燧ヶ岳へ登ろうと決めたのは今春の事だったが、仕事や天候の問題でなかなか決行には至らなかったが、10月14日から3日間は安定した晴天になると判って、10月12日に14日の宿泊で急遽尾瀬沼湖畔の長蔵小屋の予約を試みたが、金曜日という事もあって予約は難なく受け付けられた。
10月14日の午前0時19分に家を出発して午前5時20分に桧枝岐の御池駐車場に到着し、未だガラ空きの駐車場へ車を停めて、明るくなるまで仮眠したが出発前の午後7時から11時45分まで5時間弱、眠ったので体調は充分だ。(東北道西那須野インターまで高速道路を使った)
下の画像は駐車場に止めた我がデミオXD6MT(満タンでスタートしたが急激な気温の低下の為か?リコールエンジン整備とプログラムのアップデートの為か?DPF再生も150km前に起き、桧枝岐の御池まで1600m程の高さまで登ることもあって、御池駐車場までの平均燃費は26.7km/Lと最近では見たことが無いほどの悪さだ。)
下の画像は、御池登山口から燧ヶ岳へと登り始めた直後の登山道の画像です。
よく整備されていると思ったのもつかの間、すぐに大きめの石を足場に登るような急登坂の場所も多く出て来て、夜間に冷え込んだこともあり、木道部では表面に降りた霜の影響で恐ろしく滑り易く、慎重に足を運ぶ必要があった。
凡そ1時間45分ほどかかって、広沢田代という池塘の点在する小さな平原の様な湿地帯に着いたが、私達夫婦の選び得る登山のなかでは比較的難易度が高い為、オーバースピードで消耗しすぎない様にかなりゆっくりと入ったためにかかった時間でしょう。行程的には全体の1/4強のはずですが、強者なら1時間もかからない距離です。(平均的時間は1時間30分と言われていました)
振り返りみると山々に囲まれた盆地状の場所と思われるところに朝霧が雲海というか雲の池のように見えていた。
下の画像は再び急な道を登り、登った高い場所から池塘のある広沢田代を見下ろした画像。
更に登るのだが、それまでに2組と一人の登山者とすれ違ったのだが、一人で下る方に、あまりに早い下山と思い聞いてみると、膝が痛みだしたために登頂を断念して降りているという事だった。
もう一段登って、後ろに先ほどの朝霧の溜まった雲の池の様なところが見えている場所で記念撮影・・・・。
下の画像は、登り切った小山の上から熊沢田代という平原を見下ろしたものです。正面に見えているのが燧ヶ岳です。
熊沢田代の大きな二つの池塘の間に木道があり、丁度その池塘に間にベンチが作られていたので、しばし休憩とした。広沢田代から此処まで約1時間と少し、ほぼ平均的な時間かも知れない。
北と西方向はほぼ雲が無く、東と南にはやや雲があったが、高い秋の雲で、雨を降らす雲ではないことが解っていた。
私たちが熊沢田代で休憩していると、霜の降りた木道で転倒したという登山者がやってきて、長袖のシャツを着ていたにもかかわらず肩から肘までが擦り剝けていて、かなり痛そうだった。
下の画像は、休憩を終えて熊沢田代から歩き出し、燧ヶ岳頂上が見えているのですが雲は休憩している間にもどんどんと取れて行った。
下の画像は、頂上に向け再び登り始めて、熊沢田代が遥か眼下に見える場所から撮った画像だが、先ほどまで見えていた雲の池の様な現象は消えて見えなくなっていた。
上の画像を撮影した場所の少しあとから長い非常に急な枯れ沢を1時間ほど登ったのだが、残念ながら大きな石の連なる沢を両手を使ってよじ登る為撮影するチャンスが無く、その困難な場所の画像が無い。そして、枯れ沢を登る途中で9合目の標識を見つけた。あと少しだが、私の体力は残り少なくなっていた・・・・。
下の画像は俎板嵓(マナイタグラ)という頂上の2等三角点ですが、実は隣に更に10メートル高い頂上を持つ柴安嵓(シバヤスグラ)があり、燧ヶ岳の最高到達点に立つには柴安嵓にも登らねばなりません。俎板嵓からの往復には約40分ほどの時間が掛かる為、私たち夫婦は、俎板嵓山頂で昼食を摂り、4時に長蔵小屋に入る為もあって、柴安嵓には登らずに、尾瀬沼方向に下山を開始した。
俎板嵓の頂上へ上り詰める寸前からビデオを回したので、
ここをクリック下さい。ビデオが見られます。
下の画像は、西方向で、右に至仏岳、左の山塊は武尊山、その奥遠くは浅間山、篭の塔山、四阿山、遠く蓼科山も見えています。
眼下に尾瀬沼、正面には日光白根山、やや左の台形の山は男体山などが見えています。
下の画像は俎板嵓の頂上から北西の方向を撮った画像です。
下の画像は、赤城山の黒菱山の右上に富士山もうっすらと見えています。見づらいかもしれませんが、右上です。
下山途中、振り返って燧ヶ岳の頂上を見上げたところですが、右側のピークが俎板嵓左側が柴安嵓です、燧ヶ岳の双頭の山の姿が良く解ります。
下の画像は、長い長英新道を下って大江湿原に出て長蔵小屋に向かう所で撮ったもの。
御池駐車場を出発したのがAM7:00丁度、俎板嵓山頂に着いたのがAM11:40頃、長蔵小屋に着いたのはPM3:50でしたから合計8時間50分のトレッキングという事でした。山頂での昼食、途中の休憩時間は合計2時間弱ですから約7時間は歩いていたことになりますが、強者は4時間程度で同じコースを踏破するらしいです。
御池コースの登りは一般的には健脚向きと言われますが、私の様な運動不足の見本のような人間でも登れました。(時間は一般的な時間に比べて多くかけましたが)
今回下った長英新道は、ぬかるみと登山者の足跡によって深く掘れているところが非常に多く歩きづらい登山道でした。
御池からの登りは同様に掘れているところも、ぬかるみもありましたが、厳しい頂上前の枯れ沢の登りも登るには面白くお勧めですが、長英新道の下りは出来れば回避したいところです。道が悪い上に多くは森の中で眺望も効かず長いです。歩いたことは無いのですが、柴安嵓から見晴らしへ降りるコースは如何なんでしょうか?またほぼ直下に尾瀬沼に下るコースもありますが岩が大きく体力と技術が要求されそうです・・・・。長英新道を全面的に手を入れて改善して頂くのが一番良さそうに思えるのですが・・・・・。
Posted at 2016/10/16 23:41:13 | |
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