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2011年07月05日 イイね!

中国新鋭機なんて目じゃない、FA-18改良型デビュー

米航空大手ボーイング社が、最新鋭のFA18戦闘攻撃機(近未来型スーパーホーネット)の試作機を日本の報道陣に初公開した。FA18は、米海軍の主力戦闘攻撃機で航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の有力候補。レーダーに捕捉されにくいステルス性の機体に加え、地上基地や艦船、軍事衛星との連携による高度な電子戦闘能力を持つのが特徴だ。FXをめぐっては米ロッキード・マーチン社のF35を強く推す意見もあり、年内の選定に向け、“受注戦”は佳境に入っている。

試作機は6月29日、米中西部ミズーリ州セントルイスのボーイング社工場敷地内で翼を休めていた。ステルス性と空戦能力を高めるため、旧式のスーパーホーネットが主翼下に装着していたミサイルをすべて胴体下に格納し、斬新な流線形の機体を手に入れていた。

現代の空戦は艦船や地上基地、偵察機を総動員した電子戦で、戦闘区域の情勢をいち早く正確に把握できた側が圧倒的に勝利する。

ボーイング社の戦闘攻撃機開発幹部で元FA18夜間攻撃部隊司令官、フィル・ミルズ退役海軍大佐の案内で本社建物の最深部へ。操縦席を設置したシミュレーターのある薄暗い室内には360度の立体的な戦闘空域が再現されていた。

操縦席にはタッチパネル式の画面が5つあり、軍事衛星やイージス艦から送信された情報を基に敵機と味方機、地上(洋上)の敵の位置と動きが立体的に表示され、一瞬にして全体の情勢識別が可能だ。

ミルズ氏は、「敵機がいかに優秀なステルス性を備えていても、最新鋭FA18は敵側の情報収集をしながら戦闘できる」と強調。中国軍のステルス性最新鋭戦闘機「殲20(J20)」について聞くと、「FA18の敵ではない」とささやいた。

■FA18 “本命”足踏みで浮上
米東部バージニア州ノーフォークのオセアナ米海軍航空基地。離着陸訓練で現役のFA18スーパーホーネット十数機が低空を乱れ飛ぶ。

米海軍最強とされる第103戦闘攻撃飛行隊隊長のリック・クレセリアス中佐(39)はFA18について、メンテナンス(維持管理)の良さを強調する。搭載した電子部品の配線は箱詰め状態で、「空母着艦前に故障情報を戦闘機から受信し、修理箇所の箱を用意できるから大幅な整備時間の短縮が可能」(クレセリアス隊長)という。

今なぜ、最新鋭FA18に注目が集まるのか。中国は今年1月、第5世代戦闘機の試作機を完成させた。日本を取り巻く防空環境が厳しさを増している中、空自のF4戦闘機の老朽化は著しく、これに代わる次世代戦闘機の導入は極めて急務だ。

だが、最有力視されていた米ロッキード・マーチン社のF35ライトニング2の開発は遅れに遅れ、日本政府が購入を決めても実戦配備の時期は未定で、調達価格もFA18より2~3倍するとみられている。高度のステルス性を持つF35は敵地に深く侵攻する能力を持つが「航空自衛隊が東シナ海で制空権を確保するには不要」(ミルズ元海軍大佐)で、「米陸海空軍や味方との情報共有能力が大事。FA18には十分その能力がある」(クレセリアス隊長)という。

実際、西太平洋での中国軍の台頭を念頭に、米軍は空海両軍が統合して敵軍を撃破する「エア・シーバトル(空・海戦闘)構想」を描いており、空自が持てば、最新鋭FA18はうってつけの作戦機になるというわけだ。最新鋭FA18は米海軍と部品を融通し共通の作戦が可能だ。神奈川県米海軍厚木基地のFA18のメンテナンスは、日本の企業が請け負っているのも強みだ。

一方のF35は、ライセンス生産ができずに日本の防衛産業が育たない可能性があるが、「最新鋭機を米国から購入するという政治的なメッセージと、向こう30年間を考えれば、改良を重ねるFA18よりもF35の方が“買い”だという意見も強い」(防衛省幹部)という。

日本政府は次期中期防衛力整備計画(2011~15年度)で、F35導入を念頭に「新戦闘機12機」の整備を明記。調達条件を17年3月までとしたが、米軍の運用試験自体が同年春にずれ込むため、調達条件を満たすのは不可能だ。

不景気による税収減と東日本大震災で日本の台所は火の車でもある。いつ配備できるか不明で実績未知数の高額のF35を購入するのか、F35配備までの間、割安の最新鋭FA18をつなぎで導入するのか。日本の防空網に穴を開けてならないことだけは確かだ。

導入期限が迫ってやはり加熱するF-X商戦、FA-18は機体や電子機器を改良して売り込みをかけてきたようだ。オーストラリアのように飛行性能よりも電子機器の性能でFA-18を選択した国もある。単機の空戦性能よりも総合的な戦闘力を重視するというのも理解できる選択だろう。また、防衛大綱で装備可能な戦闘機の機数が制限されている航空自衛隊にとってみれば価格が高かろうと単機優秀な機体を導入したいという希望も捨てがたいようだ。

しかし、F-4の老朽化に加えて震災で1個飛行隊分のF-2を失った日本にのんびりと思索中のF-35が出来上がるまで待っている余裕もないだろう。そうするとライセンス生産も可能である程度のステルス性能とすぐれた電子機器を装備した米国製のFA-18はなかなか魅力的な戦闘機に映るかもしれない。F-35か、それとも性能はやや落ちるが、廉価で信頼性の高いFA-18か、これまでとは全く異なるヨーロッパ製のユーロファイタータイフーンか、間もなく結論が出るだろう。

Posted at 2011/07/05 22:49:32 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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