佐賀県神埼(かんざき)市で陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが住宅に墜落した事故で、エンジンの出力をメインローター(主回転翼)に伝える「メイン・ローター・ヘッド」と呼ばれる部品の強度に不具合があった可能性が浮上していることが防衛省への取材で分かった。陸自が組み立てたり接合したりした箇所ではなく、メーカーから納入された状態で取り付けられた部品そのものが破損していたという。陸自は8日、墜落現場となった住宅の敷地からヘッドの残りの部分やエンジンなどを回収した。今後、部品のメーカーからも聞き取りをしながら事故原因の特定を進める。
防衛省によると、事故機に4本あるメインローター(長さ6・35メートル、幅51センチ、重さ約70キロ)は通常、ボルトやピンによってヘッドと接合されている。墜落現場から南東約500メートル付近の用水路で見つかった1本のメインローターは、ヘッドの一部と接合された状態で見つかり、ヘッドの根元から破損していた。また、墜落現場の住宅の敷地からは、ほかにメインローター2本が見つかっている。
事故機は1月18日から2月4日までの間、定期整備を受け、ヘッドはこの間に交換された。防衛省によると、陸自側でローターとヘッドを接合する一方、ヘッドについては組み立てられた状態の新品がメーカーから納入され、そのまま取り付けられたという。このため、ヘッドの強度そのものに不具合があった可能性が浮上したという。
陸自トップの山崎幸二陸上幕僚長は8日の記者会見で、事故について改めて陳謝したうえで「揚力がある限り、パイロットは操縦しながら民有地を回避するが、(今回は)突然揚力を失い、墜落している。通常では考えられない事故だ」と述べた。
ヘリがメインローターを失うという事態は飛行機でいえば翼とエンジンを同時に失うことになる。ローターを失った時点でヘリは揚力も推力も失うのであとはただ石ころのように落ちるだけで搭乗員にはどうすることもできない。想定外の事態と言うちょりもどのように想定してもどうにも取りうる手段がない。ローターヘッドとローターブレードをつないでいるアームの強度が足りずに破断したのか、他の理由なのか、それは今後の調査を待つ以外にはないだろうが、最近は神戸製鋼以外でもあちこちで品質偽装が明るみに出ているが大丈夫なんだろうな。大体、どこが作ったんだ、そのローターブレードとヘッドをつなぐ部品は、・・。
Posted at 2018/02/09 13:52:11 | |
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