2014年12月13日
ハーレーダビッドソンは縮小する日本の小型二輪車の市場で圧倒的なシェアを誇っているそうだ。ハーレーの戦略は常識の否定からスタートしていると言う。「挑まない」「比較しない」「非凡に徹底」「マスマーケティングに頼らない」など、日本の二輪メーカーが性能や価格など、あらゆる面で競争を行っている中で、全く別の道を歩んでいる。
具体的にはメーカー、販売店、ユーザーの3者間の「きずなの構築」、イベントやカスタム、ファッションなど、「ライフの提供」に注力した点が挙げられる。徹底的に顧客の視点に立ち、それぞれの顧客に対し、きめ細やかなサービスを提供、販売店も仲間と考え、共に儲ける体制を整えてきた。と言う。
ハーレーと言うバイクは個人的にはあまり好きではないが、個性を作り上げて他社と比較しない、挑まないと言う戦略は納得できる。日本のメーカーはすぐにデザインやパワーで競争したがるが、バイクの世界でのハイパワー競争はあまり意味がないように思う。
最近、あちこちで発表される200馬力と言うバイクの性能を一体どこで発揮するのだろうか。レースなどでハイパワーのバイクが必要であればそうした仕様のものを受注生産で販売すればいい。日本のメーカーではホンダだけがこうしたパワー競争とはちょっと違った路線を取っている。
スーパーカブやCB1300などはその姿をあまり変えずに生産を続け、それが一種のアイデンティティとなっている。その機能や構造が古いと言われるが、それなりにアップデートさせているので古いと言うこともない。
バイクに触れてまだ2年にも満たないが、バイクには乗るだけではなく結構いろいろと興味を持って眺めている。日本は四つ輪にしてもモデルチェンジが頻繁で変えることで市場を作り出しているが、変わらないこともまた商品の価値になるのではないかと思う。ホンダのCB1100、ヤマハのSR400、カワサキのW800なども変わらないことを価値としている。変わらないことの価値と言うものをもう一度見直してもいいのではないだろうか。
Posted at 2014/12/13 00:45:38 | |
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バイク | 日記