中国政府・外交部の華春瑩報道官は9日の記者会見で、同日に日本政府の閣議で報告された平成25年(2013年)版の防衛白書に強く反発した。白書中の中国関連の記述に対して「日本は絶え間なく『中国の脅威』と宣伝し、人為的な対立を作り出している」と主張。自衛隊の艦船に対して火器管制用レーダーを照射した問題については「無責任で悪意ある煽りたてをやめてほしい」と述べた。
防衛白書は、北朝鮮によるミサイル発射や核実験実施を含む挑発行為、中国による領海侵入および領空侵犯を含むわが国周辺海空域での活動の急速な拡大・活発化、ロシアによる引き続き活発化の傾向にある軍事活動などに強い懸念を示した。
中国については、「既存の国際法秩序とは相容れない独自の主張に基づき、力による現状変更の試みを含む高圧的とも指摘される対応」など、具体的事例だけでなく、国際問題に取り組む基本的方針についても疑問をしめした。
中国海軍艦艇が2013年1月に海自護衛艦に火器管制レーダーを照射したことについては、「中国国防部および外交部は同レーダーの使用そのものを否定するなど事実に反する説明を行っている」と、中国側の「国としての誠意の問題」にも触れた。
華報道官は9日の記者会見で、「中国が国際法と関連する国内法にもとづき正常に展開している海洋活動は、非の打ちどころのないものだ」、「中国は領土と海洋についての争いは対話と交渉で解決すべきだと一貫して主張し、力を尽くしている」と主張。
日本に対しては「絶え間なく『中国の脅威』と宣伝し、人為的な対立を作り出している」、「日本の一部政治勢力と政治家は人為的対立を利用して、軍事力を強化し戦争に備えよと吹聴している。国際社会は日本の進む道について、憂慮せざるをえない」と論じた。
中国海軍艦艇からの火器管制レーダーの照射については「中国外交部と国防部はすでに、日本の主張は事実でないと厳粛に反論している。事実ははっきりしている。日本はこの種の、自らのことを棚上げして他者を咎める無責任で悪意ある煽りたてをやめてほしい」と主張した。
無責任で悪意ある扇動はどちらかそれは明らかだろう。、「既存の国際法秩序とは相容れない独自の主張に基づき、力による現状変更の試みを含む高圧的とも指摘される対応」というのはまさしく中国様がやっていることでそれについては疑う余地がない。中国がこんなことを改めて言うのは自分たちの主張が国際社会で認められないという焦りから来るものだろう。淡々と冷静に正しいことを正しいと国際社会に主張し続けることが領土を守る一つの効果的な方法だろう。
Posted at 2013/07/10 23:56:47 | |
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