ジャーナリストの櫻井よしこ氏は7日のBSフジ番組で、来年9月に予定される次の自民党総裁選に「必ず出る」と明言した野田聖子総務相について「まったく哲学を感じられない人だ。資格はない」と切り捨てた。
櫻井氏は、7月13日に中国の民主活動家、劉暁波氏が死去した際の野田氏の行動を問題視した。劉氏をめぐっては、重病が発覚しながら国外での治療を認めなかった中国政府に対し、欧米諸国を中心に国際社会の批判が高まっている。
櫻井氏は番組で「たぶん13日に野田氏は中国にいたが、何を言ったのか伝わってこない。おそらくコメントしなかったのではないか。そのひとつを取っても首相の資格はない」と斬り捨てた。
番組で共演した自民党の萩生田光一幹事長代行も「さすがに就任の記者会見で、次(の総裁選)も必ず出る、と言うのはいかがかな、と思った」と苦言を呈した。一方で「志ある人が内閣に入ることが損だといった不文律は、いまの自民党、政治の世界では不要だ」とフォローも忘れなかった。
櫻井氏の舌鋒は、東京都の小池百合子知事にも及んだ。小池氏が7月の都議選直後に地域政党「都民ファーストの会」代表を辞任したことを例に「いかにも小池さんらしい。もう少し誠実な政治、誠実な行動をなさらないと見破られる」と述べた。
さらに、都民ファーストの会の国政進出を見据え、側近である若狭勝衆院議員(無所属)が立ち上げた政治団体「日本ファーストの会」について、櫻井氏は「(自由党の)小沢一郎(代表)さんが浮かんだ。『国民の生活が第一』を日本語で言うか英語でいうかの違いかな。米国ではトランプ大統領の『米国ファースト』は不評を買っている」と論評した。
一国の首相を目指すのであれば内政、外交、経済、安全保障について具体的な政治理念と方策を示すべきだと思うが、野田氏のそれをあまり聞いたことがない。石破さんもそうだが、少なくともこの国をどこに持って行くのか、その辺は示すべきだと思う。「日本ファーストの会」についてはこの政治団体が国家のかじ取りができるまでになるのに何年かかるか分からない。たまたま自民党の大失策で大量当選を果たしただけで、永遠にできないまま消えて行く可能性が非常に大きい。東京都知事さんは何が世間の注目を引くかそれを選択する目はお持ちのようだが、それを政治的に処理して結果を出す能力に欠けている。日本っ人はむやみに政治にきれいごとを要求するが、きれいごとだけで政治が動くとは思えない。清濁併せ呑んでいい方向に結果を導けるしなやかで強かな思考を持った政治家が必要だと思うが、そんなのいないなあ。
Posted at 2017/08/08 16:03:48 | |
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