サンダース米大統領報道官は18日、スティーブ・バノン大統領首席戦略官・上級顧問が同日付で辞任すると発表した。
バノン氏は昨年の大統領選で選対本部最高責任者としてトランプ大統領を勝利に導いた立役者で、側近中の側近だった。保守強硬派の政策を主導した「黒幕」と目されてきたが、政権で内紛も絶えず、事実上の解任とみられる。
トランプ政権では2月に国家安全保障担当大統領補佐官だったフリン氏がロシア疑惑に絡み辞任したほか、7月にはスパイサー大統領報道官、プリーバス大統領首席補佐官、スカラムチ広報部長が相次いで職を離れた。政権発足から7カ月となるが、ホワイトハウス高官人事の混乱が続き、支持率が低迷するトランプ大統領への打撃は避けられない。
サンダース報道官は声明で「ケリー首席補佐官とバノン氏は、本日をもってバノン氏の最終日とすることで互いに合意した」と述べた。プリーバス氏の後任として7月末に就任したケリー氏は、混乱するホワイトハウスの立て直しを図っており、ワシントン・ポスト紙によれば、バノン氏解任はケリー氏が決定した。
保守系メディア「ブライトバート」を運営していたバノン氏は昨年8月、トランプ氏の選対本部に入り、民主党のクリントン候補に対して世論調査で終始不利と見られたトランプ氏の勝利に貢献。政権発足当初から首席戦略官・上級顧問を務めてきた。首席戦略官はトランプ政権独自の役職で、後任が任命されるかどうかは分からない。
バノン氏は、イスラム圏一部諸国から米国への入国禁止や地球温暖化防止に向けたパリ協定からの離脱といった政策を主導したとされる。ホワイトハウス内では大統領の長女イバンカ補佐官とクシュナー上級顧問夫妻ら中道派との対立がたびたび伝えられた。今週の米メディアとのインタビューでは、北朝鮮問題に「軍事解決はない」と政権の立場とは違う見解を示したり、政権内で対立する勢力と闘うと宣言したりしていた。
米国も今回の大統領選挙に関し、「もしかしたら自分たちはとんでもない選択をしてしまったのかもしれない」と思い始めているようだ。日本が民主党政権をセンタkして味わった「こんなはずじゃなかった感」を今米国人が味わっているんじゃないだろうか。どこの世界もそうだが、政治の世界には独特のしきたりや力学がある。それを知らない素人が飛び込んで行ってもなかなかうまく動かすことが出来ない。日本にまともに国政を動かせるのが自民党しかないのは政策立案能力もさることながらそうした仕切りをうまく動かせないという面もあるだろう。そしてどうせ政権につけないなら「何でも反対・万年野党」でもそれなりうまい汁は吸えるからそれでいいかということになる。素人を政権の中心に据える場合はそれなりのスタッフで周辺を固めてトップはそのスタッフとうまく折り合ってやって行かないといけないのに素人トップは暴走する、それに嫌気してスタッフは去っていくではこの政権も危ないだろう。去って行ったスタッフから何が飛び出すか分からないし、・・。日本の民主党は日本だけの話だったが、米国の政権は世界を動かす。あと3年と少し、トランプおじさん政権はどこに行くのだろうか、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2017/08/19 10:38:46 | |
トラックバック(0) |
政治 | 日記