航空自衛隊はこのほど、三菱重工製のF-2戦闘機の編隊をバージョンアップしたことで、日本が自主開発したこの戦闘機への注目が、再び高まっている。7月26日、中国科学報が伝えた。
軍事専門家で「航空知識」副編集長の王亜男は取材に対し、「日本のF2戦闘機は、米国のF-16戦闘機を模倣したもので、三菱重工は研究から生産の過程で、飛行機の心臓部分であるエンジンを含めて、米国から多くの技術を取り入れた」と説明した。
1980年代中期、防衛庁(現防衛省)は時代遅れとなったF1戦闘機に代わる新型機の自主開発を計画していたが、米国側は日本がF-16を購入することを希望。妥協の産物として、日本政府が出資し、米空軍のF-16を手本に新型戦闘機を共同研究開発することで日米は1987年11月に合意した。
80年代末、航空自衛隊のF-2機開発計画の発表後、設計案は何度となく変更され、予算は増加し、紆余曲折を経て1995年10月7日、初期モデルの4機がようやく試験飛行を開始した。同年12月、日本政府はF-2機130台の生産計画を承認した。
F-2機の外見はF16とほぼ同じだが、最大の違いは航空電子システムにある。F-2機に搭載された電子設備は新しく開発されたもので、F-16機に比べてはるかに高性能だった。特に注目されたのは世界最先端の射撃用レーダーで、機械のアンテナを動かすことなく、全ての点から電磁波を発射し、電子スキャンすることができたため、広い捜索範囲と優れた処理速度を誇る。
F-2機は多種類の武器装備・使用能力を有しており、特に海上の目標に対しては遠方であっても攻撃できる。同機は海上戦を想定した設計になっているが、空中戦闘能力も弱くない。最先端のミサイル装備のほか、飛行中に給油を受ける機能もある。
しかし、王亜男の見方では、F-2機の性能は高くても、日本のF-2は米国のF-16C機の技術を越えないよう要求されたという背景から、脅威とは言えないと指摘。日本の自衛隊はF-15機を主力とし、装備されたF2機は60機前後と言われ、国際的にも販売チャネルを有していない。
王亜男は、「日本の航空自衛隊のF2機の性能は、中国のJ-8より一段階劣り、J-10、J-11には遠く及ばない。日本の自衛隊は空の優位性を争う中で、F-2に大きな期待をしていない」と指摘する。
F-2と言う戦闘攻撃機は世に出た時には戦うべき相手である旧ソ連が崩壊して戦艦大和のように戦うべき相手がいなくなってしまったという悲劇的な運命を背負った戦闘攻撃機だった。しかもレーダーの初期不良や複合翼の強度不足などが大きく報道され欠陥戦闘機の汚名まで着せられた。さらにはMD予算をひねり出すために生産まで縮小されてますます欠陥機と言うイメージが出来上がってしまった。
しかし、最近では多目的戦闘機へと改装され航空自衛隊の貴重な戦力となっている。電子機器類は中国の戦闘機に劣っているとは思えない。機動性などの飛行性能だが、J-8以下と言うのは何を言っているのかと呆れてしまう。J-8ってロシアからエンジンの供給を断たれて長く放置されていた戦闘機だろう。その後改良されたが性能的にはF-4に劣ると言われた機体だ。そうするとF-2と言う戦闘機はF-4以下と言うことになる。戦闘機の性能は飛行性能だけではないが、それにしても最近のF-2の鮮やかな飛行展示などを見ているとあの機体がそれほど能力の低い機体とはどう考えても思えないのだが、・・・。一回やってみるかな、模擬空戦でも。
Posted at 2013/07/29 22:55:54 | |
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