国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給機「こうのとり」7号機を載せたH2Bロケット7号機が23日午前2時52分27秒、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。こうのとりは予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。
ISSの実験で作成した試料を地上に回収するための小型カプセルを初めて搭載し、日本独自の回収を目指す。カプセルは10月末にも地球に帰還し、実験試料を研究者に届ける。
こうのとりはISSから離脱すると大気圏で燃え尽きるため、物資を持ち帰れない。このため、日本は試料の回収を米露の宇宙船に頼ってきた。カプセルが実用化すれば自律的に回収でき、実験成果の拡大につながると期待される。
このほかISSの主電源となる日本製リチウムイオン電池のバッテリー、宇宙エレベーターの基礎実験を行う静岡大の超小型衛星、飛行士の食料など過去最大の計6・2トンを搭載した。
H2Bは主力機H2Aを強化した国産ロケットの最大機種。打ち上げは約2年ぶりで、7回連続の成功となった。打ち上げは機体の不具合や悪天候で4回延期された。
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こうのとりに搭載された回収用の小型カプセルは、宇宙実験の試料を迅速に持ち帰ることで、日本実験棟「きぼう」の成果を拡大させる狙いがある。
回収した試料は海外経由で日本に運んでいたため時間がかかり、鮮度の維持に課題があった。カプセルに収納できるのは約20キロで、米国の宇宙船の約1・5トンと比べごくわずかだが、日本はようやく独自の回収手段を得ることになる。
今回のカプセルはタンパク質の結晶などを収納し、こうのとりの外側に取り付けてISSを離脱。帰還時の高熱に耐え、パラシュートを開いて南鳥島の周辺海域に着水し船で回収する。収納から最短4日で研究者に試料を届ける計画だ。
カプセルは将来、月や火星の岩石を持ち帰る際や、有人宇宙船を開発するための基礎技術にもつながるという。
JAXAは過去に帰還型こうのとりの開発を検討したが、費用がかさむ上、構造変更により往路の輸送能力が減少することなどを理由に実現しなかった。ISSの運用が6年後にも打ち切られる可能性がある中、帰還型のミニチュア版ともいえるカプセルは、実験成果を少しでも拡大させるための苦肉の策といえそうだ。
こうのとりもなかなかのものだよな。現時点では世界最大の宇宙空間への物資搬送機だそうだ。またH-2A・Bも安定した打ち上げ実績を残している。物資回収用のカプセルは再突入体技術を確立したと言ってもいいだろう。要するに弾道弾も弾頭も何時でもすぐに作れると言うことで世界が北朝鮮よりも日本が危ないという理由も分からないでもない。いずれにしても先端技術は国を繁栄させる。もっともっと予算をつけてもきっと回収できるだろう、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2018/09/23 13:58:11 | |
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