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【転載開始】
■今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!
阪神才木は“藤川監督が後押し”、
西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで
公開日:2025/09/30

巨人・岡本和真(C)日刊ゲンダイ
「日本球界は今オフ、入札ラッシュになる」
とは、米ア・リーグのアジア担当スカウト。
すでに球団からポスティングシステムでの
メジャー挑戦が容認されているヤクルトの
主砲・村上宗隆(25)だけでなく、
「西武の高橋光成、今井達也のダブルエース、
巨人の4番・岡本和真、阪神の右腕・才木浩人
の4人も球団からポスティングによるメジャー
移籍を認められると聞いている。すでに代理人
の選定も済んでおり、メジャー球団は入札申請
が決定事項と認識している。27日のDeNA戦で
ヤンキース、ホワイトソックスなどの6球団が
岡本を視察したように、夏以降は獲得に興味を
持つ球団による各選手のチェックが本格化して
いた」というのだ。
西武の高橋光(28)、今井(27)のドラフト
1位コンビは、かねて球団にメジャー挑戦を直訴。
高橋光は昨オフのポスティングが容認されていた
が、昨季は15試合に登板して0勝11敗(防御率
3.87)。
まさかの未勝利に終わったことで、延期した経緯
がある。
「プロ11年で73勝を挙げている高橋光に加え、
9年で57勝の今井まで流出すれば、チームに
とっては大打撃。それでも、本人の意志は固く、
今季9勝5敗で3年連続2ケタ勝利に王手をかけて
いる今井の貢献度を球団も認めざるを得ないと
いう結論に達したようだ。今井本人はここに
きて『(球団に)メジャーに行きたいとは一言
も言ってないですし』と言っているようですが、
すでに話し合いは進んでいると聞いています」
(西武OB)
巨人の岡本(29)も悲願をかなえる。
昨オフの契約更改後の会見で、
「昔から憧れていた場所、目標にしている場所で
もある。毎年、上を目指してやっている。野球を
していたらそういう目標をみんな持っている。僕
もそのひとり」と初めて公の場で口にしたが、
以前から球団幹部には希望を伝えていた。
2015年にドラフト1位で入団、4年目の18年に
「4番」に座ると、そこから6年連続30本塁打以上。
本塁打王3度、打点王2度と文句のつけようがない
実績を残してきた。
今季は5月の阪神戦の守備で、打者走者の中野と
交錯し、左肘の靱帯損傷で3カ月の長期離脱。
チームもV逸し、「メジャー挑戦は延期」という
見方も広がったが、今月14日には国内FA権を取得
した。
どのみち海外FA権を取得する来季終了後には、
権利を行使してメジャー挑戦する。
本人も球団もポスティングによる譲渡金をチーム
に残しての移籍がベスト、と考えるのは自然だろ
う。
意外なのは、阪神の才木(26)だ。
■チームのエース、主砲クラスが一気に流出する
前代未聞

チームのエース、主砲クラスが一気に流出する
前代未聞ヤクルト・村上宗隆(左)、右上から
西武・高橋光成、今井達也、阪神・才木浩人
(C)共同通信社
自身初の2ケタ勝利となるチームトップの13勝を
挙げた昨季、契約更改の場で球団に思いを伝えた。
今季も村上頌樹に次ぐチーム2位の12勝(6敗)
とはいえ、20年のトミー・ジョン手術から復帰して
4年目。
これから、エースとしての本格化が期待されるだけ
に、時期尚早の印象はある。
「侍ジャパンに初選出された24年のプレミア12
で2試合に先発して防御率1.69。2700回転以上の
直球を連発した。その年のメジャー投手の平均が
約2300回転で、米スカウトの間でも話題になった
ほどです。今季は開幕前のドジャースとのプレシー
ズンゲームに先発して5回1安打7奪三振。ドジャー
ス首脳陣にも絶賛されて、いよいよメジャーへの
思いを強くしたのですが、ポスティングによる
移籍を後押ししているのが藤川球児監督です。
藤川監督も32歳でメジャーに挑戦し、カブスに入団。
が、故障もあって3年間で29試合登板にとどまった
(防御率5.74)。その苦労もあって、選手には
全盛期に近い年齢で挑戦させたいという思いが強い。
チーム編成に大きな権限を持つその藤川監督が才木
のメジャー挑戦にゴーサインを出したと聞いていま
す」(阪神OB)
村上、高橋光、今井、岡本に才木の5人が一挙に
ポスティングを申請すれば、11年にヤクルトの
青木宣親、日本ハムのダルビッシュ有、西武の
中島裕之、DeNAの真田裕貴が申請した4人を上回る
史上最多(中島は契約に至らず、真田は入札なし)。
チームのエース、主砲クラスが一気に流出する
前代未聞の事態と言っていい。
本紙日刊ゲンダイのコラム「マネーボールQ&A」
でお馴染みの元ソフトバンクホークスの球団取締役
で桜美林大教授の小林至氏によれば、「昨年のMLB
の売り上げは約1兆8800億円。NPBは私の推計で
約2000億円と、その差は実に9倍以上」だとされる。
その格差は当然、彼我の年俸にも反映され、今季
のメジャーの平均年俸(開幕時)が過去最高の
516万ドルの約7億4500万円に対し、日本の支配下
選手の平均年俸は4905万円。
日本のそれも過去最高だったのだが、それでも文字
通りケタが違う。
ドジャース・大谷翔平の10年1015億円は特別だと
しても、昨年12月に35歳でオリオールズ入りした
菅野智之でも1年20億円の契約を結んだ。
24年の巨人時代の年俸が4億円だから、35歳で実に
5倍のカネを手にしたわけだ。
今秋ドラフト1位候補のMAX158キロ右腕・
石垣元気(群馬・健大高崎)、今夏の甲子園を制し
た2年生左腕・末吉良丞(沖縄・沖縄尚学)も
メジャーのスカウトから高く評価されている。
人材流出は今後、本格的に日本のアマ選手にも波及
しそうな雲行きである。
【転載終了】
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今や、日本人選手はメジャーに欠かせない
人材ですね。
Posted at 2025/10/01 09:29:45 | |
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