2016年01月01日
【転載開始】
中国主導で12月設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB、本部北京)は31日、
フィリピンが設立協定に署名したと発表しており、
これで創設メンバーとして参加申請していた57カ国が全て署名を終えたことになります。
あとは国内で批准手続きを済ませることが出来るかどうかとなります。
今までに批准手続きが完了した国は17ケ国と言われており、
1月中旬の設立総会までに57ケ国が批准できるかどうかとなります。
また、あと30ケ国が参加待ちとなっており、
実際に動き出すまでにはまだ時間が掛かるとみられていますが、
この銀行の初代総裁は中国の金立群元財務次官となっており、
中国の議決権比率も26.06%となり、拒否権を持つことになり、
完全に中国の国際金融機関となります。
また、一部ではこのAIIBは格付けを取得しないとなっていることで、
ジャンク債以下の無格付け並みという論調もありますが、
中国の本音は外貨準備高を回せば借入など必要ないと
判断しているとも言われているのです。
中国の外貨準備高は11月時点で4400億ドル、円換算で420兆円にも上ります。
このAIIBの計画書を見ますと、一年目の融資規模は20億ドル、
円換算で2400億円となっており、
数年以内にはこれを100億ドル~150億ドルにするとされていますが、
これなら拠出金だけで十分回せる金額であり、
あえて費用の掛かる格付けを取得する必要はありませんし、
仮に外貨準備高の5%である20兆円をこのAIIBに回せば(融資すれば)、
今後10年間以上の融資金として十分過ぎる位のお金が調達できます。
即ち、このAIIBには格付けは必要とせず、
また昨年話しました中国共産党幹部につながる人物は以下のように話していました。
『いずれAIIBはIMFのような形になればよいと思っている。
今回、IMFのSDR計算通貨に入ったことでノウハウも蓄積されるだろうし、
中国やその関係国(ロシア等を指しています)が外貨準備を預けることが
出来る第2のIMFに発展させることが出来れば、
アメリカ支配の金融市場を根底から覆すことが出来るかも知れない』
これで中国がAIIBを設立した意味がお分かり頂けたと思います。
420兆円を誇る中国の外貨準備高を中心に世界60ケ国が保有します外貨準備高を
このAIIBに預けることになれば、総資産額1000兆円を超えるモンスターのような
国際金融機関が出来上がります。
このモンスター銀行がアジア・中近東のインフラ開発のために
事業を選定し融資をするとなれば、パワーバランスは劇的に変化し、
『アメリカよさようなら、中国よこんにちは』となりましても不思議ではないのです。
既に中国は成長が著しいフィリピンにかなり食い込んでおり、
領土問題で紛争が発生しているフィリピンですが、
年末ぎりぎりでAIIB加盟に署名したのもこの影響力がかなりのレベルにまで
入っているからだと言えます。
総資産1,000兆円の巨大国際金融機関の誕生がまじかに迫っていますが、
日本は加盟しておらず、このバスに完全に乗り遅れたことになります。
そしてこのバスにはもう座席は残っていません。
そして、”補助椅子”にはアメリカが仮面を被って乗っているかも知れません。
何故ならオバマ大統領はちゃっかり習国家主席にAIIB支持を述べているからです。
日本は中国にもアメリカにものけ者にされているのをいまだに気付いていません。
2016年は中国が国際金融市場に乗り出した最初に年になりますが、
それはアメリカをアジアから追放した、中国にとっては記念する年になるかも知れません。
【転載終了】
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文中にもありますが、アメリカの覇権は終焉を迎えたのかも知れません。
アメリカは、ウクライナ、シリア、イラク、イランには手を出してはいけなかったのでしょう。
これからは、中国・ロシア中心に回っていくのかも?
アメリカべったりの日本はどうなるのでしょうか?
Posted at 2016/01/01 10:57:29 | |
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ニュース | 日記
2016年01月01日
日刊ゲンダイより。
【転載開始】
■前代未聞…日銀黒田総裁は“ブン投げ”辞任の可能性もある(2016年1月1日)
原油価格の暴落は、日銀の黒田東彦総裁(71)にとって地獄の苦痛に違いない。
石油関連商品は値下がりし、
すでに過去最低水準の燃油サーチャージもさらに引き下げられ、
海外へのフライト代も安くなる。
発電コストも大幅に抑制されて、電力各社も思い切った値下げに踏み切るかもしれない。
庶民には“原油安サマサマ”だが、2%の物価上昇目標を掲げる黒田総裁は、
壮絶なデフレ圧力にのたうち回るハメとなる。
マーケットからの追加緩和圧力に加え、7月には参院選が控える。
何としても株高を演出したがる安倍政権からの矢のような催促に屈する形で、
恐らく春先から夏前に「バズーカ3」を発射せざるを得なくなるとみられている。
「15年末に日銀の国債保有シェアは総発行分の3割を突破しましたが、さらなる緩和に
踏み切れば軽く4割を超えてしまう。欧州中央銀は保有シェアを33%までに抑える
ルールを課していますが、黒田日銀は無軌道すぎます。中央銀行の健全性を損なって
財政や通貨の信認を傷つけても、得られる効果が薄いことは過去3年で証明済み。
結局は原油安に太刀打ちできず、2%の物価目標も達成不可能です。当初は
『2年で達成する』と豪語したはずが、延期を重ね、達成目標は『16年度後半ごろ』まで
ズレ込んだ。さすがにマーケットからも見放されると思います」(斎藤満氏=前出)
総裁任期は18年までだが、ずっと緩和を続けられるわけがない。
16年度後半に2%がムリとなったらどうするのか。
プライドが人一倍高い人物だけに、
市場から退場勧告を突き付けられる前にケツをまくって辞める可能性もある。
国民は黒田と心中だけはゴメンである。
【転載終了】
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今年は経済の正念場のような気がしますが、
素人が市場を弄ってはいけない典型ではないでしょうか。
元々財務省など経済には素人同然でしょうし、
国民の税金をどんぶり勘定で動かしているだけでしょう。
官庁は、一つの大学の一つの回路しかない人たちで占められていますから、
多様なニーズに答えられるわけがありません。
日本の衰退はここから始まっているような気がするんですが・・・
Posted at 2016/01/01 08:43:44 | |
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