1998年秋、就職氷河期と呼ばれる中で何とか地元の上場企業の内定を貰い、あとは翌年春に無事に大学を卒業するといった頃に、とあるクルマがデビューしました。
母親と兼用で乗っていたパルサーにほとほと嫌気が差し、就職したら絶対クルマを買ってやるということで、一番欲しかったのが、
このクルマでした。
当時は「ベストカー」、「ドライバー」、「J's Tipo」等々、自動車雑誌を色々買い漁っていましたが、AE86の再来といって、どの雑誌も開発中のスクープから登場まで盛り上がっていたのを覚えております。
セダンブームに既に陰りが見えていたところに、5ナンバーサイズのFRスポーツセダンという記号性は、ミーハーなクルマ好きにはどんぴしゃり(笑)
登場前は和製BMW3シリーズなんて言われていましたが、あの頃のE36のデザイン(ロングホイールベース/ショートオーバーハング)の影響を受けたと思われるプロポーションに、アンチトヨタだった自分も惹かれていきます。
そんなわけで、心を奪われて就職したら絶対に買うと決めたアルテッツァでしたが、登場後、近所のネッツ店に実車を見に行ったところ、雑誌を通して写真で見たのとどうも印象が違う。クロノグラフを模した自慢のメーターも、実車はおもちゃっぽく見え、期待が大きかっただけに肩透かしを喰らったような感じでした。
そして、試乗は予約、値引きは1円、欲しかったらまたどうぞ的なセールスレディ―から塩対応を受けて、これが決定的になり、以後アルテッツァ熱は冷めていくのでした。そしてレガシィB4と出会い、以後20年以上に渡るスバルとの付き合いが始まります。
それから数年後、お台場のMEGA WEBで初めてワゴンのジータを試乗したのですが、印象は悪くなかったので、違うディーラーで試乗していればもしかしたら買っていたかもしれませんが、今となってはタラレバの話であります。
実車とは縁はありませんでしたが、あれから23年の時を経て我が家にやってきました。
まさに欲しかったRS200 Zエディションのシルバーです。
実車には縁が無かったわけですが、こうしてTLVで手に入れたのでした。
Zエディションなので、ホイールは17インチ(215/45)
エンジンはRS200が3S-GE、そしてAS200がハイメカツインカムの1G-FEを搭載。4気筒のRS200、6気筒のAS200共にNAのみの設定です。
エンジンはお世辞にも最新機種とは呼べず、だいぶリファインされているとはいえ、まだ3Sを使うんだとずいぶんがっかりしたのを覚えております。
フロントのショートオーバーハングも見事に再現。
スバル車にはなかなか真似できないプロポーションです(笑)
ぶつけて浮いているように見えるリヤパンパーのパーティングライン、がちょっと残念。
海外では"LEXUS IS200"として売られていました。
そう、ISの初代モデルがこのアルテッツァになります。
テールライトはクリアタイプを採用。
この頃社外品でもクリアタイプが流行っていましたが、正直好みではなかったなぁ・・・
車両本体価格がたしか250万円。
値引き1円でコミコミで300万円ぐらいだったと思います。
プラットフォームは兄貴分のアリストで使っていたものがベースになっており、小さな高級車"プログレ"とは姉妹車になります。
四輪ダブルウィッシュボーンと足回りはお金がかかっていますが、旧態依然としたエンジンやパフォーマンスからもライバルと比較して、割高な印象でした。
全長4,400mm、全幅1,720mm、全高1,410mmと2リッタークラスにしては小ぶりなサイズ。
17インチのホイールを収めるために全幅が1,700mmを超えてしまい、結果として3ナンバーになってしまいました。
兄貴分の100系のチェイサー(ツアラーV)と並べてみました。
まさにネッツ店並び。
アルテッツァではなく、チェイサーという選択肢もあったかなと今頃になって気付くのでした(-_-;)
実車だとチェイサーの方が全長は300mm長く(4,715mm)、全高は1,400mmとほぼ同じ。
これでもマークⅡやクレスタよりも全長が短かったとはいえ、リアのオーバーハングは明らかに長めです。
ついこの間まで現役だと思っていましたが、デビューから既に20年以上が経過。
チェイサーは未だに根強い人気を誇っていますが、程度の良いタマは激減。
アルテッツァはまだプレミア価格というほど相場は上がっていませんが、希少なFR車ということもあり、今後高騰が考えられるかもしれません。
ちなみに1/64の方は生産台数が少なかったのか、直ぐに完売となり、既にプレミア価格になっています。
定価+送料で何とか買えて、内心ホッとしております。
Posted at 2021/06/14 21:53:14 | |
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