2016年11月16日
トランプ“中国接近発言”の狙い・・・
日刊ゲンダイより。
【転載開始】
■TPP拘泥の安倍首相は孤立 トランプ“中国接近発言”の狙い<2016年11月16日>
トランプ次期大統領の側近が、
中国が主導する「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)を“歓迎”した。
トランプは選挙中、中国を徹底批判していたが、
本音では第2の経済大国を無視できないようだ。
翻って、「ゴミ箱」に捨てられそうなTPPにこだわり続ける安倍首相は、
すっかりハシゴを外された格好だ。
トランプの側近で上級顧問(安全保障担当)のジェームズ・ウールジー元CIA長官が、
中国が主導するAIIBに米国が参加しなかったことについて、
「戦略的な誤りだ」と発言したと香港の「サウスチャイナ・モーニングポスト」が
11日付で報じた。
ウールジー氏は、中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」について、
「トランプからはオバマ大統領より『ずっと温かな』反応が期待できる」との認識も示し、
AIIBへの参加に含みを持たせたという。
AIIBは15年12月の設立前から参加国を募り、早々に手を挙げた英国に続き、
フランスやドイツ、イタリアなど先進国が次々と参加を表明。
設立時に57だった参加国は、年末までに100カ国に増える見込みだ。
中国の狙いは、「TPPなど米国のアジア太平洋戦略への対抗」(在中ジャーナリスト)
ということもあり、日米はかたくなに参加を拒否してきた。
まさに“経済戦争”の様相だが、トランプは選挙中から
「中国からの輸入品に45%の関税をかける」「中国が米国民の雇用を奪っている」
と猛批判してきた。
一体なぜここへ来て中国に歩み寄るような発言が出たのか。
「アジア・ビズ・フォーラム」主宰の姫田小夏氏はこう分析する。
■本音では中国とのつながり重視
「一帯一路は、中国から欧州までを陸上、海上でつなぐ構想です。鉄道や道路、
港を造ることになれば、当然、駅やホテル、マンションなどの不動産も建設する
ことになります。“不動産屋”のトランプ氏はそこにビジネスチャンスを見いだした
のでしょう。選挙中は中国を徹底批判していましたが、本音では経済的な面から
中国とのつながりを重視している。米国民の利益を最優先する『アメリカ・ファースト』
を実現するには、中国を無視することはできません。ビジネスマンらしい判断と言えます」
事実、今年5月にはマンハッタンのトランプタワーに中国の銀行が入居していることを披露。
「(銀行との)関係は素晴らしい」と言い、中国にすり寄る姿勢を示していた。
さらに14日、トランプは習近平国家主席と電話で会談。
中国外務省は「中国は偉大で重要な国だ。
両国は互いにウインウインの関係を実現できる」とトランプが言ったと発表し、
早期の会談実現で合意したという。
ビジネスライクなトランプである。中国“敵視”しか能のない安倍首相はすっかりカヤの外だ。
【転載終了】
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米国がAIIBに参加すると日本が孤立してしまうでしょう。
日本が今から参加するとなれば、かなりの拠出金が必要になってしまうかも?
フィリピンのドゥテルテ大統領は過激な面が目立ちますが、
外交の先見性もありそうですね。
オバマ大統領はすでにレームダックなので、TPPなどには影響力がなく、
次期大統領がどちらでもいいような対応が必要でした。
安倍首相はヒラリーと決めつけた対応であり、
ドゥテルテ大統領との外交能力の差を感じました。
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Posted at
2016/11/16 08:50:47
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