2011年03月22日
東北地方太平洋沖地震が起きたとき、フランスは朝の6時46分で、
朝から一日中、ニュースは日本の地震の報道一色でした。
パリの日本人街と呼ばれるオペラ地区に行くと、
朝10時ごろから次々とテレビやラジオ局、新聞記者が集まり、
日本人を探してはインタビューをしたいと近づいてきます。
・・・・・・
そんな中でも救いになるのが、日本人の振る舞いをたたえられたときです。
「なぜ日本人は冷静でいられるのですか?」
「どうしたら、こんなときでもほかの人を思いやれるのですか?」
フランス人の目には、みんなが一丸となって現実に向き合い、
取り乱すことなく前進しようとしている日本人の振る舞いが「尊敬に値する」と
映っているのです。
■自然を受け入れる大きな器を持つ日本人
日本人を取材したいとやってきたフランスの新聞「パリジャン」紙の記者、
マリアンさんはこう言います。
「なによりも、日本人の冷静さに驚きました。
フランス人は問題があればやたらと騒ぎます。
もし、フランスで同様のことが起こったとき、
受け入れるという姿勢に慣れていない私たちは、
あなたたち日本人のように対応できるかどうかは疑問です」と語りました。
また、テレビ局の記者、マルティンさんは言います。
「食料不足が懸念され、スーパーに殺到する人たちの映像を見ても、
みながきちんと列に並んで順番を待っている姿に驚きました。
もしこれがフランスだったら、きっと押し合い、取り合いになるでしょう。
以前、取材で日本に行ったとき、交通量の激しい銀座4丁目の交差点で、
一度もクラクションが鳴らずに人と車が行き交うのを見たときから、
すごい国民性だと思っていました。
でも、震災時にもパニックやヒステリーを起こさずに、
きちんとルールを守れることは、あらためて尊敬いたします」
・・・・・・・
「まだ小さな子供たちが、
泣きわめきもせずに机の下に隠れたと聞いて驚きました。
フランスで地震が起こったら、
自分の子供はあんなふうに対応できないと思います」
日本の地震ニュースの影響で、
学校で行われる避難訓練を紹介する番組も組まれています。
■身勝手な行動を慎む心
16日、放射能漏れを心配するフランス政府は、
在日フランス大使館を通じて日本に滞在するフランス人は
「直ちに帰国あるいは日本の南部に避難」するように勧告しました。
そんな中、フランスのメディアが東京で働くサラリーマンに
「どこかほかの県や国に避難しないのか」と聞いたインタビューで、
「会社をほったらかして、自分だけ一人逃げるなんて、ひきょうな気がします」
と言ったコメントが報道されて話題になりました。
会計士のマティルドは言います。
「私たちフランス人にとって、
会社や仕事は日本人ほど重要なものではないのかもしれないけれど、
日本人が自分の命をかけてまで仕事をしなくてはいけないという責任感のもと、
働いていることに感銘を受けました。
普段から日本人は仕事に対してまじめだという認識はありますが、
このような事態になって、その精神に偽りがないことを確認した気持ちです。
自己の利益だけではなく、
全体のつながりを大切にする心をわれわれフランス人も見習わないといけません」
不安定な生活を送りながらも、前に向かって冷静に一歩一歩進もうとする日本人。このような話を聞くたびに、自分が日本人であることを誇りに思います。
以上がフランス人がみた日本人の素晴らしさだそうです。
33の国際機関と128の国と地域が
支援を表明しているそうです。
早く復興できるよう願っています。
Posted at 2011/03/22 09:43:52 | |
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