2012年12月09日
こんなに怖い選挙はない・・・
こんなに怖い選挙はない ― 中日新聞社会部長・島田佳幸(中日新聞)
(2012.12.5 中日新聞より)
【転載開始】
気になることがある。衆院選を前に過日、小紙が行った世論調査の結果だ。
例えば、優勢が伝えられる自民党についてみてみよう。
比例で自民党に入れるとした人の三割弱が、
「憲法九条」の改訂には反対だと答え、実に半数近くが、
将来的な「原発ゼロ」を求めているのである。
言うまでもないが、自民党は九条を変える、と宣言している。
そして、原発は維持していく立場だ。
無論、この二つの課題に対する回答者の賛否と投票先の主張が
ずれている例はほかの党でもみられる。
こうした“矛盾”、考えられる理由は二つだ。
一つは、九条や原発以外にその党を選ぶ決め手の公約があるという可能性。
そして、もうひとつは、その党の主張をよく咀嚼(そしゃく)せず、
「何となく」投票先に決めているというパターンだ。
前者ならまだしも、後者はあまりに危険である。
二度と戦争をしてはいけない、というのは無論、
戦争に少しでも近づくことがないようにせよ、
というのが、先の大戦で途方もない犠牲を払って、日本が得た教訓だ。
戦後の日本はその教訓の上に築かれている。
その礎である九条を変えるというのは、とてつもなく重大な判断である。
さらに、あの原発事故は夥(おびただ)しい数の人から故郷を奪い、
大事な国土の一部を放射能で汚して、事実上、二度と人の住めない土地にした。
<あとで閉められない扉は開けてはならない>。
そんなペルシャの諺(ことわざ)をあらためて苦々しく想起する。
大震災後初の衆院選が始まった。
ここで問われるものとは、だから、
私たちが失敗や悲劇から学べる国民なのかどうか、である。
「何となく」は禁物だ。
この国の行く末、子どもらが生きていく国のありようを決める投票-。
そう考えれば、こんなに怖い選挙はない。
(中日新聞社会部長・島田佳幸)
【転載終了】
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既存マスコミ(日本の)にしてはまともな記事である。
全国紙にはない切込みである、地方紙はまだまだ正常な活動をしている。
まともな報道をしない全国紙などもはや必要ない。
あと10年もすれば全国紙は消滅していくかも知れないですね?
この記事にあるように、自民政治に戻してはならない・・・
極めて重要な選挙です。
自民がダメだから民主・・・
だったはずなのだが、自民よりだめだった・・・
(権力のうま味を知った民主<一部>は自民に合流してしまうかも?)
来年の参議院選挙も重要です。
国民は迷うと思いますが、
第三局(維新以外)が重要な役割を果たすと思います。
熟慮した選択を望みたいと思います。
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Posted at
2012/12/09 09:39:59
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