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2015年09月02日 イイね!

あり得ないことが、(25)




食事を終えるとチェックアウトの準備を始めた。取り敢えず荷物は車に入れておいて女土方は街に出てみると言うので少し時間が早かったことから僕も一緒に外に出てみようかと思ったが、観光パンフレットを見てもどうも運河以外にはこれと言ったものもないようなのでホテルで時間まで待つことにした。


荷物をと言っても特に大掛かりな荷物があった訳ではないが、取り敢えずバッグに詰め込んでいるといきなり女土方に声をかけられた。

「ねえ、どのくらいで終わるの。」

見合いの話だろうが、どのくらいかかるかなんてことは何とも言えなかった。

「さあ一時間かそんなものじゃない。もう少しかかるのかな。とにかく早く終わらせるわ。」

「じゃあそのくらい見て戻ってくるわ。荷物はフロントに預けていくから。」

 
そう言い残すと女土方はバッグを手に持って部屋から出て行った。僕は一人残されたが、特に慌てることもなく荷物をまとめ終わると部屋を出てロビーに降りた。フロントで清算を済ませてからラウンジに入った。もう慣れた場所だった。飲み物を注文するとバッグから本を取り出して読み始めた。約束の時間まではまだ少し間があった。しばらく本に目を落としていると人の気配を感じて振り返った。そこにすらりと背の高い品の良さそうな中年男性が立っていた。

「佐山さんですか。」

すらり氏は僕に声をかけてきた。どうもこの男が見合いの相手らしい。

「はい、今日はお忙しいところをわざわざありがとうございます。」

「こちらこそすみません。法事で帰省されたところをお邪魔して。」

 
すらり氏は注文を取りに来たウエイターにコーヒーを注文すると席に着いた。僕もすらり氏が座るのを待って今まで座っていた椅子に腰を下ろした。僕はここですらり氏の様子が少しおかしいのに気がついた。僕自身も以前にいろいろな理由から何度か見合いをしたことがあるが、大体男なんてものは見合いなんぞした日には獲物を狙う肉食獣のように相手から目を離さないものなのだ。

 
それがさりげなくそうしようがぎらぎらしながら孔の開くほど見つめようが、とにかく興味津々の態で相手を注視しているものなのだ。それが男という生え物の性なのだ。それは女にしても同じことで目を伏せながらそれでも見るところはしっかりと見ているものなのだ。

 
ところがこのすらり氏にはそう言うぎらぎらが全く感じられなかった。密かにうかがうという風情すら全くなく淡々と言うか冷め切っていると言うかとにかく異性に対する欲望のようなものがこのすらり氏からは全く感じられなかった。その辺に勘が働くようになったのは女土方のおかげなのか、それとも潜在意識下に残っているのかもしれない女の本能なのかそれは見当もつかなかった。

 
お互いに席について自己紹介だけするとしばらくは黙っていたが、黙っていても現状打開には至らないと意を決して僕の方から口を開いた。

「あの、私、あなたに話しておきたいことが。」

僕が口を開こうとするとすらり氏に遮られた。

「いや、まず僕の話を先に聞いてください。そうでないとあなたに対して失礼になるから。」

 
そうしてすらり氏は一旦言葉を切って「今の世の中じゃあ行儀が悪いかも知れませんけど失礼します。」と言うとタバコに火を点けてからコーヒーを飲み込んだ。

「まずこのお話はなかったことにさせていただきたいのです。こちらからお願いしたような形でこんなことを言い出すのは誠に申し訳ないのですが。」

 
すらり氏は本当に申し訳なさそうな表情でそう言った。僕にとっては断られることはむしろ幸いで自分が嫌なことを言い出さなくてはいけないという手間が省けたのだから万歳を叫びたいほど大喜びだった。

「そうですか。よく分かりました。」

 
まさか「それはこちらにとっても万々歳です。」と言うわけにもいかないからちょっと伏し目がちにそう答えておいた。

「それでその理由をあなたにお話しますから聞いていただきたいのですが、よろしいでしょうか。わざわざお一人でここにお出でいただいたのはそのためだったのですが、今の今まで話したほうが良いものかどうか迷っていました。でも今日あなたに会ってみて話しておかなくてはいけないと思いました。きっと不快に思われるでしょうけど、どうか僕の言うことを聞いていただきたいのです。」

 
すらり氏はかなり真顔だった。僕は最初に会った時の異性に淡々とし過ぎたすらり氏の表情を思い浮かべた。それで何となくそっちの方のことかなと思いついた。僕の感を追いかけるようにすらり氏の口からその言葉が語られた。

「僕は、その、女性に興味が持てない男なんです。いきなりこんなことを申し上げるのは本当に驚かれたでしょうし、それを分かっていてあなたにお会いするなんてことは失礼に失礼を重ねる行為だということはよく承知していましたが、この狭い町で人とかかわりながら生業を立てている身なのでどうしてもお断りできない訳がありまして本当に申し訳ありませんでした。」

あまりのすらり氏の真摯な態度に僕の方が恐縮してしまった。

「そんなことありません。実は私の方も東京で仕事を持っていてこんな話をお受けできる立場ではなかったのですが、私にもいろいろ事情がありましたので。」

「そうですか。そう言っていただけると僕の方も少しは気が楽になります。」

すらり氏は少し口元を緩めて微笑んだ。

「以前周囲の勧めでどうしても断りきれずに結婚もしましたが、どうしても妻との生活になじめず離婚してしまいました。妻には申し訳ないことをしたと思っていますが、その頃は自分の真実をつかみかねていたような状態で結婚すればそれなりに何とかなるかもしれないなんていう甘い見通しを持っていました。

 
最近やっと自分が何を求めていたのか分かりようになりましたが、僕にもこの地域社会で人とかかわりあって生えていかなければいけないし、また周囲に対しての責任もありますのでもうしばらくは自分を殺して生きなくてはいけなそうです。でも何時かそう長くはないでしょうけど自分の人生を思い切り生きてみたいと思っています。

 
そんな訳であなたには迷惑をかけてしまいましたが、許してやってください。それからいきなり変な話を聞かされてさぞ驚かれたし、また気分を害されたでしょう。改めてお詫びします。」

 
すらり氏は要するに「自分はゲイだから女性は愛せない。ただこの狭い世界で商売をしながら会社を維持して生きていくためには自分を曲げなくてはいけないこともある。そのことで迷惑をかけたがそれは曲げて許して欲しい。」と言いたかったようだった。

 
ずい分言い難いことだろうし、また無闇に口にすべきことではないのかも知れないが、すらり氏がどうしてこんなことを僕に話したのかその真意は僕には分からなかった。

「いやあこんなことを話していいのかどうかずっと迷っていたんですが、あなたを見た瞬間この人には話さなくてはいけないというかきっと自分の思うところをきちんと受け止めてもらえると思いました。うまくは言えないんですが、あなたにはどこかしら通じるものを感じたんです。いえ決して変な意味ではなくて人としてということです。もっと違ったかたちで出会っていればきっと僕にとって良い知人でいてもらえたかもしれません。」

 
通じるものと言えばそれはお互いに男だからそうだろう。しかし同性愛者の人権を擁護する団体じゃあるまいし、そんなに同性愛者ばかり出てこられてもこっちも困ってしまう。他の形と言ってもこれ以外の出会い方なんてあるものか。こんなかたちで出会ったこと自体が奇跡以上のことなのだから。それにしてもこの手の人種は女土方にしてもすらり氏にしてもその種の感覚が鋭いのだろうか。どこか僕の真実の姿をそれとなく感じているように思えた。

「人にはそれぞれ感じ方や考え方、生き方に個人のスタイルがあってもいいのだと思います。どう生きるか、何を求めるか、何を愛するかと言うこともそれはその人の個人的な問題で他人がとやかく言うべきことではないと思います。今日はあなたが私に本当のことを話してくださったことをとても感謝しています。そして何時かあなたの思いが通じることを祈っています。今日は本当にありがとうございました。」

 
同性愛攻めに遭っていたからと言って僕がすらり氏にお礼を言ったのは決してお世辞ではなかった。取り扱い方によってはどろどろと澱んだ救いようのない暗い話題になりかねないことをさらりと言ってのけ自分の本当の姿を打ち明けた上でそうせざるを得なかったと話したすらり氏には好感が持てた。

「では長くお邪魔しても意味がないのでこれで失礼します。間に入ってくださった方には僕の方からそれとなく話しておきます。あなたには決してご迷惑はかけませんから。」

 
すらり氏はそう言うと立ち上がってラウンジを出て行った。僕は立ったままその後姿を見送っていた。きっとすらり氏も本当の自分にたどり着くまで苦闘を続けるのだろう。もっともそれは何も特別な境遇を背負った人だけに与えられた試練ではないのかもしれないが。




Posted at 2015/09/02 18:52:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小説 | 日記
2015年09月02日 イイね!

大型二輪に乗ろう(二輪車の教習所的乗り方、・・・。)




今日の二輪検定は大型が3人と普通が2人、大型の男性2人はなかなか慣れた乗りっぷりで見ていても危なげがなかった。動きも滑らかで、「なるほど、大型を取る人は違うな」と思わせるような乗りっぷりだった。







もう一人の女性は丁寧に乗っていると言う印象で危なげはなかったが、やはり男性の方が乗れていると思っていた。ところが検定結果を見ると女性の点数の方が良かった。検定員に聞いてみたら、「乗り方が雑だ」と言う。うーん、そう言われてみれば男性の方は通常路上を走るような走り方をしていた。女性の方はきっちりと教習所の規定に従って乗っていたように思う。







寄せるところはきちんと寄せていたし、徐行すべきところはしっかりと速度を落し、一時停止も停止線の手前の規定どおりのところにしっかりと停まっていた。教習所の検定というのはそういうところをチェックするものだと納得した。







考えてみれば自分が教習所に通っていた頃は、左に寄せろ、右に寄せろ、安全確認だ、速度を落として徐行しろ、バイクをしっかり立てて、etc.と言われて、「ああ、早く自由に運転してみたい」などと思いながら必死にバイクを操っていたことを思い出した。







そう言えばサイドスタンドは払ってから乗車し、降りてから立てろと教習所では教えている。僕はサイドスタンドを立てたまま乗り降りしている。サイドスタンドを立てたまま乗ると払うのを忘れてこけるからそう教えるのだろうが、今のバイクはサイドスタンドを出したままギアを入れるとエンジンが止まるからそんなことはない。







サイドスタンドを立てたまま乗り降りした方がバランスを崩してバイクをこかすこともなく合理的と思うが、これも賛否両論あるようだ。「サイドスタンドを立てたままでないと乗り降りできないようなのはバイクに乗るな」なんて過激な意見もある。でも重量級のバイクはちょっとバランスを崩すと止めようもないし、こかすと精神的にも経済的にもダメージが大きい。







卒業生の皆さんにはスタンドを立てて乗り降りした方がいいといっている。皆さんはどうだろうか。いずれにしても教習所の運転と実際の路上での運転は異なるところがかなりある。今、バイクの検定を受けたら減点過多で絶対に受からないだろう。それだけは自信がある。


Posted at 2015/09/02 18:09:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク | 日記
2015年09月02日 イイね!

自衛隊は強いのか。




幸か不幸か、安倍首相のおかげで安全保障関連法案そのものへの関心が高まった。この時流に先駆けて、東京新聞論説兼編集委員で’92年より防衛庁取材を担当している半田滋さんが自衛隊の仕事内容や軍事力の実態を紹介する




駐屯地や基地では何をしているの?

陸自は本来、戦争になれば、戦場へ出て行く野戦部隊なので、駐屯地は「仮住まい」という位置づけ。ひと昔前は「仮住まいなのだから必要ないだろう」と大蔵省(現財務省)に反対され、コピー機を置く予算さえつかなかった。駐屯地では、午前6時の起床から午後5時の課業終了まで訓練、体育、事務をこなす。消灯は午後10時。



陸自の訓練はどのようなもの?

年に1、2回、東富士演習場など全国にある大規模な演習場に泊まり込み、上陸した敵と戦うための本格的な演習をする。駐屯地の訓練は街に進入した敵を撃退するための都市型訓練や射撃訓練など。

 



公表はされていないが、予算の関係から実弾射撃できる回数は極めて少ない。そのせいか2012年、オーストラリアであった15か国の軍隊が参加した射撃大会で陸自はビリから2番目だった。

 


2004年、陸自は米軍が戦闘を続けるイラクへ派遣された。戦闘には参加せず、道路や建物の補修などをしたが、この派遣がきっかけとなり、戦地派遣を想定した訓練も開始された。




海自、空自の訓練は?

 

海自の場合、侵略した外国の軍艦や潜水艦と戦う想定で護衛艦と呼ばれる海自の軍艦や哨戒機を使った訓練を日本近海で実施。米国まで行ってミサイルの実射訓練をすることも。潜水艦との戦いや海の爆弾である機雷を除去する能力は極めて高い。

 




空自は戦闘機同士が戦う空中戦の訓練や、日本に侵攻した航空機を地上からミサイルで撃ち落とすための訓練をしている。近年、レーダーに映りにくいステルス戦闘機に乗っていれば安心との神話が生まれ、空自はステルス戦闘機のF35を米国から購入している。F35は一機170億円もする世界一高い戦闘機だ。





ところで自衛隊は強いの?

 

海自の護衛艦は47隻で米海軍に続き実質的に世界第2位。オーストラリアがうらやましがっている高性能な潜水艦を含め、潜水艦は17隻を保有。哨戒機は70機ある。空自は戦闘機260機のほか、地対空ミサイル部隊があり、両自の防衛力はたいしたもの。陸自はソ連崩壊後、中国を意識した南西防衛に切り換え、移動しやすい部隊に変身する途上にある。

 




冷戦後、各国とも国防費を削減するなか、日本の防衛費の削減幅は小さく、安倍政権になってから3年連続で上昇。他国の本格侵攻に備えるという重厚長大な訓練を今でもやっているのは自衛隊を含め数少ない。米軍は自衛隊について「隊員の質、能力ともに極めて高い」と評価しているらしい。






殉職するとどうなるの? 家族補償は?

 

訓練中の事故などで亡くなった自衛官は自衛隊創設以来、1874人。

 

公務時の死亡と認定されれば遺族補償年金や同一時金が支払われる。金額は給与によって違う。海外派遣で死亡した場合、賞恤金と特別報奨金を合わせた1億円が遺族に支払われる。ちなみに戦争がなかったので戦死者はゼロ。仮に安全保障関連法案が成立した場合、戦死者が出ることも予想されるけど……。










自衛隊は強いか。やってみないと分からないが、日本人は責任感が強いし、プロ意識も高い。また伝統的に個人よりも集団を上位に置くという考え方があるのでやればそれなりにやると思う。うえの記事に射撃では下位だったという記載があるが、それは他国は狙撃銃で射撃をしていたのに参加した部隊は狙撃銃を装備しておらず普通のライフルで標的射撃をしていたからだと言う。狙撃銃と普通のライフルでは射程は倍ほども違うし、命中精度も段違いだ。成績が悪かったのは当然の結果だと言う。以前は空自はともかく海自は対潜主体の艦隊で陸自は装備が劣悪だったが、今では海空は一流、陸自の装備も改善されつつある。しかし、戦争などやらずに済むならそれに越したことはない。戦えば戦死者が出る。国家はともかく個人にはそれは耐え難い不幸だ。しっかり備えて、「仕掛けてくれば痛い目に遭うぞ」と無言の威圧を加えて戦争を防止する。それが軍隊の究極の存在理由だ。軍隊は戦わずに戦争を防止することが至上の任務だと思う。





Posted at 2015/09/02 15:42:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記
2015年09月02日 イイね!

戦力を南西方面にシフトする自衛隊




「沖縄県の架空の島」になった富士の麓

 

2015年8月23日(日)、陸上自衛隊主宰の「富士総合火力演習(総火演)」が、静岡県東富士演習場・畑岡地区において実施されました。

 




自衛隊は例年、親交を兼ね在日大使館付き駐在武官を招待しており、今年も多数の国の軍人が演習を視察しています。しかし在日中国大使館付き駐在武官だけは、演習の内容を事前に知っていたに違いないにせよ、その内心はあまり愉快ではなかったかもしれません。

 




近年、総火演の演習プログラムが大きく様変わりしつつあります。2000年代頃までは単に演習場の地形に敵が侵攻し、それを撃破するという状況によって行われていました。ところが2012年以降は、「島嶼防衛」を想定する演習が行われるようになっています。

 




そして今年は東富士演習場を沖縄県の「架空の島」に見立て、その島に対して外国の本格的な侵略行為が開始されたという状況が設定されました。「侵略」した外国が名指しされることはなかったにせよ、これは言うまでもなく強く中国を意識したものです。

 




総火演は年に1度8月末に実施される、国民の理解を深めることを目的とした実弾演習です。演習とはいえ実際は「ショー」としての色合いが強く、各種兵器や隊員らによって「劇」を演じていると表現したほうが、その本質を捉えているといえるでしょう。

 




さしずめ今年の総火演の劇題は「統合機動防衛力」でした。中国の侵略があった場合に陸海空自衛隊はいかに相互に連携した作戦(統合運用)を行い、航空機動力を発揮し、どのように中国軍を撃退するのか、その基本戦略を国民の前で展示したのです。














ゲスト扱いではなくなった空自戦闘機の意味

 

演習のシナリオは、まず空海から我が国に接近する敵部隊を海上および沿岸において撃破する、という状況から開始されました。12式地対艦誘導弾や航空自衛隊のF-2戦闘機による対艦ミサイルの模擬発射(射程の問題から実弾は射撃できない)が行われるとともに、次いで島嶼部に着上陸した敵部隊に対し、陸自部隊がレーザー照準を行い、F-2戦闘機がレーザー誘導爆弾を模擬投下しました。

 




これまでも空自戦闘機は総火演に参加してはいたものの、ほとんどゲスト扱いに過ぎませんでした。しかし今年は陸空が連携し誘導爆弾による攻撃を実施しており、統合運用の重要性をアピールしました。

 




敵部隊着上陸後は内部への侵攻を食い止めるために、UH-1J「ヒューイ」、UH-60J「ブラックホーク」、CH-47J/A「チヌーク」といった各種汎用・輸送ヘリコプターが隊員や物資を演習場内に展開させます。島嶼部においては陸上から接近できないため、海上自衛隊のヘリ搭載護衛艦や輸送艦を拠点とした航空機の活用が不可欠です。

 




その後、輸送艦からLCAC(エア・クッション型揚陸艇)等で揚陸したと想定した74式戦車、90式戦車、10式戦車、89式装甲戦闘車、そしてFH70 155mmりゅう弾砲、99式自走155mmりゅう弾砲、203mm自走りゅう弾砲などによって敵を制圧・撃破し、最後に敵部隊へ対し突撃を行う戦果拡張を実施。演習は終了となりました。










総火演に「オスプレイ」が登場した意味

 

演習終了後には、陸上自衛隊が導入を予定しているV-22「オスプレイ」(米海兵隊のMV-22B)が飛行展示を実施。また「オスプレイ」と同時に導入されるAAV-7水陸両用装甲車も映像のみながら紹介されており、これらの新兵器が新たに編成される予定の上陸戦専門部隊「水陸機動団」において、重要な役割を担うであろうことが示唆されました。

 




第1回目の総火演は、米ソ冷戦時代の1961(昭和36)年に行われました。当時の日本の国防は北海道防衛を主眼としていましたが、五十余年の年月を経てソ連は崩壊。昨今、中国の膨張によって国際情勢は大きく変化しました。

 




21世紀の新しい国際情勢に対応すべく、来年以降の総火演演習プログラムもまた、対中国を意識しつつ大きく変移していくことになるでしょう。







以前の総合火力演習の対象は北海道に侵攻してくる旧ソ連軍だった。これを特科、普通科、機甲科が協力して迎撃し、出血を強要しながら敵を減勢させて最後は戦車の突撃で撃破すると言う内容だった。ところがここ数年は仮想敵に占拠された離島を奪還するというストーリーに変わってきている。陸自は両用戦装備を充実させ、部隊をスリム化して機動に適した形に再編している。空自は戦闘機の半数を南西方面に配備し、かつては首都防空の任務を負った百里には最精鋭飛行隊を置いていたのに、今ではもっとも旧式のF4飛行隊が2個置かれるようになった。一朝、ことあれば本気で中国と一戦交える気なのだろうか。戦争をすれば戦死者が出る。それは誠に辛いことだし、関係者にとっては大きな不幸である。しかし、離島と言えども領土を侵されて黙っていれば国はなくなってしまう。サッチャー首相は、フォークランド紛争の際に英軍を派遣することを非常にためらったと言う。軍を派遣して戦闘になれば戦死者が出てその本人も家族にも大きな不幸を負わせることになると言うのがその理由だったそうだ。女性らしい細やかな気遣いがあったのだろう。それを側近が叱咤激励し、決断させて英国は多大な犠牲を払いながらフォークランド諸島を奪還した。英国民はこれをこぞって支持したと言う。国家にとって領土とはそれほど重いものなのだろう。もしも尖閣諸島が占拠されたら日本はどうするのだろう。自衛隊を派遣したら、「憲法9条を守れ」などと言って首相官邸にデモでもかけるのだろうか。


Posted at 2015/09/02 15:08:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記
2015年09月02日 イイね!

豪州への潜水艦輸出、商談で仏独に遅れを取る。




オーストラリア海軍向けの潜水艦建造プロジェクトの受注を目指す日本の企業連合は先週、オーストラリアで説明会を開いたが、参加した豪企業幹部は、日本側が重要な情報を十分伝えなかったほか、国内企業との協力に向けた協議を拒否したと批判した。









日本やドイツ、フランスの企業は、豪海軍向けのステルス潜水艦12隻の建造の受注を目指している。日本の防衛省関係者と三菱重工業<7011.T>、川崎重工業<7012.T>の幹部らは受注獲得に向け先週オーストラリアを訪れ、説明会を開いた。









説明会に参加した豪防衛専門家は、豪企業が日本側との協力機会を模索するためどのように関わり合うことができるかと質問したが、日本側からは、契約締結前にそうした協力関係について協議することは入札プロセスで認められていない、との回答が返ってきた。また、国内の防衛関連企業3社は、日本が1対1で協議することを拒否したほか、プレゼンテーションには重要な情報が欠けていた、と不満をもらした。









受注競争では日本企業が最有力候補とされていたが、説明会で日本が潜水艦をオーストラリア国内で建造するかどうかについて明言を避けたことから、現地建造をすでに表明した欧州勢に出遅れたとの見方が広がっている。







日本は武器輸出の経験がないので百戦錬磨の欧米諸国には技術では勝っても商談では到底太刀打ちできないだろう。相手のあることだからどうなるか分からないが、もっと小さなものから始めてノウハウを蓄積したほうが良いのではないか。海自は最新鋭潜水艦の機密が漏れるのを嫌っているようだし、・・・。海自としては「そうりゅう」型を輸出したくはないのだろう。



Posted at 2015/09/02 15:06:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記

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ntkd29です。CB1300スーパーボルドールに乗って11年、スーパーボルドールも2代目になりました。CB1300スーパーボルドール、切っても切れない相棒にな...
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