15年前のNHKスペシャル
「終わりなき人体汚染~チェルノブイリ原発事故から10年~」。
この番組で、15年前でありながら内部被爆を検査する「ホールボディカウンター」を積んだ検診車が各地を巡回検査しているシーンがありました。
低線量被爆地域だと思われていた「ゼルジンスク村の人々は、
汚染の高い地域と同じレベルの被曝をこの10年間受け続けていたのである」
というレポートです。
そこで登場するホールボディカウンターを搭載した検診車には
日本国旗が描かれていました。
(「4-4」の4分15秒から5分20秒。検診車に両サイドのボディに日の丸)。
15年前に日本が提供したものなのでしょうか。
ならば何故、この機械を使用して福島県民の巡回検査をしないのか。
大病院や原発施設にはホールボディカウンターはあります。
ロシアのバス(検診車)に乗せられる機器が日本の車両に搭載出来ない
道理はない。
発電機とセットでトレーラーに乗せる工夫も出来るはずです。
なぜ行政は積極的に検査をしないのでしょうか。
時間が経てば証拠も記憶も消えてしまいます。
15年前のロシアですら行っている基本検査を日本ではやらない。
証拠隠滅(消滅)を目的に「時間稼ぎの放置」をしていないのならば
出来るはずです。
元広島大原爆放射線医科学研究所の鎌田七男元所長は
「原発から放出された放射性物質セシウム137やヨウ素131の
生物的半減期(吸入した量の半分が体外に排出されるまで)は約100日だ。
これは原発周辺にいる間にしておくことが重要。
避難した人は既に体から排出された可能性があるからだ。
調査は急を要している」と採尿と行動記録を呼びかけています。
また、「5~10人だけにでもホールボディーカウンター(全身測定装置)による
検査をしておけば、
体内に存在する特定の放射線核種を突き止めることができる。
これらの記録を残しておけば、被曝線量を客観的に証明できる。
今後の健康管理に生かせるし、疫学調査にも活用できる」と話しています。
(http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=20110428132345506_ja)〔5月4日の東京新聞にも掲載〕
【日々坦々より一部拝借転載】
現在、復旧作業に従事している作業員の方々は「ホールボディーカウンター」での
検査をしていないそうです(原発内のカウンターは壊れている)。
作業に従事している方は、体内被曝の不安を抱えながら作業に従事している。
15年前に日本がロシアに提供したとしたら、国内にあってもいい様に思われるし、
作業員と、福島県民の検査をすべきではないか?
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Posted at 2011/05/07 09:39:39 | |
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