2015年11月22日
伊勢湾に面した木曽川の河口付近にある大起産業の工場(三重県木曽岬町)。ドリルの大きな音が響き渡る。ここで、MRJ(三菱リージョナルジェット)の中胴前部や後部のドア周りの構造物が造られている。
同社の小森禎和は11日、MRJの初飛行の様子を自宅のテレビで娘と観賞した。「お父さんも一緒に造ったんだよ」と話しかけると、娘は笑顔でほほ笑んだ。三菱重工業は来年10月から中小企業10社を集め、松阪工場(同県松阪市)でMRJの部品を共同生産する。一貫生産でコスト競争力を高めるのが狙いだ。中胴前部の組み立てを手掛けるテックササキ(名古屋市熱田区)専務の大西清幸は「自分たちで生産管理も行い、納期短縮やコスト削減に貢献し、量産を支えたい」と力強く話す。
日本の航空機産業の成長には、安全性や性能などモノづくりの技術に加えて、販売やサービスというソフト面の能力も不可欠だ。MRJの1機当たりの価格(90席タイプで約58億円)は、他社の同型機と比べてまだ高い。三菱航空機は開発と並行して、販売拡大につながるコスト削減を急ぐ。それは、苦い結果に終わった“日の丸航空機”YS-11の挫折から学んだ教訓の一つだ。
42年前、戦後初の国産プロペラ旅客機「YS-11」が182機目を最後に生産を終了。販売不振で累積した赤字は360億円。三菱重工相談役の西岡喬は「赤字体質の原因は経営主体が不明確だったため」と振り返る。YS-11は国を中心に三菱重工や富士重工業などが出資する「日本航空機製造(日航製)」が開発・販売。部品製造や組み立てを重工各社が分担する体制だった。
しかし、それまで防衛庁(当時)向けの製品が主だった重工各社のコスト意識は低く、高い製造費用をそのまま日航製に請求。ライバル機より高い価格があだとなり、海外での販売は低迷。値引きに応じれば、売るだけ赤字となる構造的な問題を抱えていた。加えて、営業活動や航空会社向けの保守・整備を行う、サービス拠点も十分ではなかった。優れた機体というモノづくりの評価とは裏腹に「高コスト体質」と「不十分なサービス」という2つの病巣が、YS-11をむしばんだ。
三菱航空機社長の森本浩通は「営業とカスタマーサポートで競合他社と差別化を図りたい」と話す。営業は現在、日米欧に拠点を置き、約50人体制で受注活動を行っている。商社出身の営業も入り、手ごわい海外の航空会社との交渉を行っている。また、カスタマーサポートは米ボーイングと提携し、ノウハウを吸収している。2017年の初納入まで世界のアフターサービス網を構築する。現在、ANAの意見を取り入れ、日本らしいきめ細かなサービスを提供する準備を進めている。不十分なサービス体制、というYS-11の失敗を糧とした戦略だ。
MRJと同じ小型ジェット旅客機の市場は、現在エンブラエル(ブラジル)とボンバルディア(カナダ)の2強が市場の8割超を占めている。4年前に初就航したスホイ(ロシア)のシェアは1.1%。中国国有企業も小型機「ARJ21」(90席)を開発しており、今後は日本、ロシア、中国勢が2強に挑む構図となる。
民間機事業は膨大な初期投資を長期間かけて回収するビジネスモデルだ。MRJの受注は累計407機。採算ラインは超えたが、利益を出す600機にはまだ届かない。三菱重工会長の大宮英明は「2500機以上の受注を獲得したい」と意気込む。「モノづくり」プラスαとなる付加価値をいかに生み出すか。それが、日本の航空産業の離陸につながるエンジンとなる。
YS11と言う機体は中々スマートなきれいな機体だった。太平洋戦争が終わった時点では、日本の機体設計技術はほとんど欧米と肩を並べる程度までになっていた。太平洋戦争中の日本機はどれもなかなかきれいなラインをしている。戦後、航空機の製造を禁止され、技術者は様々な分野に散っていったが、YS11を設計製造するために集まってきた技術者は、「もう一度航空機を設計製造できるなら本望だ。いい飛行機を作ろう」と頑張ったらしい。ただ、彼らにとって、「いい飛行機」とは設計者から見て、「いい飛行機」であって、エアラインにとっていい飛行機ではなかった。また、コストの概念が乏しかったので作れば作るほど赤字がかさんで結局182機で製造を中止した。機体性能は良かったが、エアラインには恐ろしく使いにくい飛行機でアフターサービスなども何も考えていなかったらしい。今回のMRJはその辺りの経験を十分に取り入れて考慮していると言う。全日空が全面的に協力しているようだし、ボーイングからも支援を受けていると言う。型式証明を取るまではまだまだ山あり谷ありだろうが、過去の失敗を糧に今回はぜひいい飛行機に育って欲しい。ある意味、日本の航空産業の将来を左右するプロジェクトだし、日本の産業全体を牽引するプロジェクトでもあるのだから、・・・。技術の進歩は失敗と改良の繰り返し、止めてしまったらすべてが無になってしまう。
Posted at 2015/11/22 13:40:46 | |
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経済 | 日記
2015年11月22日
俳優でグルメリポーターとしても活躍した阿藤快さんが、平均寿命を大幅に下回る69歳で亡くなったことを受け、過去に大好物だったというラーメンが影響したのではないか、という声が再びネットで広がっている。
「脂っこい」「塩分が多い」というイメージがあるラーメンの食べ過ぎには、どんなリスクがあるのか。
■ラーメン評論家で若くして亡くなった人も...
2015年11月16日に亡くなった阿藤さんの死因は大動脈破裂胸腔内出血。動脈硬化が進み、血管に老廃物などがたまり、瘤状にふくらみ、破裂することで起きる。
この訃報を受け、グルメリポーターとしての活躍、特にラーメンの食べ過ぎが影響したのではないか、という見方がネット上では広がっている。ツイッターなどには
「炭水化物を脂で流し込むような料理だもんな」
「ラーメン、ほんと早死にするよ」
「ラーメンとか塩分多すぎでやばい」
といった書き込みがあった。
もちろん、阿藤さんのラーメンの食べ過ぎが直接、死因につながったと言い切れる根拠はない。しかし、同じようにたくさんラーメンを食べていた評論家などで、若くして亡くなった人がいることが、改めて注目されるきっかけとなった。
日本ラーメン協会副会長で1日何杯も食べることもあった評論家の武内伸さんは2008年に肝硬変で亡くなった。48歳だった。「支那そばや」創業者の佐野実さんは2014年、多機能不全のため63歳で亡くなっている。
「スープを飲みきらないことが大事」と健康専門家
ラーメンの食べ過ぎには、どのような健康リスクが考えられるのだろうか。
文教大健康栄養学部の笠岡誠一教授は、ラーメンの脂質量の多さが高脂血症、塩分の多さが高血圧症につながるリスクがあると指摘する。いずれも動脈硬化の原因になる症状だ。特に「スープを飲みきらないことが大事」という。スープには塩分や脂質が溶け込んでいるからだ。
ラーメンを食べる頻度については、「その人のもともとの食生活がどうなのかに、依存します」とした上で、「1週間に1度程度であればいいのかもしれません」という。
国立健康・栄養研究所の栄養疫学研究部の担当者も、同様に「スープは飲み干さず、なるべく少なめにする方がいい」という。食塩、脂質の多さが動脈硬化につながる恐れがあるからだ。
ただ、2014年に胆管癌のため51歳で亡くなったラーメン評論家の北島秀一さんは生前、
「北島はラーメンのせいで死んだといわれてしまうだろうけど、僕の病気とラーメンはまったく関係無いということを、僕が死んだ後に必ず伝えて欲しい」
と語ったという。病室でのこのやり取りを明かした、ラーメン評論の後輩である山路力也さんはブログで当時、「最後の最後までラーメン愛を貫く人でありました」と評している。
身の回りにも評判のラーメンのためなら時間も遠出も厭わないと言うラーメン好きは結構いる。付き合わされて食いに行ったこともあるが、「要するにどれもラーメン」だった。「何だかんだ言っても所詮はラーメンだろう」と言うと、いやな顔をして、「ああだ、こうだ」とテレビのラーメン特集などで聞いたようなうんちくを並べ立てる。でもどんなラーメンだろうが、わざわざ遠くまで出かけて行ったり何時間も並んで待ったりするのは真っ平ご免被る。所詮はラーメンじゃないか。でもラーメンは嫌いではない。自分で作って食べることもある。そういう時は野菜をたくさん盛り付けてスープは飲まない。スープを全て飲み干すのが通だと言う向きもあるが、油と塩分がいかにも身体に悪そうだ。ラーメンは大昔の支那そばと言う醤油味の細麺の奴がさらっと食えて一番うまいかもしれない。
Posted at 2015/11/22 13:36:19 | |
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その他 | 日記
2015年11月21日
明後日、CC110クロスカブが納車になる。天気が良くないのがちょっと気がかりだが、まあ何とかなるだろう。今回のバイクはCB1300スーパーボルドールとは全くジャンルの異なるバイクで長距離を高速で移動するようなバイクではない。第一、二種原付だから高速には乗れない。
近所やちょっとした山道、河原道などを走るバイクだろう。でも舗装路はもちろん、山道も河原道も雪道さえも結構自由に走れるようだ。何より車重が105キロと軽いので小回りが利きそうだし、どんなところも気楽に走れそうだ。馬力荷重は13.13キロ、最高速度は90キロ程度だろう。それでも原チャリと違い、幹線道路でも流れに乗れる程度の速度は出せるだろう。
スーパーカブはそのまた昔に仕事でちょっと乗ったが、それは90だった。その乗り味は、・・・もう覚えていない。エンストばかりしていて扱い難かった記憶しかない。CM125Tよりもちょっと軽くてエンジン出力はちょっと小さい。パワー的には似たようなものだろう。ただ、CM125Tはずい分と重かったような気がするが、・・・。それでも140キロ弱だからCB1300に比べれば大人と子供のようなものだ。
気になることは中華製バイクと言うことと新車装着タイヤがどうもあまり評判が良くないということだが、中華製とは言ってもホンダが管理しているのだからそれなりだろう。タイヤはグリップが良くないというならしばらく乗って取り替えても良い。1本4千円程度なので工賃を入れても1万円もあれば何とかなるだろう。でも何よりの問題は乗っている時間がないということかもしれない。まあほどほど適当に楽しもう。
Posted at 2015/11/21 22:36:58 | |
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バイク | 日記
2015年11月21日
2015年11月20日、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(中国語電子版)によると、中国当局はこのほど、新疆ウイグル自治区で「テロリスト集団」に属する28人を射殺した。
中国官製メディアによると、警察当局は9月18日に同自治区のアクス地域の炭鉱が襲われ、16人が死亡した事件を捜査していた。容疑者は現場近くの山林に逃げこんだとされ、警察が約1万人を動員して調べていた。
新華社によると、今回の大規模射殺で警察は「テロリスト集団を粉砕した」と発表。28人のほか同集団に属する1人を逮捕したという。同自治区政府は「テロリストらは海外から指示を受けて行動していた」としている。ウイグル人の人権組織はコメントを出していない。
「テロは絶対に許せない」と言って、早速これか。国内の反体制分子の一掃の理由付けにしているんじゃないだろうな。敵はその先のもっと西の方だろう。
Posted at 2015/11/21 12:38:21 | |
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政治 | 日記
2015年11月21日
日米首脳会談で安倍総理が、将来、自衛隊を南シナ海へ派遣する可能性を示唆したことについて、中国政府は警戒心を示しました。
「日本が南シナ海に介入すること、特に軍事的に戻ることを、我々は非常に警戒している」(中国外務省 洪磊報道官)
安倍総理は19日、APEC出席のため訪れているフィリピンで、アメリカのオバマ大統領と会談し、「南シナ海の自衛隊の活動は、情勢が日本の安全保障に与える影響を注視しつつ検討する」と伝えました。
自衛隊が将来、南シナ海で活動する可能性を示唆したものですが、これに対し、中国外務省の洪磊報道官は19日の定例記者会見で、「日本は第二次大戦で南シナ海の島々を占領したことがある。終戦後に中国はその島々を取り戻した。日本は歴史を銘記し、深刻に反省するべきだ」と述べました。
その上で、「日本が南シナ海に軍事的に戻ることを警戒している」とけん制しました。
米国だけでもお手上げ状態なのにこの上海自にまで出張られて振り回されて手も足も出ないとなれば中国は面目丸つぶれ、人工島も領海主張もぶっ飛んでしまうので警戒するだろう。米国だけなら何とか言いつくろえるだろうが、海自が出て来たとあっては国内世論が持たないだろう。是が非でも海自が出てくるのだけは防ぎたいだろうが、・・・。
Posted at 2015/11/21 12:36:51 | |
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軍事 | 日記