2022年05月01日
F1と一口に言っても、2022年度と言うとそれ以前に比べるとタイムは落ちたし、正確な比較と言う点ではマシンの進歩や車両規則の変更により、少し難しい。
しかし、代表的なフォーミュラカーレースとしてアメリカのインディーカーシリーズと日本のスーパーフォーミュラ、ヨーロッパで行われるF2とF3、そしてバッテリーレーシングカーのフォーミュラEの比較を試みて見たい。
エンジンや車両の規則を交えて比較すると複雑になってしまうので、レーシングコースのタイムの比較をしてみることにする。
F1のサーキット・オブ・アメリカズ(COTA)でのポールタイム・・・・・・・・・・・・・1分32秒237
翌年のインディーカーシリーズではCOTAでのポールタイムは・・・・・・・・・・・1分46秒012
車両規則やチームが使える年間の費用には大きな隔たりがある為直接タイムだけで何かを言うべきではないが、絶対的な速さと言う点では13秒以上F1が速いことになる。
日本のスーパーフォーミュラはかつてF3000と呼ばれていたが、現在では全車ダラーラ製のシャシとボディーを使い、HONDAとTOYOTAのどちらかの2000ccのターボエンジンで戦われるレースとなっている。
タイム的には鈴鹿の2019年ではF1は、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1分27秒064
2020年のスーパーフォミュラは鈴鹿で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1分34秒442
と言う記録で比較できるが、F1のパワーは強大であり予選タイムを見れば7秒以上の差があることになる。
そして2021年のカタロニアサーキットでの比較だが、F1は・・・・・・・・・・・・ 1分15秒584
そしてF2は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1分28秒601
そしてF3は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1分33秒286
であるからF1とF2の差は13秒程度で、F1とF3の差は18秒近くになる。
市街地でレースを行う電動車両のフォーミュラEとの比較が可能な場所は少ないが、モナコでのコースが同一のものになったことで正確な比較ができるようになった。
F1では2019年のモナコGPのタイムで ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1分10秒166
フォーミュラEのモナコでのタイムは2019年度で ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1分29秒839
と20秒近くFIが速く、圧倒的である・・・・。
もしも1~2年ほど前の各カテゴリー車両にハンディキャップを付けずに混走レースをすればF1の次にスーパーフォーミュラが速く、それに続くのはインディーカーで、僅差でF2が続き、更にその後にF3となり、その後にフォーミュラEが続くことになる。
ここでフォーミュラEのラップタイムが余り速くないことが解るが、これはエンターテイメントとしてのレース時間の関係と電力の補給と言う意味での再チャージングにかかる時間が未だ未解決という事を示していて、車両規則やレース自体のルールがそれにより異なっている訳で、例えば航続距離を度外視して予選の一発を早くするような電気駆動のレーシングカーを作るとすれば、現状でも1ラップであれば爆速な電気自動車は作り得ると考えられるから、レースのカテゴリー内で僅差で争えば良いというレース興行は成立し、その枠を超えて絶対的速さを比べるというのはナンセンスなものと言えるのである。
Posted at 2022/05/01 17:26:09 | |
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