• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ntkd29のブログ一覧

2017年01月19日 イイね!

政府、東南アジア諸国への中古防衛装備品譲渡で法整備へ、・・。




政府は、自衛隊が使用した航空機など中古の防衛装備品を無償で他国に譲渡できるようにする財政法改正案を、20日開会の通常国会に提出する方針を固めた。安倍政権は2014年の「防衛装備移転三原則」で武器輸出を原則解禁したが、売却か貸与に限定され、無償提供できなかった。南シナ海問題を抱える東南アジアを念頭に、相手国の能力を強化しつつ日本の存在感も高め、中国をけん制する狙いがある。ただ、なし崩し的に外国への武器提供が拡大しかねない内容には批判も予想される。

 
財政法9条は国の財産について「適正な対価なく、譲渡、貸し付けしてはならない」としており、中古品でも無償譲渡できない。法律に基づく場合は例外で、国連平和維持活動(PKO)で使用した重機などを現地政府に譲渡した際は、特別措置法を制定した。

 
昨年、海上自衛隊で退役予定だった練習機TC90をフィリピンに引き渡した際は、財政法に基づき1機あたり年約70万円で貸し付けることで決着。自衛隊の航空機を渡す初のケースでフィリピン側は無償譲渡を求めていた。当時の中谷元(げん)防衛相は「中古装備品を無償・低価で譲渡する制度の検討が必要」と指摘していた。

 
検討中の改正案では、財政法に特則を加え、中古装備品の無償譲渡を可能にする。背景には、中国が南シナ海で軍事拠点化の動きを拡大する一方、周辺のフィリピンやベトナムなどの軍事力整備や海洋監視能力が不十分なままの現状がある。日本の防衛装備品への関心は高いが、新造品は高い価格が支障になる場合が多く、日本は中古品の無償譲渡を可能にすることで関係国との防衛協力を強化したい考えだ。「三原則」の運用指針で、提供可能な装備品は警戒監視や救難、輸送、掃海に関連するものに限定されている。

 
ただ、一定のハードルとなっていた「対価」も撤廃すれば、国会によるチェック機能が働きにくくなる恐れもある。



何を譲渡するんだろう。ハイテク装備はダメだろうし、戦闘力の高いものもダメだろう。巡視船や監視レーダの類だろうか。それにしても躍起になって対中国包囲網を作ろうとしているが、フィリピンもベトナムも2元外交でいいとこ取りしようとしているからなあ。外交は四方八方なかなか油断がならない。まあ、日本もうまい話に乗せられてむしられないようにしないとねえ。でも南シナ海の人工島、もうできちゃったんだから撤去させるには戦争でもしないとダメだろう。
Posted at 2017/01/19 12:27:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記
2017年01月19日 イイね!

長距離をトラック移動はひどいというが、・・。




◆「何もかもが足らない! ボンビー自衛隊の実態! 05」

2016年4月14日、熊本地震のあと、東北に住む友人から、「自衛官はトラックの荷台に板を一枚しいて東北から熊本まで輸送されています。トラックの荷台は人を運ぶためのクッションは何もなく、その振動はそのまま自衛官の足や腰にダメージとして残ってしまうのに。なんでこんなひどいことを防衛省はするの? 人間なのにモノ扱いなの?」というメッセージをもらいました。

 
熊本地震のような災害派遣は、近隣の地域だけで対処できるのが一番です。東日本大震災のときに、国交省の地方整備局と地域の土建業者は自衛隊が入れるように一夜で道をふさいでいたがれきを取り除いたという話はよく聞くのだけど、その後、国の予算削減でその地方整備局も大幅に予算削減されてその力を失ったそうです。自衛隊員も東日本大震災当時は24万7446人(平成23年度防衛白書)だったのですが、22万7339人(平成28年度防衛白書)と順調に数を減らしています。周辺諸国による軍事的脅威の増大や、テロ活動の凶悪化などで、非常事態がいつ起きてもおかしくないこの時期に、国の財政の黒字化のためなら、リスクマネージメントなんてどうでもよく、「国民の命」よりも「予算削減」という財務省の「潔い」方針に呆れ返ります。

 
順調に国の予算も人員も減らされているので、熊本の地震対応に九州などの近隣の公務員だけではまったく対応できない有様でした。だから、全国から自衛官を呼び集めることになったわけです。

 
熊本地震対応で一番遠い遠征は、北海道から熊本までなぜか輸送用トラックの床に板などの部材をしいて、そこに隊員を詰め込み5~6回中継地点の駐屯地で宿泊しながらの移動になりました。東日本大震災など広範囲での地震であれば、輸送トラックなどの移動になってもやむをえません。多くの物資をもって運ばないと途中のインフラが破壊されているため、軍用車である必要があるからです。

 
しかし、熊本地震は違います。少なくとも福岡までの交通インフラは完全に動いていました。最低限の備品の監視で荷台に残る隊員以外は、北海道から4泊5日、東北から3泊4日のトラック荷台の旅ではなく、新幹線や航空機で熊本近くまで1日で到着できたはずです。

 
なぜ、自衛隊はトラックで遠路をかけつけたのか?

 
起こるか起こらないかわからない災害派遣予算を経年でもつことを、単年度使い切り予算しか認めない財務省は許さないからです。また、災害派遣を依頼した地方自治体が自衛隊の予算を補充することもありません。演習や訓練などで使うための予算をけずり、「訓練として」などの名目で防災対応予算を捻出する構造になっているわけです。

 
だから、震災対応の震災地に向かうための旅費はどこからも出ません。

 
熊本地震の記事で「1000kmをバイクで走って到着した」という話が美談として語られていますが、内情は予算がないために輸送費でしか移動ができないからケチって人の輸送もトラックでやっただけなのです。また、自衛隊員数が減らされ続けているために遠方の部隊の人員や資材を呼ばないと対処できなくなっているからです。

 
振動を緩和することができないトラックの荷台での数日の旅をすれば、足腰に支障がでます。チェーンソーなどの腕の振動障害は有名ですが、全身振動によっても障害がおこることもあります。自衛隊員が有事に労災の適応外なのは軍人という性質上仕方ないことでしょうが、平時にただ、予算が足らないだけで激しい振動による移動に耐えていること。労災が起こっても適応除外される可能性があるとなると、奴隷じゃないんだからそんなことは許せないと考えるのがあたりまえです。

 
防災・テロも1秒を争います。それですら、予算がないために遅れをとる始末。これがテロだったら多くの犠牲者がでたあとにやっと到着です。なんとも恐ろしいことです。

 
毎年使い切り予算ではなく、非常時のために防災的観点でも、治安維持、侵略への対応などについても経年予算、積み残ししてプールできる予算形態を防衛省だけには認め、自衛隊員も人間として扱うために「旅費」の項目もつくってほしいと思います。

 
演習のために一日中、山道をトラックの荷台に乗せられて走った自衛官Eさんは、『尻が痛い。座れない。立てない』と不用意に言ってしまうと叱られるので我慢することが身についています。だから、自衛隊はそんなものだと隊員はあきらめている。でも、若いうちは体に無理もきくが、ある年齢以降は仕事とはいえ本当にしんどい。泣けてくる」とぼやいていました。

 
自衛隊の偉い人たちはそういう現場の隊員の愚痴を叱るのかもしれませんが、民間人の私たちから見ると明らかに非人道的です。自衛官だって人間です。オフロードバイクで1000km走行させるのはおかしい。軍人には敬意を表さないといけないのに、「これじゃ、食肉の輸送ですやん。ひどすぎぃ」と思うのでした。




73式トラックは演習場で乗せてもらったことがあるが、それはそれはすさまじいものだった。この車って緩衝装置がついているのかと疑いたくなるような振動で恐れ入った経験がある。ただその分、全輪駆動でちょっとした不整地などはへっちゃらで走破してしまうタフさもあった。基本的に自己完結が原則の軍隊では移動手段も自前である。帝国陸軍は自分の足が移動手段、それに比べれば自動車化された自衛隊ははるかに恵まれている。ただ装備するのは全輪駆動の装甲車やトラックで戦闘の役に立たないデラックスバスなどあるはずもない。また人員だけを新幹線や民間のバスで運んでも装備がなければお手上げで救護活動などできるはずもない。だから自衛隊は自前の輸送手段で装備一式とともに移動する。人と装備は一体不可分の関係になる。海外の場合は民間の航空機を利用するがそれは自衛隊が大型で足の長い輸送機を持たないためで今後C2の装備が進めば海外も自衛隊機で移動が行われるだろう。最近は一部の装甲車などは高級車顔負けのバケットシートがついているものもあるが、これは乗り心地ではなく地雷などの爆発の衝撃を緩和するためのもの、軍隊と言う自己完結型の戦闘集団の目的は戦闘に勝つこと、すべてはそこに集約される。

Posted at 2017/01/19 12:25:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記
2017年01月19日 イイね!

米国ステルス戦闘機、岩国から大陸を睨む。




米海兵隊の最新鋭F35Bステルス戦闘機2機が18日午後5時半ごろ、米国外では初の配備先となる米軍岩国基地(山口県岩国市)に到着した。


日本へのF35配備は、挑発を繰り返す北朝鮮や東・南シナ海で軍事活動を活発化させる中国をにらんだ米軍のアジア重視戦略の一環。配備されたのは垂直離着陸できるF35の海兵隊仕様の「B型」。

 
F35は岩国基地配備のFA18戦闘攻撃機12機とAV8ハリアー攻撃機8機と交代する。今月中に10機、8月に6機が配備される予定で、同基地は約130人増となる。

 
佐世保基地(長崎県)に今秋に配備される強襲揚陸艦「ワスプ」の艦載機としても運用されるほか、沖縄県でも飛行訓練を行う。横田基地(東京)などにも飛来するとみられる。

 
稲田朋美防衛相は18日、F35配備について「米国が最も高度な能力をわが国に配備することは日米同盟の抑止力を強化し、日本とアジア太平洋地域の安定に寄与するものだ」などと述べた。航空自衛隊も17年度にF35の空軍仕様機(A型)を三沢基地(青森県)に配備する。

 
F35Bは16年10月、飛行訓練中に機体から出火する事故があり、米海軍は「クラスA」と呼ばれる重大事故に認定。事故後、山口県と岩国市は受け入れ判断を留保したが、日本政府から「機体の構造上の問題はない」とする米側の事故調査結果や再発防止策の説明を受け、配備を容認した。

 
海兵隊の航空機をめぐっては、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の新型輸送機オスプレイが16年12月に沖縄本島沖に不時着して大破。岩国基地所属のFA18戦闘攻撃機1機も高知県沖に墜落するなど事故が相次いでいる。




F35B、来たか。垂直離着陸のためにリフトエンジンを装備するなど余分な装備がかさむので飛行性能は落ちると言うが、これって日本も導入したら使い勝手がよさそうだ。米軍機の事故が多いというが、軍用機は安全に飛ぶことよりも戦に勝つことをまず求められる。オペレーションに難易度も高い。いくら安全委飛んだとしても戦に負けてしまえば意味がないのだから、・・。
Posted at 2017/01/19 12:24:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記
2017年01月18日 イイね!

張りぼてじゃない空母の1隻や2隻作っても中国は米国の足元にも及ばない。




中国海軍の虎の子、空母「遼寧」が、悠々と台湾を一周した。米大統領交代直前というタイミングに重なったが、“張り子の虎”との評価も。

 
2012年9月に就役した中国の空母「遼寧」(5万9千トン)が、4年以上たった昨年12月25日、初めて太平洋に姿を現した。普通このような大型艦は、就役後間もなく外洋に出て訓練、実験を始めるが、何かと不具合が多かったのだろう。

 
同艦はロシアの唯一の空母「クズネツォフ」の2番艦として1988年に進水したが、ソ連崩壊で工事は中断、港内に放置されていた。中国がそれをスクラップとしてウクライナから購入、02年に大連に曳航した。さび付いた半完成の艦を、図面・資料もなしに修復、装備し、なんとか10年後に就役させただけでも感心だ。


●ソ連が造った失敗作

同型艦の「クズネツォフ」自体がほぼ失敗作で、90年末に就役後、26年間で長期外洋に出たのは9回ほどだ。「クズネツォフ」も「遼寧」も艦載機を加速して発進させる「カタパルト」を持たないのが最大の弱点だ。米空母は長さ76メートルの鋼管(シリンダー)4基を飛行甲板の下に設置、高圧蒸気を吹き込んでピストンを前進させ、それとつながる甲板上の金具(シャトル)で重さ約30トンの艦載機の前輪を押して、一気に時速約270キロに加速して射出する。私もカタパルト発進を経験したが、すさまじい衝撃で「乗用車なら2.7キロも飛ぶ」という。このカタパルトを造るノウハウは米国にしかなく、国産にこだわるフランスの原子力空母「シャルル・ドゴール」も米国製のC13カタパルトを使っている。

 
垂直離着陸ができる戦闘・攻撃機「ハリヤー」(英国開発)や米海兵隊用の「F35B」を使えばカタパルトなしでも空母はできるから、旧ソ連も同種の航空機を開発しようとしたが、失敗に終わった。そこでソ連はSu(スホーイ)27など新鋭戦闘機のエンジン2基の推力が、戦闘機の重量を若干上回り、垂直上昇も可能であることを利用、飛行甲板の先端を14度上に反らせ、力まかせに発進させる手を考えた。「クズネツォフ」「遼寧」はこのタイプだ。


●満タンでは発進できず

だが、遼寧が搭載する「J15」戦闘機(ロシアのSu33を国産化)は燃料を減らし、ミサイル、爆弾も最小限にしないと発艦できない。また大型レーダーをつけ、高空から敵機を見張る早期警戒機は、エンジンの出力が低く、カタパルトがないと発艦できない。早期警戒機がないと、敵機が低空飛行で水平線の下に隠れて接近し対艦ミサイルを発射するのを防げず、空母は容易な標的になる。

 
ロシア、中国、インドはやむなく、レーダーをつけたヘリコプターを使っているが、米空母などの早期警戒機と比べ、ヘリは飛行高度が低く、航続時間は短く、レーダーも非力で遠くは見張れず、「ないよりまし」程度でしかない。

 
米空母は飛行甲板に何十機もの艦載機を上げ、4基のカタパルトで20秒に1機を発進させる。だが、「遼寧」などでは戦闘機が飛行甲板の後部から滑走を始めるから、甲板上には数機しか待機できず、一度に出撃する機数はごく限られる。米空母は有事には戦闘・攻撃機55機を搭載、近く「ジェラルド・フォード」が就役し、空母は11隻になるから計605機、一方、「遼寧」は戦闘機約20機を搭載可能だから雲泥の差だ。

 
中国は空母1隻を建造中で、さらに1隻を造る気配だが、飛行甲板先端を上に反らせているようで、カタパルトはないのだろう。米海軍は新型空母に「リニアモーター」列車の原理による「電磁カタパルト」を採用し、中国も研究はしているようだが、実現するとしても相当先の話だ。

 
空母の戦力差だけでなく、中国海軍の対潜水艦能力は極めて低いから、艦船攻撃用の優秀な原潜57隻を有する米海軍に対抗し、中東などとの長大な海上通商路を守ることは将来もまず不可能だ。

 
最大の貿易国家である中国は輸入資源と海外市場に対する依存度を高めれば高めるほど、世界的制海権を握る米国との協調をはからざるを得ない立場にある。




中国海軍の遼寧は空母の運用のノウハウを得るために作った練習艦のようなものでこれで米国の空母と対抗しようなど棒切れを振り回して戦車に打ちかかるようなもので暴挙としか言いようがない。そんなことは中国が一番よく承知しているだろうから第一列島線を超えるとすぐに回れ右をして台湾を威圧して海南島に戻ってしまった。2隻目の空母は少しはましになるかもしれないが、米海軍の空母機動部隊と対抗しようなど夢のまた夢ではある。大体空母機動部隊など空母の維持に金がかかる。艦載飛行隊の整備維持に金がかかる。護衛艦船の維持に金がかかる。人件費に金がかかる。それはそれは莫大な金額の金が必要だ。10万トンの原子力空母を11隻も持っている米国は大したものだ。世界中の海軍が束になってかかっても鎧袖一触と言うのも理解できる。中国もあまり米国にケンカを売らずに協調の道を探った方が良い。

Posted at 2017/01/18 18:09:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記
2017年01月18日 イイね!

大型二輪に乗ろう(自立するホンダのバイク技術、大反響にホンダが驚く。)




2輪なのに立ってる、どうして!?

3点で平面を決定する、というのは世の中の常識。2輪車はこいでないとバランスを崩して倒れちゃうから足をついて3点にするわけですが、なんと2輪のまま静止できる二輪車がCESでホンダから登場しました。実はジャイロを使えば倒れず静止することは可能です。代表的なジャイロを使ったものといえば地球ゴマですね。ところが、地球ゴマを見てわかるようにジャイロはそれなりの質量をもったものが高速回転して初めて成り立つため、二輪車に適用するのはちょっと無理。しかもこのバイク、どっからどうみても普通のバイクっぽい。じゃあどうやっているの?その魔法はフロント部にありました。


復元力をどう作るか

二輪車の前輪は通常寝ており(キャンバー角)、キャンバーの先の仮想接地点から実際のタイヤの接地点が後ろ側になる、トレールがポジティブの状態です。これは直進安定性を高めるための仕組みで、駆動力をかけると前輪はまっすぐになり車体は安定します。またステアリングを切り込むと車体も倒れ、傾けてコーナリングをするバイクの自然なハンドリングを楽しめます。ショッピングカートの車輪をイメージしてもらえればわかりやすいでしょう。今回Hondaが着目したのはこのトレールを逆にネガティブにすること。この状態にするとハンドルを動かすと逆に車体を起こす力「復元力」が生まれたのです。そうなったらもうこっちのもの。HondaにはASIMOやUNI-CUB(ユニカブ)で培った姿勢安定制御技術があるので、復元力さえ生み出せればあとは同様の装置で姿勢を安定させるだけです。


ネガティブトレールをどう作るか

とはいえ、バイクとして楽しく走るにはトレールはポジティブでなければならないわけです。しかもハンドルをモーターで勝手に制御したらバイクの持つ素直なハンドリングを楽しめなくなってしまいます。ということで切り替え方式を発案。通常走行時は普通のバイクと同じくステアリングはハンドルと直結、ダイレクトでナチュラルなハンドリングを楽しめますが、極低速時はフロントフォークがハンドルから切り離されると同時にホイールベースを伸ばし、トレールをネガティブにしました。ハンドルから物理的に分離されたステアリングはステアバイワイヤとして、車体に内蔵されたサーボモーターでコンピュータ制御、自立するというわけです。もちろんこの時もライダーのハンドル操作に反応し、操作することは可能。


どこで使えるのか

想定しているシチュエーションは3km/h程度の極低速時の取り回し、車庫入れや停止直前時など。初心者や筋力に自信がないライダー、背の低い女性など弱者救済のためのシステムです。つまりストレスをなくし、バイクのもつ操る感覚、楽しみを際立たせようというのが狙い。ステアバイワイヤだ、自立だ、というとシステムがすべての領域で介入してハンドリングをスポイルしそうに思いますが、ご安心ください。極低速時以外はいたって普通のバイクです。だから無理な運転すれば当然コケますし、自立しているときも無茶すれば倒れます。あくまでも補助的な機能、だから「Riding Assist」という名前なのですね。


市販化はいつ、どうなの

あまりもの周りの反響にもっとも驚いているのがHonda。

「面白い技術だからちょっと見てみて、どうどう?」

みたいな軽い気持ちでCESに展示したそうで、実際にいつ、どんな車種に対応するかはまったくの未定。今回ベースとなったバイクはNC750Sですが、これは「たまたま」なだけで特にリリース予定は現時点ではありません。またデモンストレーションでは自動でステージに移動していったり、ライダーの後をついてきたりしましたがこれはわかりやすくするためのショーであり、市販の際にこの機能がつくかどうかもわからないとのこと。


このシステムのいいところは後ろ半分、バイクの本体は生産モデルをそのまま流用できる点。フロントフォーク、ステム部分だけ付け替えればできちゃうところ。だからヨーロピアン、アメリカン、レーサーなどタイプを問いません。デモで自走するときはフロントハブに内蔵したモーターで駆動しているということで、エンジンは使っていませんでした。実際にはエンジンを使うことになるとすると、エンストしない程度の速度で走行することになるんでしょうね。まあエンストしてもすぐに立ちゴケしないのは安心感があります。


とにかく市販化されるかどうかすべては我々の反応にかかっているということで、まわりが盛り上げていって市販化にこぎつけたいですね。だってこれがあれば、足が届かない大きめのバイク、重いバイクだって乗れるんですよ。選択肢が広がるじゃないですか。もちろん初心者が苦手な一本橋のような状況だって、プレッシャーになりません。そういう意味でまさに二輪車の革命的技術。Honda Riding Assistの市販化に大期待です。




ネガティブトレールの状態でステアリングを動かすと復元力が生じるという原理を使って後はアシモなどのロボット開発で培った制御技術を使ってバイクを安定させるんだそうだ。何となく分かったような分からないような、・・。記事には写真があるのでそちらも見てほしい。そう言えば動画ではバイクがぐっと沈み込む場面があったが、あれでフロントフォークをステアリングから切り離してネガティブトレールの状態を作っているんだろう。この機能は低速でのみ作動するので通常走行では普通のバイクだそうだ。この自立機能はフロント部のみで作動させることができるのでどんなバイクにも取り付け可能とのこと、またライダーの後をついていく機能は自立機能をアピールするためのショウであり、自立機能と合わせて実際にこうした機能を実用化するかどうかは全くの未定とのことだが、バイクが自立するだけでもびっくりなのにさらには自分でライダーを探しながら後を追いかけていくなんて極めて感動的ではある。ホンダ自身、反響の大きさに驚いているそうだが、あれを見せられれば普通は感動するだろう。何かの記事にバイクと一緒に散策できるなんて言うのがあったが、それってバイクの領域を逸脱していないか。それにしても楽しい技術ではある。
Posted at 2017/01/18 14:12:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク | 日記

プロフィール

ntkd29です。CB1300スーパーボルドールに乗って11年、スーパーボルドールも2代目になりました。CB1300スーパーボルドール、切っても切れない相棒にな...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

愛車一覧

トヨタ GRヤリス トヨタ GRヤリス
基本的には前期型と大きな変化はないが、インパネは液晶デジタルになってずいぶんすっきりした ...
ホンダ CB1300 SUPER BOL D'OR (スーパーボルドール) CB1300スーパーボルドールM2018 (ホンダ CB1300 SUPER BOL D'OR (スーパーボルドール))
外観 もうこれは美しいという以外にはない端正なバイクではある。ホンダは「威風なる血統」 ...
トヨタ GRヤリス トヨタ GRヤリス
今度はGRヤリス、・・(^^♪。昨年GRヤリスの納期が1年半以上と聞いて速攻で契約してし ...
トヨタ 86 トヨタ 86
元々トヨタ党だったが、ちょっと浮気してダイハツコペンに乗っていた。しかし、ディーラー氏と ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation