菅首相が運転停止中の原子力発電所の再稼働を進める政府方針を覆し、ストレステスト(耐性検査)などの新基準作成を指示したことに、与野党から強い批判の声が上がっている。ただ、首相を退陣に追い込む方策は見当たらないままで、首相がいくら失策を重ねても致命傷には至らない奇妙な状況となっている。
民主党の岡田幹事長は7日の記者会見で政府の混乱を批判する一方、「与党の幹事長として、基準が途中で変わってしまったことは大変申し訳なかった」と神妙に謝罪した。党内では「首相に代わって低姿勢を示すことで、逆に首相の責任を明確にするのが狙いではないか」という声が出た。
野党からも、「国民の不安と混乱を助長するものだ」(谷垣自民党総裁)、「政府が自ら積み上げてきた手続きを突如として覆し、現場に混乱を与える。いわば『不信ばらまき内閣』だ」(山口公明党代表)などの批判が相次いだ。自民党の古賀誠元幹事長は「あまりにも立派な政権で、言葉もない」とやゆした。
首相は松本龍前復興相の辞任問題で、任命責任などについて追及を受けたばかりだ。この問題で「責任は感じる」としながら居座ったままの首相について、7日の参院予算委員会の集中審議で自民党の礒崎陽輔参院議員が「責任は感じるのではなく、取ってほしい」と皮肉る場面もあった。
今、オバカンヌ映像祭とかいうのを放送していたが、バ菅総理を始めとする閣僚と国会議員様たちの様子を写した映像ならグランプリが取れたんじゃないだろうか。窮地に陥ると保身の動物的な感で思いつきを口走ったり、謝罪してみたり、お前たちが長く政権を担当してきたんだから責任があるだろうと開き直ったり、おバカさ加減もここに極まったというほどだ。
こうなるとこの次は一体どんなおバカをするかと興味がそっちに行ってしまって失政・失策を追及する気にもならないのではないか。まあ確かに国家統制というのも大事だが、元々この国はおらが一族、おらが村の社会だから産業界などががんばると結構何とかなってしまう。節電と言えば国民総節電体制で電力不足も何とか乗り切ってしまいそうだ。直接被害を受けていない地域では生活自体もそれなりに安定しているので、バカさ加減見たさに振れてしまうのかもしれない。
バ菅総理を支えているのは、第一が奥様、第二が亀井国民新党代表、そして北沢防衛大臣だという。奥様にしてみれば夫が内閣総理大臣になったのにバカ、バカと言われっぱなしで退陣するのは耐えられないだろうし、ほかの2人は自身の権力と結びついているのだろう。まあ、こうなったら民主党が内閣不支持でも打ち出すか、閣僚がすべて辞任するか、そんなことでもしないと辞めないかもしれない。
そこまでバカさ加減をさらけ出すのがこの国にとってどうなのかとも思うが、安易な政権交代選択がどんな結果を生み出すのか、それが骨身にしみるまでいやというほど体験するのも将来にとって悪いことではないかもしれない。しかし、被災地の方々にはこんなおバカ内閣でまことにお気の毒ではあるが。
Posted at 2011/07/08 21:21:36 | |
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