日、経済財政相としての最後の記者会見で、「人生は不条理だ」と、衆院東京1区で争う与謝野氏が後任に起用されたことへの不満を隠さなかった。こうした動きを見て、自民党幹部は「菅首相はばかだ。与謝野氏1人を捕まえて、民主党内に80人くらい敵を作っている」と冷ややかに語った。
また、菅首相を支持するグループの江田法相が、参院議長経験者として初めて入閣したことへの批判も相次いだ。国会関係者は「参院の存在意義の低下につながるばかげたことだ」とあきれ顔だ。
あまり変わり映えのしない顔ぶれで仙谷・馬淵を挿げ替えるために駒を少し動かした程度で、何とか国会を始めて予算を成立させたいという思惑が見え見えのようだ。これで最強の布陣というなら民主党も本当に人材が乏しい政党だ。鳩・小沢・仙・菅・岡・前・枝とこの辺りしか表に出てこない。この辺りが浮かんでは沈み浮かんでは沈みを繰り返している。
見苦しいからいっそのこと轟沈してくれるといいのだが、その辺はなかなかしぶといようだ。官房長官も「政治主導なんて迂闊なことを言った。与党はこんなに忙しいとは思わなかった。」なんて口を滑らす御仁だからその辺りは推して知るべしだろうし、与謝野氏もどうしたものなのか、最後の花を咲かせたかったのか、しかし、これと言って何もできないだろう。
ああ、それからあの極左国家公安委員長様もいなくなったようだ。北朝鮮の砲撃事件の時に「議員会館に居りました。」などとお気楽そうに答えてお付の官僚を慌てさせていたのが印象的だった。馬淵氏も劇画調の顔で出てきて何も言わずに引っ込むところなどなかなか役者だった。
何よりもあの仙谷大仙人、あの灰汁の強い時代劇調の顔で、中国様に敬語を使うところなど、なかなかの性格俳優ぶりだったが、それも見る機会が少なくなるのはさみしいところだ。
こうしてみると政党としての人材はとにかく、役者はなかなかそろっていたのではないだろうか。いっそのこと劇団「民主」でも作って政治芝居でもしたら支持率が上がるかもしれない。
Posted at 2011/01/14 23:23:39 | |
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