2019年06月22日
安倍政権は年金減額試算ひた隠し・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■財政検証はボロボロ濃厚・・・
安倍政権は年金減額試算ひた隠し
公開日:2019/06/21
5年に1度、公的年金の将来
見通しを確認する「財政検証」。
ちょうど今年は「財政検証」が
実施される年だ。
ところが、よっぽど不都合な
真実が詰まっているのか、
安倍政権は公表を参院選後に
先送りするつもりだ。
前回2014年6月に公表され
た「財政検証」には、最悪の
ケースとして真っ暗な見通しが
ちゃんと明記されていた。
参院選後に公表される「財政検証」
では、さらに深刻な数字が出て
くるとみられている。
◇ ◇ ◇
「将来の所得代替率5割を確保
していく」――。
19日の党首討論で安倍首相は
そう強調した。
所得代替率とは、
「現役男子の平均手取り月収」に
対する「夫婦2人世帯の年金受給額」。
現在は、現役の手取り月収が
34万8000円、
年金が21万8000円
なので代替率は62.7%となって
いる。
前回の財政検証は、労働環境や賃金
など経済前提について楽観から悲観
まで8つのケースで試算している。
安倍首相は、所得代替率「5割確保」
を約束しているが、実は、最悪の
ケースの代替率は5割を大幅に割って
いる。
■月4万円ダウン
試算では、2036年に代替率が
50%まで低下。
現行の21万8000円から4万円
も減り18万円になる。
さらに2055年には年金積立金が
枯渇し、ナント代替率は35~37%
に。
現行比9万円減の12.5万円にまで
落ちる。
今より年間100万円以上も年金が
少なくなるのである。
5年前の時点でも、厚労省は、
最悪2036年には年金額は
4万円ダウンすると試算しているのだ。
厚労省は本紙の取材に
「濃淡なく数値を出しています」
(年金局数理課)と言ったが、
おそらく、5年前はまだ安倍政権
への忖度もなく、官僚は正直に
実態を示していたのだろう。
大問題なのは、現実はこの最悪の
ケースすら甘々の想定だったことだ。
例えば、実質賃金の伸びはプラス
0.7%で想定されていたが、
安倍政権6年間の実質賃金はマイナス
0.6%だ。
技術進歩や生産の効率化などを示す
全要素生産性(TFP)は、0.5
としていたが、17年の実績値は
0.3。
今回の財政検証では0.3を前提に
するとされている。
要するに、4万円や9万円ダウン
では済まない可能性が高いという
ことだ。
立正大客員教授の浦野広明氏
(税法)が言う。
「安倍政権は株価を上げて成長を
見せかけてきただけで、むしろ経済
状況は悪化しているということです。
その結果、今回の財政検証は前回の
最悪のケースをも下回る経済前提を
置かざるを得ないのでしょう。参院
選前に公表できないのは、票を意識
していることに加えて、不都合な中身
をどうやってカムフラージュするのか
時間をかけて知恵を絞っているので
しょう」
財政制度等審議会がまとめた建議
は、原案にあった
「基礎年金給付水準が想定よりも低く
なることが見込まれる」との記述が、
最終的に削除されていた。
安倍政権は、参院選の前に正直に実態
を明らかにすべきだ。
【転載終了】
************************
消費増税が実施されたら、すべての
責任を安倍晋三にかぶせるつもりかも?
ブログ一覧 |
ニュース | 日記
Posted at
2019/06/22 09:11:28
今、あなたにおすすめ