2022年10月27日
止まらぬ物価高・・・生活者の実感は10%で、実際の上昇率3%
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■止まらぬ物価高・・・生活者の実感は10%で、
実際の上昇率3% なぜこんなに格差が?
公開日:2022/10/27

コメ価格も値上げに・・・
これまで安値が続いていたコメ価格が
値上げに転じた。3年ぶりのことだと
いう。
10月に入り商品の値上げはさらに拡大し
食品、飲料品だけでも6500品目を超え、
外食の値上げも実施されるなど原材料や
エネルギー価格、急速な円安の影響で
物価上昇が止まらない。
■日銀3%、生活者意識は10%
総務省が21日発表した9月の消費者
物価指数(生鮮品を除く)は
前年同期比3.0%上昇した。
一方、日本銀行が13日に発表した
「生活意識に関するアンケート調査」
(生活者の意識や行動を把握する世論
調査=9月調査)では、1年前に比べ現在
の物価上昇率は10%という結果が出た。
これは実際の物価上昇率3%に対し、
消費者の物価上昇への実感ははるかに
上回っているとする結果だ。
ニッセイ基礎研究所の久我尚子・
上席研究員がこう述べる。
「商品の値上げはもちろんですが、電気
代(9月21.5%)、ガス代(同25.5%)
が2割以上値上がりしているのが大きい。
固定費の値上がりが生活に大きく影響し
てきていることが、物価の上昇意識に
つながっています」
実際に現在の暮らしぶりについては、
「ゆとりがなくなってきた」との回答が
前回調査(6月)より7.5ポイント増加
して半数を超え、暮らし向きが悪化して
いることが示されている。
そして、「支出が増えた」とする回答は
48.5%と前回に比べ5.5ポイント増加、
今回調査で「減った」は16.4%と、
家計の持ち出しが大きく増えたことで
生活を圧迫していることがうかがえる。
■実質賃金はマイナス、格差拡大が懸念
物価上昇に伴い収入の引き上げが欠か
せないのだが、厚労省が発表した8月の
物価上昇を加味した実質賃金は
前年同月比1.7%の減少と、5カ月連続
のマイナス。
急騰する物価高に賃金の伸びが追い付か
ない状況なのだ。
経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。
「物価上昇が消費者の行動を制限、ストッ
プさせています。先行き不安からシングル
マザーが子供に2食食べさせるため自分は
1食で耐えている人が山のようにいます。
また、1食浮かそうと、炊き出しに上等の
スーツを着た男性が並んでいる姿も見受け
られます。物価高は今や消費者にとって
恐怖になってきています」
新型コロナウイルス対策の行動制限の
緩和で全国旅行支援が開始され、
また入国制限も撤廃されたが、コロナ前
に戻ってきているのは観光、旅行業ぐら
い。
先の久我氏がこう指摘する。
「コロナ禍の制限でしばらく我慢してい
た反動で旅行や外出が伸びるでしょうが、
いったん気がすめば節約志向の消費行動
に戻ります」
さらに、同研究所の暮らしの変化に
関する調査では“暮らし向きのゆとりが
なくなった消費者がとった行動”につい
てこう明らかにしている。
「『消費者の低価格志向が高まる』
(33.1%)よりはるかに多かったのが
『できるだけ不要なものは買わない』で
66.9%を占めています。今後の原材料
や円安の進行いかんで消費者物価の見通
しはさらに上振れする可能性がある。
その結果、一部の余裕のある世帯と、
その他の大半の世帯間で格差が拡大する
ことが懸念されます」
黒田東彦日銀総裁は来年4月で退任予定
となる。
物価高、円安、金利といった日本経済の
難局に臨む後任の新総裁に期待したいの
だが。
(ジャーナリスト・木野活明)
【転載終了】
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収入が増えない中での物価高だからです
ね。
この状況での経済立て直しは容易では
ないでしょう。
「アベノミクス」とは、このような生活
になるということだったのですね。
賃金が上がらない中でのインフレ2%は
間違いですね。
こんな政策を10年も続けてきたことが問題
ですね。
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Posted at
2022/10/27 08:41:25
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