防衛計画の大綱見直しへ防衛省がまとめた中間報告では、自衛隊に「海兵隊的機能」を持たせることが柱の一つに位置づけられた。日本は約6800の島々からなる島嶼国だが、現在の自衛隊には離島を守り、奪還する能力が十分に備わっているとは言いがたい。中国が尖閣諸島奪取のもくろみをあらわにする中、海兵隊機能を保持し、抑止・対応力を高めることは待ったなしの課題といえる。
自衛隊は現在、島嶼防衛の専門部隊として陸自の西部方面普通科連隊(長崎県佐世保市)を擁している。だが、広大な南西諸島の防衛を担う人員は約660人。いったん上陸を許した離島を奪い返すには装甲の厚い水陸両用車が欠かせないが、今年度にようやく4両が研究名目で導入されるだけで装備面も心もとない。
そもそも、部隊を迅速展開させるための「足」も不足している。脆弱(ぜいじゃく)な輸送力は東日本大震災でも露呈した大きな課題であり、中間報告にも「機動展開能力の充実」がうたわれた。輸送艦や輸送機の拡充に加え、防衛省は米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの導入も検討しており、実現すれば機動展開能力は格段に向上し、災害対応にも資する。
離島防衛やミサイル対処など、あらゆる事態に即応するためには陸海空3自衛隊の統合運用も欠かせない。中間報告には「陸自における中央指揮組織の設置」も検討すると明記し、海自の自衛艦隊や空自の航空総隊と同様に、命令系統を全国的に一元化した「陸上総隊」創設に向けた検討も進める方針を示した。
このほかサイバー攻撃への対処や宇宙空間の利用なども中間報告の柱に位置づけられており、国防強化へ具体化が急がれる項目は尽きない。
機動展開力がまず第一だろう。そのためにはまずヘリの増強が必要だろう。水陸両用兵員輸送車も必要だろうが、航空機動力には及ばないだろう。ただ装甲車などの重装備を運び入れるとなるとヘリでは無理なので揚陸艦も増強すべきだろう。まあまずはヘリと輸送艦だろうか。
Posted at 2013/07/25 22:24:59 | |
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