日刊ゲンダイDIGITAL【転載開始】■アンゴラの“反乱”はガソリン高騰に苦し むドライバーに朗報か? OPEC脱退で原油価格が弱含み 公開日:2023/12/23アンゴラに追随するOPEC加盟国が出てくる可能性も(右はOPEC本部)/(C)日刊ゲンダイ アフリカの産油国アンゴラのアゼベド石油相が21日、「OPECにとどまっても何も得られない」として、OPEC(石油輸出国機構)からの脱退を表明した。サウジアラビアなどOPEC加盟国とロシアなどの非加盟国でつくるOPECプラスは11月、原油価格の維持を狙って、追加で原油の協調減産することを目指したが、アンゴラを含むアフリカの一部の加盟国がこれに反発し、見送られたと伝えられた。 「アンゴラの1日あたりの原油生産量はおよそ110万バレルでOPEC内でのシェアは大きくありません。そのため生産量全体への影響は限定的とみられていますが、これからアンゴラの動きに追随するOPEC加盟国が出てくる可能性もあります。2019年にはカタールがサウジアラビアに反旗を翻す形でOPECを脱退しています」(経済ジャーナリスト) 今回のアンゴラのOPEC脱退を受けて原油先物相場は約2%下落した。もっとも、日本のドライバーの関心は、これによってガソリン価格の高騰が和らぐかどうかだろう。1リットル180円台が続く月もあった全国のレギュラーガソリンの店頭価格は現在175円台で推移している。 「OPECの追加減産見送りなどを受けて、今月、米国の原油指標であるWTI先物は約半年ぶりに1バレル=70ドル割れの低水準となりました。ただ、その後、再び75ドル前後で推移しています。原油相場が軟調でもすぐにガソリンが値下がりしにくくなっていることもあり、1バレル=60ドル台前半くらいまで原油価格が下がらないと、ガソリン価格も落ち着かなそうです」(同) アンゴラに続くOPEC加盟国の動向にしばらく注目だ。【転載終了】*********************** 世界経済に影響を与えるような減産は考えものですね。