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2017年08月08日 イイね!

翼の向こうに(79)




「おい、武田、学問とは何だ。知識は何のためだ。」

 
ただ、敵と戦うことしか考えていなかったこの数ヶ月間、高瀬と色々なことを話しはしたが、学問などに思いを馳せたことは一度もなかった。この戦いの最中に高瀬はとんでもないことを言い出し、その唐突さに私は戸惑ってしまった。


「え、学問。それは高度な精神的活動によって文化や技術を高めること、個人的には・・学問とは人に対する優しさだと思う。」


「貴様らしいな。急に言われても答えに困るか。一つのことに囚われずに普段からいろいろと思いをめぐらしておかなければだめじゃないか。

 
まあ、そんなに肩肘張ったことじゃないよ。高度に専門的な学術研究とか先端技術開発のための研究なんて話じゃなくて一般的に高等教育としての学問のことだよ。高等教育としての学問とは何のためか、どうあるべきかと、つまりそういうことだよ。こんな時代に口にするような話題ではないかもしれないが。

 
俺はな、こんなことを考えているんだ。知識とはものの形や重さを計る時に使う物差しや秤の目盛りのようなもの、学問とは物差しや秤に刻まれた目盛りの意味やそういったものの使い方を学ぶこと。知識をたくさん身に付けていればそれだけ物事を正確に捉え、客観的に分析することができる。しかしその目盛りの意味や使い方を知らなければいくら知識があっても宝の持ち腐れだ。だからこそ知識を使いこなすための指示書として学問が必要だ。

 
社会科学、人文科学、自然科学、それぞれ目盛りの意味するところも違えば物差しや秤の使い方も違う。社会が複雑化すればするほど正確に自分を取り巻く状況を捉えて正しく分析するには色々な目盛りを振った物差しや秤が必要になってくる。また、ひとつのものを計るにもたった一つの物差しではなく、いろいろな測り方が要求されるし、そうすることによって事象の具体的な形が詳細かつ正確に把握できる。まさに高等普通教育とは、学問とは、そこに存在の意義も必要性もあるんじゃないか。

 
職業教育は例えそれがどんなに高度なものであっても、話のついでだから稲作を例に取って話せば、稲を早く育てる方法とか、一本の稲に少しでも多くの籾をつけさせる方法とか、寒冷に強い稲を作る方法とか、病虫害を防ぐ方法とか、つまりはそれが非常に深く高度なものであっても、物事のある一部分を取り出してその部分だけに焦点を当てた教育だ。それは特殊な物差しであって一般的に広く様々な価値観を認識する基準としては不向きだ。また、その意思さえあれば、職業教育は一生何時でも学ぶ機会がある。


ところが普通教育のように今その場で必要のない学問はこの国では軽んぜられてきた。時としてこうした学問をしっかりと身につけた人間が必要とする時が必ずやって来るのに、中々そういうことに手間をかけようとしなかった。

 
高等普通教育はそれをしっかりと身につけるのには手間がかかる。時間をかけて真剣に学べる時期は人生のある一時期しかない。いや、やろうと思えば出来るのかもしれないが、生活に追われるようになってしまえばなかなか機会を作ることは難しいし、どうしても目先の必要に目を奪われがちだ。しかも学んだらといっても、今その場の役に立つというものではない。努力して身につけても一生使わないものもあれば、使ってはいるのだが目に見えてそれに気がつかないといった類のものも多い。

 
またこうした学問はすぐに役に立つように噛み砕いた知識ではないから取り組んでから自分のものにするには正しく理解して自分なりに整理するという手間もかかる。知識の量も半端なものでは役に立たない。そうして蓄積した知識を自分なりに使いやすいように整理して構成する。どのように構成していけばいいのか智恵を絞って考える。本当はそのことこそが大事なのだ。しかし、そうした手間がかかってすぐには役に立たない学問というのは実利を重視する社会では軽んぜられがちだ。芸術を学んで腹が膨れるか。数学を学んで家が建つのか。生き物を眺めて作物が実るのか。本来厳然と区別されるべき基礎的学問としての普通教育と実学としての職業教育のような専門教育を混同してそれを省みることさえしない。

 
学ぶ方も目に見えて使い道のないと誤解されがちな普通学をいとも簡単に投げ捨ててしまって『高等教育など意味もない。大学を出ても実務の役には立たない。』と公言して憚らない。おい、学問とは目先の役に立つからするものなのか。高等普通教育とは他人から与えてもらうものなのか。確かに必要があって行われる職業教育と一般的には個人の教養と考えられている普通教育とでは目先の実効性ということでは大きな差があるかもしれない。あるいは普通学の場合、身につけた知識を使って何かをするというような機会は一生廻って来ないかも知れない。それでも高等普通教育を受けた者はその身につけた幅広い知識を駆使して、常に変化する状況に対して臨機応変に対応する能力を身に付けて今回のような国家の非常時に備えておくのが社会に対する責任だと思う。」


「それでは貴様は自分が学んだ学問が一生何かの役に立たなくてもそれでいいのか。それで貴様は納得できるのか。」


「学んだことが役に立ったと考えるか、立たなかったと考えるかは個人の考え様だ。教養を身につけて広い視野を持って一生を生きることができたと思えば、それはそれで立派に役に立っているんじゃないか。それにそうした知識やそれを身につけた人間を必要とするか、あるいは必要としないかは自らが決めるのではなく時代が選択するものだと思う。時代が必要としなかったら身に付けた知識は自らのものとして自分のために使えばいい。そして静かに一生を終われれば、俺はそれで充分満足だ。」


「それでは貴様のその考え方から言えば、今のこの時代は俺達を爆弾や砲弾の代わりに必要としているのか。」

Posted at 2017/08/08 22:31:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小説2 | 日記
2017年08月08日 イイね!

バカにつける薬はない2017年版「幻の防衛白書」、・・(^。^)y-.。o○




2017年版「防衛白書」が8日、当初の予定より1週間遅れで公表された。先月末に稲田朋美氏が防衛相を辞任したため、巻頭言の顔写真とあいさつ文を差し替える必要があったためだ。「稲田バージョン」の白書は幻となり、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題で揺れた防衛省の「迷走ぶり」を象徴するような格好になった。


防衛省関係者によると、もともと稲田氏が8月1日の閣議で報告し、公表する予定だった。稲田氏は直後の内閣改造で交代する見通しだったため、白書が「花道」になるとみられていた。

 
だが、稲田氏は日報問題の責任をとって7月28日に急きょ辞任。後任は岸田文雄外相(当時)が兼務することになった。それでも防衛省は、「稲田版」を8月1日に岸田氏に公表してもらう方向で調整していた。

 
実は防衛省は、稲田氏の辞意が報じられた時点で内々に過去の事例を調査。07年に広島、長崎への原爆投下を「しょうがない」と発言して防衛相を辞任した久間章生氏の巻頭言が、辞任後に発行した白書に掲載された事例を見つけ、「差し替える必要は無いだろう」(幹部)と判断していた。

 
ところが、こうした状況に、首相官邸などから「新大臣の巻頭言に差し替えるべきだ」との声が上がり、一転して差し替えることに。3日の内閣改造で小野寺五典氏が新防衛相に起用されたのを待って、公表する方針になった。防衛省は登庁したばかりの小野寺氏の写真を撮影するなど、作業に追われた。




お役人と言う人種は上司にはいろいろ気を遣うんだなあ。あんな能無しの防衛大臣でも花道かねえ。あんなバカ女、縁起でもない、さっさと挿げ替えればいいじゃないか。でもバカ女でも「幻の2017年版防衛白書」とか言ってどこかから流れ出して希少価値が出てネット辺りで取引されるのかねえ。

Posted at 2017/08/08 16:05:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治 | 日記
2017年08月08日 イイね!

日本にはしなやかで強かな思考ができる政治家がいないのかねえ、・・(^。^)y-.。o○




ジャーナリストの櫻井よしこ氏は7日のBSフジ番組で、来年9月に予定される次の自民党総裁選に「必ず出る」と明言した野田聖子総務相について「まったく哲学を感じられない人だ。資格はない」と切り捨てた。

 
櫻井氏は、7月13日に中国の民主活動家、劉暁波氏が死去した際の野田氏の行動を問題視した。劉氏をめぐっては、重病が発覚しながら国外での治療を認めなかった中国政府に対し、欧米諸国を中心に国際社会の批判が高まっている。

 
櫻井氏は番組で「たぶん13日に野田氏は中国にいたが、何を言ったのか伝わってこない。おそらくコメントしなかったのではないか。そのひとつを取っても首相の資格はない」と斬り捨てた。

 
番組で共演した自民党の萩生田光一幹事長代行も「さすがに就任の記者会見で、次(の総裁選)も必ず出る、と言うのはいかがかな、と思った」と苦言を呈した。一方で「志ある人が内閣に入ることが損だといった不文律は、いまの自民党、政治の世界では不要だ」とフォローも忘れなかった。

 
櫻井氏の舌鋒は、東京都の小池百合子知事にも及んだ。小池氏が7月の都議選直後に地域政党「都民ファーストの会」代表を辞任したことを例に「いかにも小池さんらしい。もう少し誠実な政治、誠実な行動をなさらないと見破られる」と述べた。

 
さらに、都民ファーストの会の国政進出を見据え、側近である若狭勝衆院議員(無所属)が立ち上げた政治団体「日本ファーストの会」について、櫻井氏は「(自由党の)小沢一郎(代表)さんが浮かんだ。『国民の生活が第一』を日本語で言うか英語でいうかの違いかな。米国ではトランプ大統領の『米国ファースト』は不評を買っている」と論評した。




一国の首相を目指すのであれば内政、外交、経済、安全保障について具体的な政治理念と方策を示すべきだと思うが、野田氏のそれをあまり聞いたことがない。石破さんもそうだが、少なくともこの国をどこに持って行くのか、その辺は示すべきだと思う。「日本ファーストの会」についてはこの政治団体が国家のかじ取りができるまでになるのに何年かかるか分からない。たまたま自民党の大失策で大量当選を果たしただけで、永遠にできないまま消えて行く可能性が非常に大きい。東京都知事さんは何が世間の注目を引くかそれを選択する目はお持ちのようだが、それを政治的に処理して結果を出す能力に欠けている。日本っ人はむやみに政治にきれいごとを要求するが、きれいごとだけで政治が動くとは思えない。清濁併せ呑んでいい方向に結果を導けるしなやかで強かな思考を持った政治家が必要だと思うが、そんなのいないなあ。
Posted at 2017/08/08 16:03:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治 | 日記
2017年08月08日 イイね!

ものを言うなら勉強してから言いなさい、・・(^。^)y-.。o○。




江崎鉄磨・沖縄北方相は8日午前の閣議後の記者会見で、豪州沖で米軍オスプレイが墜落した事故に関連し、「日米地位協定は少し見直さないと」と語った。日本政府は日米同盟の根幹となる同協定の見直し方針は掲げておらず、閣僚が地位協定見直しに言及するのは異例。「閣内不一致」との批判を招く可能性もある。

 
江崎氏は会見で、過去の米軍機事故に触れ、「操縦ミスだったか、機体が好ましくないのか、返事をいただきたい」と述べつつ、「地位協定は直すところは直すという交渉に(するべきだ)」と主張。「時間がかかってでも、沖縄県民の気持ちを政府がしっかり受け止めながら、米国には言うべきことは言いながら(見直すべきだ)、という考えを持っている」と述べた。




大丈夫か、このおっさんは、・・。日米地位協定は国際法に照らしても特段の齟齬はない。地位協定改定云々言うのは国際法についてど無知なマスコミの扇動に乗っているだけ。外国の軍隊が日本に駐留しているのは独立国としての資格を欠くと言うなら核武装でも何でもして自分の国は自分で守る努力をすべきだろう。閣僚になったからと言って何かを言わなければいけないわけでもないし、言うなら勉強して知識を得てからものを申しますくらいにしておけばいい。
Posted at 2017/08/08 16:02:33 | コメント(1) | トラックバック(0) | 政治 | 日記

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