2015年11月20日
岩城光英法相は20日の閣議後会見で、パリの同時多発テロ事件を受けて、重大な犯罪の謀議に加わっただけで処罰対象となる「共謀罪」の創設を求める声が自民党内にあることについて、「これまでに国会で示された不安や懸念を踏まえ、法案のあり方を慎重に検討しており、国会に提出する時期は未定だ」と述べ、慎重な姿勢を示した。
自民党ではテロ事件の発生後、谷垣禎一幹事長が共謀罪の創設を含む組織的犯罪処罰法を改正する必要性に言及。高村正彦副総裁も同様の考えを示している。
共謀罪をめぐっては、国連で国際組織犯罪防止条約が2000年に採択されたのに伴い、政府が組織的犯罪処罰法の改正案などを国会に提出。世論や野党の反発で計3回廃案になった。岩城法相は「国際社会と協調して組織犯罪とたたかうことは重要な課題。条約の締結に伴う法整備は進めていく必要がある」とも述べ、これまで通り条約の締結をめざしていく政府の立場を説明した。
「共謀罪」の創設については以前も、「あいつを殴ってやろう」と相談しただけで逮捕されるとかいろいろ言われて3度も廃案になっているが、実際には供述証拠の証明力が低下している現状を見ると共謀罪を立証するのは極めて難しいと言わざるを得ない。共謀とは実際の犯行に着手する以前の謀議、つまり犯罪の証拠は供述だけになるのでそれを法廷で立証するのはそうそう簡単なことではない。犯罪実行謀議書でも作って自筆で署名、指印でもしてくれればいいのだが(血判ならなおさら良い)、そんなことをする犯罪者はいないだろう。「あいつを殴ってやろう」と話しただけで捕まるなど現実的にはあり得ない。捜査機関もそんなにひまではないだろう。メディアもあまりいい加減なレベルの低いことは書くべきではない。テロなどの組織的な殺人、薬物や武器、爆発物、危険物の密輸・隠匿所持、組織的な人質誘拐などには共謀罪の適用も必要なのではないだろうか。
Posted at 2015/11/20 16:54:49 | |
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政治 | 日記
2015年11月20日
菅義偉官房長官は20日午前の記者会見で、米中の緊張が続く南シナ海を巡り、安倍晋三首相が19日の日米首脳会談で自衛隊活動の検討を表明したことについて「米国が行っている『航行の自由』作戦に参加する予定は全くない。具体的計画もない」と述べた。一方で、フィリピンやベトナムなど周辺国への支援や米海軍との共同訓練の実績を挙げ、将来的な警戒監視活動などへの参加は「十分に検討したい」と述べた。
首相は会談で米国の作戦支持を表明し、同海域での自衛隊活動について「情勢が日本の安全保障に与える影響を注視しつつ検討する」と伝えた。これに関し、菅氏は会見で「どこの地域についても(考え方は)全く同じだ」と説明した。
アジア太平洋地域で米軍が当てに出来るのは日本と豪州くらいだからねえ。いずれ何らかの形で協力を求めてくるとは思うけど・・・、同海域での共同訓練とか。あ、それはもうやったか。もっとも海自も出す船がないというネックがあるが、・・。
Posted at 2015/11/20 16:13:03 | |
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政治 | 日記
2015年11月20日
「テロを起こすような人には見えなかった」--。パリ同時多発テロを受け、18日未明に治安当局が急襲したパリ近郊サンドニのアパートの男性住人は19日、テロの首謀者とされる過激派組織「イスラム国」(IS)メンバー、アブデルハミド・アバウド容疑者(27)のいとことみられ、現場で自爆した女、アスナ・アイトブラセン容疑者(26)について毎日新聞の取材にこう答えた。住人は、「普通の女性」を装い階下で暮らしていた「テロリスト」の存在に驚きを隠さなかった。
アパート5階に住むトラオレ・タギャラさんは急襲作戦の前日、初めて階下に住む女と顔を合わせた。「こんにちは」。外出先から帰り、階段を上る時、4階の部屋の前に女がいた。互いにあいさつを交わしたが、おかしな様子は一切感じなかった。
「きれいな20歳くらいの人だった。ジーンズ姿で(女性イスラム教徒のように)スカーフをかぶることもなく、ごく普通の女性に見えた」と話す。いつ入居したのかはわからない。大家族で入居する人が多いため人の出入りも頻繁で、見知らぬ顔がいても不思議には思わなかった。
18日未明、「ドカーンという爆発音で目が覚めた」。特殊部隊がアパートに突入したのは午前4時半前。ベッドで寝ていたタギャラさんがドアを開け、階段を見下ろすと、黒いヘルメット姿の特殊部隊隊員たちが銃を構え、階段を駆け上がってきた。「今すぐ建物から出ろ」と隊員に怒鳴られ、裸足にパジャマ姿のままアパートの外に駆け出した。その後、避難先の知人の家でテレビを見ていて、階下に住む女が「テロリスト」だったことを知った。
急襲作戦でアパートは壁が崩れるなどめちゃめちゃの状態。住人はいつ戻れるのかも分からない。慌ただしく警察官が出入りする自宅を見つめながら、タギャラさんは「将来のある若い女性が過激思想に染まり、多くの人を巻き添えにした現実に胸が痛む」とつぶやいた。
フランスのパリで起きた同時多発テロの首謀者とみられているアバウッド容疑者(27)が、18日に治安当局と武装グループの間で起きた銃撃戦の際に死亡していたことがわかった。
一方、アバウッド容疑者の出身地であるベルギーのブリュッセルでは死亡情報に「信じられない」との声が聞かれた。
アバウッド容疑者を知る人「(Q.アバウッド容疑者が死亡したようですが?)私にはよくわからない。礼儀よく話上手。近所との関係もよかった」
アバウッド容疑者を知る人たちからは、「死亡を証明する写真も出ていない。信じられない」などという声が上がった。
一方、AFP通信などによると、ベルギーの検察当局は19日、首都ブリュッセルの9か所で家宅捜索を行い、9人を拘束した。そのうちの7人は、13日、パリ郊外のスタジアム付近で自爆した容疑者の関係者だという。
思想犯と言うのは一般犯罪と違って氏素性のいいのが多い。本人自身も悪いことをしていると言う意識は全くない。自分がやっていることは神の意志に従ったことだと盲信している。普段の生活も特に変わったところはないし、見るからにテロテロした人物などいない。取り締まる側としては、それが何より困ることだろう。でも良く見ていると出入りする人や普段の素振りに一般人とは違う特徴が出るが、それはその道の専門家の世界の話ではある。しかしテロは困ったものだ。
Posted at 2015/11/20 16:10:22 | |
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軍事 | 日記
2015年11月19日
「誤爆の犠牲になった人たちから見れば、有志連合による空爆もテロに当たる」。テレ朝系「報道ステーション」の古舘伊知郎キャスター(60)がこう問題提起したことが、ネット上で議論を呼んでいる。
2015年11月16日夜の番組では、パリ同時多発テロの関連映像が紹介され、その後、スタジオに切り替わると、古舘氏がこう口を開いた。
■内藤正典教授も「まったくその通りなんです」
「カメラを反対側に切り替えしてみるということは、こういうことを報じるうえにおいては、非常に重要だと思う」
そして、古舘氏は、レギュラーコメンテーターの内藤正典同志社大大学院教授に対し、次のような疑問をぶつけた。
「本当にこの残忍なテロで、許すまじきテロを行った。これは、とんでもないことは当然ですけども、一方でですね、有志連合のアメリカの、ロシアの、あるいは、ヨーロッパの一部の、フランスも含まれますが、誤爆によって、無辜の民が殺される。結婚式の車列にドローンによって無人機から爆弾が投下されて、皆殺しの目に遭う。これも、反対側から見ると、テロですよね」
内藤教授は、同意する。
「まったくその通りなんです」
内藤教授は、イスラエルが14年にガザ地区を空爆したときに、国連運営の学校も攻撃するなどして、約500人の子供を含む市民1400人以上が亡くなったことに触れ、「亡くなったご遺族からすれば、これがテロでなくて何でしょうか」と指摘した。
一方、アメリカ軍が15年10月にアフガニスタンで国境なき医師団の病院を誤爆したときは、猛抗議を受けてオバマ大統領が謝罪する事態になっている。内藤教授は、このことも紹介したが、「実はそうでない、まったくそういう声を発することのできない、膨大な数の死があるんですね」と話し始めた。
「では、何もしないことが正解というのかね?」
そのうえで、内藤正典教授は、有志連合によるイスラム国への空爆についても、自らの主張を述べた。
「もちろん、テロの肯定はしませんけども、そういう犠牲になる人たちの目線から見れば、有志連合がやっていようが、ロシアがやっていようが、フランスがやろうがですね、同じくテロじゃないか」
内藤教授はさらに、シリアから膨大な数の難民が出ているのは、イスラム国が怖いことも確かにあるものの、有志連合による空爆を恐れていることの方が大きいとした。その理由としては、「一瞬にして、住む家、家族を吹き飛ばされてしまうわけですから」と述べた。イスラム国から何かの刑罰を受けるまでには時間があるものの、空爆は時間がないともいう。
また、内藤教授は、「軍事力の行使によってこのテロが根絶されるという可能性はまったくない」とも述べた。7000~9000回も行われているという空爆で難民が続々と出て、テロリストがその中に紛れ込んでしまうからだという。難民が虐げられて辛酸をなめれば、最後には敵意を向ける恐れがあるとも指摘した。
以上のような古舘伊知郎氏と内藤教授の主張については、ネット上では、「そう、逆から見りゃテロなんだな」「有志連合がやってきた事にも目を向けてほしい」と同意する意見が出た。
その一方で、「誤爆事故とテロは違うだろ」「誤爆の部分で空爆を批判するな!」「では、何もしないことが正解というのかね?」といった疑問も噴出している。
報道ステーションと言うのはよくこういう形で政権や西欧体制を批判する。批判はするが、どうすればいいとは決して言わない。争いごとにはそれぞれに利害や立場があり、どちらが正しいとは言えないかも知れないが、話し合いが好きな日本人だが、話が通じる相手ではない。武力で存在を脅かされるなら自存自衛のために武力を行使するか、それを甘受するしかない。どちらを取るのか、古舘君に聞いてみたい。
Posted at 2015/11/19 12:18:13 | |
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政治 | 日記
2015年11月19日
海上保安官4人に取り押さえられて意識が遠のき、力が抜けた。名護市辺野古沖で新基地建設に抗議する船長の磯村正夫さん(62)は18日、「怖かった。殺されると思った」と語った。容体急変後も8分間、海上で拘束が続いた。
乗り込んできた保安官は、船の鍵を取り上げようとした。もみ合いになり、船底に倒れた後も右手で鍵を握りしめる磯村さん。下半身にまたがった保安官が、その指を1本ずつ無理やりはがしたという。上半身は別の3人が押さえていた。
磯村さんは9月から連日、海に出ている。「前日も海保に船のガラスを壊された。恐怖感があって過呼吸になったのでは」。看護師でもあり、自ら分析する。
海上行動では船長2人がペアを組む。もう一人の北上田毅さん(69)は「乗っているのはじいさん2人。屈強な保安官4人がかりの必要があるのか」と憤った。
磯村さんの容体急変を見て、「汀間漁港に戻ろう」と求めたが、保安官は「確認を取っている」などと応じず、船が動き始めたのは8分後だった。
医師でもある小池晃参院議員(共産党)が別の船に乗っていた。汀間漁港で待ち受け、救急車で名護市の病院まで付き添った。「車内で意識を取り戻したが、精神的ストレスから過呼吸ぎみになり、『怖いよ』と繰り返していた」
病院には、中城海上保安部の職員も容体把握のため訪れた。磯村さんとの面会を要望したが、ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表(69)は「あなたたちのせいでこうなったんだ」。静かな言葉で拒否した。
磯村さんは、筋挫傷と診断された左脚を引きずって退院した。「政府は私たちを精神的、肉体的に追い込み、一人でも多く挫折させようとしている。でも、屈しません」と語った。
そりゃ、入るなと言われている場所に入って海保の指示に従わないからそういうことになるんだろう。今の日本の司法官憲などは世界でももっとも穏健な部類に入るもので違法な状態があってもよくよくでなければ実力行使はしない。何度警告されても立ち入り禁止区域に入り込み、乗り込んできた海保職員に抵抗するからそういうことになるんだろう。反対なら反対でそれを主張することは自由だろう。しかし、民意と言えば何でも通るわけではない。もしも、一切違法なことをしていないと言うのであれば海保を訴えればいい。
Posted at 2015/11/19 12:16:34 | |
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