
1ヶ月以上前のネタですが、
この番組を見てからとても気になり、試乗に行ってきました。
フォードというと"アメ車"というイメージが強く、ヨーロッパフォードのモデルについては撤退等もあり、日本では馴染みの薄い存在ではありますが、世界的にはベストセラーで、2012年のBセグメント売上NO.1に輝いたそうです。
現行モデルは6世代目で、2008年にデビューしております。それから遅れること6年、漸く日本上陸を果たしました。
日本向けは1リッター3気筒ターボの1グレードのみ。外装はエアロパーツを纏い、タイヤサイズは195/45 R16とこのクラスの中ではかなりの扁平タイヤを履いています。
おそらく本国の最上級グレードに当たるもので、基本的にはフル装備で、30Km/h以下までなら作動する衝突被害軽減ブレーキも備えております。
「Eco Boost」と呼ばれる1リッター3気筒ターボのエンジン、正直乗るまでは軽に毛が生えた程度だろうと高を括っていたのですが、いざ乗ってみると3気筒特有の振動は皆無。そしていくら過給機付とはいえ、1リッターとは思えないパワーとトルク感。体感的には1.8~2.0リッターといった感じでした。
ちなみにこのエンジン、「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を2年連続で受賞しております。(そんな賞があったなど知りませんでしたが・・・)
街中の試乗ですので、ハンドリング云々など多くを語ることはできませんが、ヨーロッパ車の常で全体的にしっかりした印象です。国産のライバルにありがちな、足回りを固め過ぎて、段差を超える時にドタバタするようなことは一切無し。しなやかというよりはがっちりという表現が相応しいかもしれません。
DCTタイプのミッションはマニュアルモード付ですが、変速はレバーやパドルではなく、シフトノブに付いているボタンで行います。試乗時に触ることはありませんでしたが、ボタンが小さいのでちょっと使い辛そうです。
「キネティックデザイン」と呼ばれる躍動感のあるデザインは最近のヨーロッパフォードのトレンドです。アストンマーティン顔なフロントフェイスがこのクルマを格好良く見せています。
居住性やユーティリティは国産ライバルの方が分がありますが、質感やインパネ周りの大胆なデザインは国産勢とは比べ物にならない立派な出来です。乗り出し270万円のクルマですので当然差はついて当たり前ではありますが、小さな高級車はまだまだ欧州勢に軍配が上がります。
「SYNC」と呼ばれるエンターテイメントシステムが標準で装備され、インパネ上部に4.2インチのディスプレイが構えております。
しかし、これにはカーナビの機能が無く、いざカーナビを付けるとなるとPNDタイプかあるいはスマホで代用するしかありません。
総じて良いクルマだと思いますが、オートラマ時代から比べて激減した販売網と乗り出し270万円というBセグメントにしては決してお買い得とまではいかない価格が果たしてどう受け入れられるか、興味深く見守りたいと思います。
Posted at 2014/07/20 23:13:36 | |
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