きのう、山口県周防大島沖で海上自衛隊の護衛艦が航行不能になった事故です。油の流出が少なかったことに地元の漁業関係者からは安どの声が聞かれました。きょうも損傷箇所の確認や原因の調査が進められていますが、船を動かすめどはいまだたっていません。10日午後、海上自衛隊の護衛艦が瀬戸内海で、浅瀬に乗り上げました。自力での航行ができず、今も動けない状態が続いています。
■釣り船「1カ所危ない場所ある」
山口県の周防大島沖。冬の日差しを受けた穏やかな瀬戸内海に漂っているのは、全長151メートルの護衛艦「いなづま」です。海上自衛隊によると、10日午後0時すぎ、浅瀬を航行中に大きな衝撃を受け、身動きがとれなくなったといいます。左右のスクリューが破損しているといい、付近では「いなづま」から流出した油を回収する様子も見られました。呉基地を母港とする「いなづま」は、因島のドックで修理を終え、試運転を行いながら基地に帰る途中でした。船舶の位置情報などを公開するインターネットのサイトで確認すると、事故現場の先で折り返していることが分かります。
周辺海域は、往来が難しい地形なのでしょうか。当時、付近を航行していた釣り船の船長は、次のように話します。
遊漁船・田島史也船長:「1カ所、ちょっと危ない場所があって。座礁しやすいじゃないけど、浅い海域があるんですけど。そこには、大きな灯台があって、誰が見ても目で見たら分かるような。ここは浅いですよというような目印となる灯台はあります。(事故当時は)天気も良かったし、波も全然なかった湖のような状態。そのなかで、あの事故が起きるというのは、不思議でしかない」
■元海将「事前の準備が悪い」
では、なぜ事故は起きたのでしょうか。元海将で海上自衛隊呉地方隊のトップを務めたこともある伊藤俊幸氏は、次のように話します。
元海上自衛隊 呉地方総監 金沢工業大学教授・伊藤氏:「船にとって一番弱いのは船底。一番注意するんです。色々出航前に。浅瀬がどこにあるかをまず着目する。今は、GPSがありますから。自分がどこにいるか、浅瀬がどこにあるか、一目瞭然。私は一言で言うと、事前の準備が悪いと。浅瀬に関する認識が無かったのではないか」
(「グッド!モーニング」2023年1月11日放送分より)テレビ朝日))
満載排水量では6千トンにもなるほどのデカい船が何でそんな浅瀬を航行したのかねえ。暗礁とかだと標識がついているんだろうけどただ水深が浅いだけだと標識がないのかな。瀬戸内海なんて浅瀬が多いんだろうからよく調べておかないとねえ。せっかく整備完了したのに浅瀬に乗り上げて壊してしまったら艦長以下幹部の将来は暗いだろうなあ。右のスクリューに損傷があると言うが、船体に穴が開いてはいないというので沈没することはないだろうから調査が終われば曳航されて母港に戻るんだろう。護衛艦の足りない時期にまた修理だねえ、・・(>_<)。
Posted at 2023/01/11 18:52:36 | |
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