2022年10月16日
マイナカード普及へ保険証を“人質”に・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■マイナカード普及へ保険証を“人質”に・・・
河野デジタル相のアベコベ突破力で
検討会メンツ丸潰れ
公開日:2022/10/16
岸田政権が2024年秋までに現行の保険証
を原則廃止するとブチ上げ、
マイナンバーカード取得が事実上、義務化
されてしまった。
河野デジタル相は14日の閣議後、保険証と
マイナカードが一体化した「マイナ保険証」
への切り替えについて、「分かりやすい
広報をしっかりとやりながら進める」と
意欲を見せたが、医療現場からは怒りの声が
上がっている。
◇ ◇ ◇
マイナンバー制度の医療分野での活用に
ついて、厚労省は14年5月に「医療等分野
における番号制度の活用等に関する研究会」
を設置。
約1年半にわたり議論してきた。
計10回の会合を経て15年12月に報告書を
取りまとめ、次の留意事項を明記している。
〈すべての保険医療機関と保険薬局で、
個人番号カードによるオンライン資格確認
の対応がとられ、個人番号カードが国民
すべてに普及するまでの間は、現行の被保
険者証も必要であり、保険者においては
被保険者証を交付する必要がある〉
注目すべきは、検討会がマイナカードの
医療分野での活用の前提条件に
「全ての医療機関・薬局でのオンライン
資格確認の対応」「全国民によるカード取得」
を掲げていること。
つまり、カード普及のために保険証廃止に
目をつけた政府のやり方は、検討会の提言
とはアベコベ。
前提条件を無視した“禁じ手”なのだ。
■「河野大臣の手法は非常に拙速」
面目を潰された格好の元検討会メンバー
は何を思うのか。
委員を務めた日本医師会の石川広己
前常任理事に聞いた。
──マイナカード普及ありきの保険証廃止
は本末転倒では。
「ご指摘の通り、検討会の結論とは逆行し
ています。河野大臣の手法なのでしょうが、
非常に拙速だと思います」
──マイナカードと保険証の一体化について
は。
「マイナンバー制度の導入自体に反対では
ありませんが、医療分野での活用には、病歴
や健診結果などの極めて機微な個人情報が漏れ
てしまう懸念を抱いていました。そこで検討会
では、個人情報保護を最優先することや、診療
や検査などにマイナンバーが用いられないこと
を条件に議論を進めてきました。個人情報保護
はかなり進んだと思いますが、欧州の一般デー
タ保護規則(GDPR)に比べ、まだまだ劣って
います」
■「補助金では到底足りない」と現場の医師
も不満爆発
──政府は来年度から医療機関や薬局に対し、
「マイナ保険証」の本人確認を行う顔認証付き
カードリーダーの導入を義務付けました。
事業規模によって21万~210万円を上限に補助
が出ますが。
「恐らく補助金だけでは足りません。カード
リーダーや周辺機器などの費用は賄えるかもし
れませんが、工事を請け負った業者への支払い
などは含まれていないでしょう。かなり大ざっ
ぱな見積もりに基づいていると思います。円安
や物価高の影響で、導入期限の来年4月までに
補助金の倍近く負担しなければいけないという
声も聞かれます。現場の医師は総スカンですし、
怒りすら覚えています」
現場は混乱し、相当な不満を抱いているよう
だ。
河野は「突破力がある」ともてはやされている
が、やっていることは今までの議論の
“ちゃぶ台返し”。
医師も患者も全国民がいい迷惑である。
【転載終了】
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多くの国民がセキュリティーなど
不安を持っているうちの強引な進め方
には疑問を感じますね。
河野大臣も、突破力などと持ち上げ
られて勘違いしてしまったのでしょう。
デジタル大臣には、民間の専門家を
当て、しっかりした専門家の説明が
必要です。
素人大臣では不安が増すばかりです。
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Posted at
2022/10/16 10:03:36
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