
2代目アクアに追加 GRスポーツとは
GRシリーズのラインナップに、現行型トヨタ・アクアが加わることが明らかになった。トヨタ・ガズーレーシング(TGR)が販売するモデルには、フルチューン・コンプリートの「GRMN」、専用車/スポーツユニット搭載車の「GR」、スポーツコンバージョンの「GRスポーツ」という3カテゴリーが存在する。今回発売される「新型アクアGRスポーツ」は、「ヤリス・クロスGRスポーツ」「ハイラックスGRスポーツ」「ランドクルーザーGRスポーツ」「コペンGRスポーツ」「C-HR GRスポーツ」という現行世代の顔ぶれに追加される6番目の車種だ。
先代アクアのGRスポーツより「操縦安定性がレベルアップ、加速性能も向上しました」とTGRは説明する。その手法は、ボディ剛性の強化・足まわり/パワーステアリング制御のチューニングといったもの。
サス/剛性/電動パワステのチューン
具体的には、ベースとなるアクアのフロア下2か所にブレースを、さらにリアバンパーリンフォースを追加。操縦安定性の向上とフラットな乗り心地を実現する。足まわりの改良点も確認しておこう。フロントサスは、アブソーバ特性・コイルスプリングの専用チューニング、専用バウンドストッパーの採用、スタビライザー/ロアアームブッシュの特性変更などを行った。応答性・車両姿勢・コントロール性・質感の高い乗り心地を高次元でまとめている。
リアサスは、トーションビーム式を踏襲。GRスポーツ専用に、コイルスプリング/ショックアブソーバーをチューン。締結ボルトの変更などにより操舵応答性・乗り心地の両立を図った。電動パワーステアリングは、専用チューニングにより操舵フィールを向上し、クルマとの一体感を追求。さらに、POWER+モードでは、よりスポーティな手応えを感じるEPS特性によりスポーツフィールを体感できるという。
アクアの外観 ワイド&ローに
外観は、フロントバンパーの形状をベース車から改良した。フロントタイヤ周辺の空気流を整流化し、後方に流す仕組みで空気抵抗を低減。グリルは、専用の「ファンクショナル・マトリックスグリル」を採用。六角形のメッシュ形状は“G”をモチーフにしている。Gモチーフの三角形部分を光が反射する角度で造形することで、立体感を演出。
リアバンパーは、下部をハの字のガーニッシュでブラックアウトし、Gメッシュのテクスチャーを配した。また、ドア下端のロッカー部を張り出させてボディサイドの厚みを持たせ、低重心を表現。その前後には、205/45R17タイヤ(POTENZA RE050A)および専用17インチ・アルミホイール(切削光輝+ブラック塗装/センターオーナメント付き)を採用する。アルミホイールは、まっすぐ伸びやかなスポークでスポーティな印象だ。GRロゴ入りの赤色塗装フロント・ブレーキキャリパーがスポーツマインドをくすぐる。
内装/価格について
インテリアは、天井までブラックで統一したコーディネート。専用シート表皮(エアヌバック+合成皮革)のスポーティシートがオーナーを迎え、身体をしっかりとサポートしてくれる。GRロゴ付きだ。専用本革3本スポーク・ステアリングホイール(これもGRロゴ付き)、アルミペダル、専用コンソールオーナメントなどを採用。グロスを抑えたダークメタリック塗装、およびレジスターノブやインサイド・ドアハンドル(フロント)にはシルバー塗装を施した。アクアGRスポーツの価格は、259万5000円となっている。発売日は11月29日だ。
新型アクアは販売がいま一つパッとしないそうだが、ここでGRsportsを加えるのはテコ入れもあるんだろうか。GRsportsは性能的なものよりも雰囲気重視で買う側にも高価格や抽選などもなく買いやすいのでGRの稼ぎ頭と言うところだろう。最近はGRヤリスやGR86の受注停止が続いている。GR86は一部改修を経て生産再開になるという話もあるようだ。まあ新型になって2年なのでいくら金をかけずに安くモデルチェンジしたと言ってももう少し売らないと元が取れないだろう。GRヤリスはGRMNバージョンとRC軽量化バージョンが予定されているが、もう数を売る必要はないのでRZ、RSは再生産はしないだろう。月に300台程度しか売れないものを無理して作っても儲からないし、それよりも新型クラウン、シエンタ、新型プリウスなど量販車の生産を優先するのが営利企業としては正しいやり方だろう。ただGRはレーシング部門を担っているのでそっちの方はそれなりに大事にしてやらないといけない。そのためにRC軽量化版を出すのだろう。GRも次はGRカローラ、そして2025年に生産打ち切りになるGRスープラの後継も出さないといけない。次期GR86は1.6リッターターボ+HVとか言う。MR2の復活やセリカの復活もうわさがある。まあ出ないとは思うけど、・・。さらには水素エンジン搭載車の開発もあるし、GRもなかなか忙しい。そして何よりもBEVの開発も行わないといけない。自動車メーカーも100年に一度という大変革期を迎えていろいろと大変なようだ。スポーツカーもその大波に晒される。脱炭素は待ったなし、その中でスポーツカーというジャンルがどういった進化を見せるか興味があるところではある、・・(^_-)-☆。
Posted at 2022/11/30 19:06:39 | |
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自動車 | 日記