担当営業さんから新型WRX S4の試乗車が入ったとの連絡をいただき、早速乗ってきました。
試乗車はGT-H EX。ボディカラーはサファイアブルーパールです。
今回のS4は基本はGT-HとSTI Sport Rの2グレードで、それぞれアイサイトX(EX)の有無が選べるのはレヴォーグと同様。
STI Sport Rには既にレヴォーグでおなじみの電子制御ダンパーとドライブモードセレクトが付いてきます。GT-HとSTI Sport Rとの価格差は385,000円。
オーリンズはちょっときつそうですが、GT-Hを買って車高調を入れるという選択肢もありかも。
写真よりも実車の方がカッコ良いのはスバル車の常(笑)
ボディカラーが濃色ということおり、フェンダー周りの樹脂部品はあまり気になりませんでした。
キックアップ形状のトランクリッドは車両後端の負圧発生を抑制するとのことですが、漸く「デカっ羽」の呪縛から解かれたようです。
空力テクスチャーのスポーツサイドガーニッシュ。
この分がレヴォーグとの全幅の差になるのかもしれません。
ダクトはブレーキの放熱が目的ではなく、ホイールハウス内で溜まる空気の整流のためとのことです。
内装は先代同様、レヴォーグと共通。
質感は十分とはいえ、新型のアウトバックを見た後だと、ちょっと物足りないかも・・・
シート形状もレヴォーグと同じ。試乗車はオプションのウルトラスエードシートが装着されていました。
15分ほどの試乗ですが、座った感じは好印象でした。
それほどタイトではないですが、ホールド性は悪くなさそうです。
EXなので、液晶メーターが装着。
280Kmまで目盛りが振られています。
使い勝手を含め最初はどうかと思ったインフォテインメントシステムですが、これに慣れると、普通のビルトインナビだと古臭く見えてしまいます。
タイヤが245幅というのもありますが、ステアリングは重め。これは歴代WRXに通ずるものがあります。
2400ccというのもありますが、トルクで引っ張っていく感じで、2世代前のGRF/GVF(EJ25ターボ)に近い印象。アクセルを踏んだ時の弾けるような加速は、VAG(FA20)の方に軍配が上がります。あと、アイドリングストップが付いていましたが、これは賛否が分かれそうです。
足回りは固めで、同じGT-Hでもレヴォーグとは異なり、コンフォート仕様ではありません。低速域でのゴツゴツ感がちょっと気になります。
昔はこれぐらい固い方が好みでしたが、もう少ししなやかさが欲しいところです。
特筆すべきはCVTの制御でS、S#だと多段ATのような変速感を味わうことができます。スバルパフォーマンストランスミッションと謳っているだけあり、試乗では確認できませんでしたが、ブリッピング制御等も車速等に応じて入るようです。
燃費は8Km/Lほどを示していましたが、短距離の全開試乗という厳しい条件を考えれば優秀かも。
スバルの伝統的なハイパフォーマンスカーの正常進化といった感じで、数年前なら諸手を挙げる内容でしたが、今の脱炭素のご時世からすると、ちょっと時代錯誤かなという感もあります。とはいえ、純ガソリンエンジンのハイパフォーマンスカーを楽しめる時間もそう長くはないと思うと、新車で選ぶことのできる貴重な1台であります。
昨今のガソリン価格の高騰からも、おいそれと買えるわけではないですが、かつてWRXを愛車にしていた者としては、おそらく純ガソリン車最後のWRXとして、"WRXアゲイン"に気持ちが一瞬揺らいだ試乗でした。
Posted at 2022/02/20 22:45:18 | |
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