2016年11月15日
現代ビジネスより。
【転載開始】
■トランプ製ドル高相場の寿命は、そんなに長くない?
その経済政策がはらむリスク 真壁 昭夫信州大学経済学部教授
11月8日の米大統領選挙にて、まさかのトランプ大統領が誕生した。
9日のアジア時間、開票が進むにつれてトランプ氏の優勢が伝わると、
外国為替相場を中心に先行きへの不透明感が意識され、
一時、急速にリスクオフが進んだ。
これは“トランプショック”というべき市場の反応だった。
その後、市場はトランプ氏の経済政策を評価し、株式市場が上昇、
ドルも円やユーロに対して値を戻した。
“トランプ相場”というべき市場の反応は、トランプ次期大統領の政策が
世界経済に大きな影響を与えることを示している。
同時に、市場がトランプ氏当選に備えていなかったことの裏返しでもある。
それに伴い、新興国市場は相当に混乱している。
大統領選挙前、多くの投資家がトランプ大統領の誕生を懸念していただけに、
株価、ドル高がどの程度続くかは慎重に考えたほうがよい。
今後、注目すべきはトランプ氏の調整能力だ。
2017年1月20日、同氏は正式に米国の大統領に就任する。
それまでに、閣僚人事や上下両院で過半数を獲得した共和党指導部との
関係構築など、大統領としての調整能力が問われる。
トランプ氏が各方面との調整をスムーズに進めることができないなら、
早い段階で政権への懸念は高まるだろう。
■経済政策を点検する
トランプ氏は、財政出動、減税、規制緩和を重視している。
インフラ投資を行うことで需要を刺激し、企業や富裕層向けの減税によって
消費や投資を増やそうと考えている。
また、トランプ氏は金融規制改革法(ドッド・フランク法)を廃止し、
金融業界の活力を高めようとも考えている。
世界経済を見渡すと、中国では過剰な生産能力の解消が急務になっている。
先進国では、低金利政策をもってしても景気回復が思うように進んでいない。
そのため、世界的に、需要は供給を下回っている。
本来であれば、財政出動を通して構造改革を進めるべきだが、
先進国を中心に財政が悪化しているため、十分な取り組みが進んでいない。
それだけに、株式市場を中心に多くの投資家は、トランプ氏の取り組みが、
金融・財政政策の手詰まり感を解消し、成長をもたらすと期待しているのだろう。
こうした見方を反映し、9日、一時は1000円以上の下げを演じた日経平均は、
10日に1000円以上反発した。
同日の米国時間には、ニューヨークダウ工業株30種平均株価が史上最高値を
更新するなど、株式市場は強気だ。
また、トランプ氏は保護主義的な通商政策を重視している。
ただ、当選決定後の演説では、北米自由貿易協定(NAFTA)から脱退するなど
過激な発言は控えられた。
それが、市場参加者の警戒心を和らげ、株式市場の上昇を支えている部分はあるだろう。
こうした過激な発言がどのように修正されていくかは、無視できないポイントである。
■ドル安リスクを孕むトランプの政策
トランプ次期大統領の政策期待からリスク資産が上昇する中、
ドルも主要通貨に対して堅調に推移した。
冷静に考えると、ドル高が続くとは考えづらいのではないか。
特に、市場が注目しているインフラ投資の財源をどう確保するかは不明だ。
減税と歳出増加を同時に進めるだけでは、間違いなく財政は悪化する。
市場では国債増発を見越して米国債の利回りが上昇し、
欧州の金利にも上昇圧力がかかっている。
米国内外の金利差は有意に拡大しておらず、ドル高が進むとの見方を支えられる
ロジックは見出しづらい。
どうしても、トランプ氏の政策は財政悪化への懸念を高めやすい。
それがドル下落リスクにつながることは認識しておくべきだ。
そして、金利上昇は米国経済の減速懸念を高める。
低金利が支えてきた自動車販売、住宅市場の回復が停滞し始めると、
先行きへの不安は強まる。その場合、ドル売り圧力が高まりやすい。
金利上昇への懸念から、米国の不動産投資信託(REIT)の基準価額は下落している。
そうした動きが、世界の金融市場にどう影響するかは注意してみていくべきだ。
これまで多くの投資家や経済の専門家が、トランプ大統領が誕生すると米国が
自国第一の考えを強め、国際社会の安定に亀裂が生じることを懸念してきた。
トランプ氏の政治手腕も未知数であり、共和党指導部との意見調整をスムーズに
進めることが出来るかは不透明だ。
選挙後の市場は、そうした懸念を忘れてしまったかのような強気に傾いている。
そこに見落としがないか、冷静に確認すべきだ。
【転載終了】
***************************************
現在、円/ドルは108円前後で推移しています。
原油価格が下がってきていますが、円安がその恩恵を消している形ですね。
Posted at 2016/11/15 11:49:56 | |
トラックバック(0) |
ニュース | 日記
2016年11月12日
日刊ゲンダイより。
【転載開始】
■トランプ勝利翌日の衆院“強行”通過は安倍首相の懇願メッセージ
トランプ大統領が決まった翌10日に、世界の笑いものになりながらも、
TPPが衆議院本会議で「強行採決」された。
どうしてそこまでしたのか。
「2020東京五輪まで続けたい」(さらには無期限に?)という意向に象徴されるように、
「米国に追従することで自らの地位を守る」ことを至上命題としてきたのが安倍首相である。
強行採決の裏には、トランプ大統領に向けた次のようなメッセージが込められている。
「まず、TPPレベルの日本の国益差し出しは決めました。次は、トランプ大統領の要請に
応じて、もっと日本の国益を差し出しますから、見捨てないで下さい」
日本政府はすでに米国の批准を後押しするために、
水面下で国益を差し出し続けてきている。
それを加速させて、トランプ大統領のご機嫌取りに奔走するつもりだろう。
トランプ大統領の誕生で、オバマ政権のレームダック(死に体)期間に米国が
TPPの批准を模索する動きは困難になったと思われる。
だが、トランプ新大統領は、「TPPには署名しない。
2国間FTA(自由貿易協定)でよい」「日本の負担が足りない」と主張しているので、
TPP以上に日本がより一層譲歩させられた「日米FTA」が成立しかねない。
この流れに自ら喜んで応じる“決意表明”が、今回の強行採決とみていいだろう。
今後、さらに「売国行為」が進む危険性を認識しなくてはならない。
そもそも、農産物関税のみならず、政権公約や国会決議で、
TPP交渉において守るべき国益とされた食の安全、医療、自動車などの
非関税措置については全て譲り終えている。
これらはTPPが発効しなくても、日本が“自主的に”行った措置として、
実質的にはすでに発効しているのである。
つまり、2国間の力関係の結果、日本はズルズル押し込まれている。
今後はさらにこの流れが強まる。
「日本の負担が足りない」と言うトランプ氏に渡す“譲歩リスト”を
政府はもう作成しているだろう。
農産物の関税についてはFTAなどが発効しないと効力が生じないから、
米国が2国間FTAなどに切り替えようとする動きは当然予想される。
米国の要求に応え続ける姿勢から脱却し、真に国民の将来を見据えない限り、
問題は永続することを忘れてはならない。
鈴木宣弘東京大学教授
1958年、三重県生まれ。82年東大農学部卒。
農水省、九州大学教授を経て、06年から東大教授。
専門は農業経済学。
「食の戦争」(文芸春秋)、「悪夢の食卓」(角川書店)など著書多数。
【転載終了】
***************************************
日本がトランプ政権に献上する額は48兆円とも言われていますね。
今、トランプリスク(日本にとって)によって、
消費増税18%の現実味が増してきたと懸念されています。
Posted at 2016/11/12 19:24:27 | |
トラックバック(0) |
ニュース | 日記
2016年11月12日
スポニチより。
【転載開始】
■安倍首相「話が違う」トランプ氏勝利にいら立ちも…17日会談決定
米大統領選で共和党の実業家ドナルド・トランプ氏(70)が勝利した大番狂わせに、
民主党のヒラリー・クリントン上院議員(69)の勝利を見込んでいた安倍晋三首相が、
外務省に「話が違う」といら立ちをぶつけていたことが10日、分かった。
次期米政権とのパイプを持たない日本側が浮足立つ一方で、
トランプ氏は安倍首相と今月17日に会談することを即断即決した。
「話が違うじゃないか!」。
世界中が固唾(かたず)をのんで見守った大統領選の開票終盤、
安倍首相のいら立ちが頂点に達した。
脳裏に浮かんだのは、今年9月の訪米でのクリントン氏との会談。
クリントン氏側の要請があったためだが、
外務省はクリントン氏とだけ会談をセッティングし、トランプ氏を無視。
次期大統領との顔合わせのつもりだったが、終わってみれば、全くの見当違い。
安倍首相も、外務省に当たらずにはいられなかった。
今となっては「トランプ氏軽視」と取られかねない。
政治経験のない異例の“素人大統領”に、
これまで築いてきた日米間のパイプが通用するのか?
そもそもパイプがほとんどないことに焦った政府筋は動いた。
10日朝、電話会談を申し入れた。
“暴言王”トランプ氏は、意外にも態度は柔軟。
うまく会話をリードし、早くも「直接会談」を取り付けることに成功した。
19日からペルーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に
出席する安倍首相が「ニューヨークを(政府専用機の)給油地にできる」
と直接対話を求めると、トランプ氏は
「17日にニューヨークにいるようにする。食事でもしようか」と応じ、
とんとん拍子に日程調整が進んだ。
選挙戦中の過激な発言がウソのように、日米関係強化への意欲を何度も表明。
アベノミクスを高く評価し「いろいろなアドバイスをしてほしい」と
謙虚な一面を見せる一幕もあった。
政府筋は「さすがビジネスマン」とうなった。
日本の首相が就任前の次期大統領に会うのは異例。
電話会談はスムーズに進んだが、トランプ氏は環太平洋連携協定(TPP)や
医療保険制度改革(オバマケア)など、オバマ民主党政権の看板政策を
真っ向から否定する構えを見せており、出方が分からない。
米軍撤退も口にしているだけに、日本が最も重視する日米同盟の先行きも不透明。
政府高官は「トランプ氏がどんなことを言い出すのか分からない。会談は未知との遭遇になる」
と不安な表情で語っている。
【転載終了】
****************************************
ジャパンハンドラーの情報だけに頼っているからこのようなことになるのでしょうし、
外務省も多角的な情報収集を怠るから無能さを晒すことになるのでしょう。
ましてや、安倍首相も万一のためにもトランプ当選の可能性を考えていないと・・・
そこにいくと、ドゥテルテ大統領はそつが無い強かな外交をしますね。
トランプは、現在の米傀儡政権は残すでしょう。
Posted at 2016/11/12 09:35:01 | |
トラックバック(0) |
ニュース | 日記
2016年11月12日
昨日、私たち夫婦はもとより、
息子たちの結婚式にもお世話になった妻の従姉妹が急逝したため、
東京での告別式に出席してきました。
東京に向かってる途中、
碓井峠付近のトンネルで、起こった直後であろう事故の場面に遭遇しました。
状況は、トンネル出口付近で必死に服を振る男性が居り、
一瞬「なに」と思いましたが、
トンネルを出た直後に追い越し車線に飛散する部品を目にしました。
二人の男性が救助作業をしているいましたので、
横転した車の中に何人か怪我人がいたのでしょう。
トンネルから出口は左カーブのため、
走行車線はブラインドになっていましたので横転している車が見えませんでした。
人間って違和感のある状況では反射的にブレーキを踏むんですね、
それと、80km程度のスピードでしたのでなんとか回避できました。
100km以上のスピードを出していたら突っ込んでいたかも・・・(怖
横転した車のすぐ先にトラックが停車していたので、
救助作業していた方たちはトラックの方たちと思われます。
先にも書きましたが、
トンネル出口はブラインドで見えないので先行車のトラックに追突したと思われます?
トラックの左後部がつぶれていましたので。
また、運の悪いことに鶴ケ崎JC付近で2件の事故があったようで、
全面通行止めになっており、大渋滞でした。
3回のルート変更をしてなんとか10分遅れで斎場到着。
結局、東京まで5時間を要してしまいました。
皆さん、スピードは控えめに!
Posted at 2016/11/12 08:19:44 | |
トラックバック(0) | 日記
2016年11月10日
■ドナルド・トランプ新大統領の就任式は1月20日!
トランプ氏は「就任当日にTPP離脱する」と宣言!
元々、クリントンとトランプ候補は両人ともTPPには反対を表明していました。
オバマ大統領が批准しようとしていましたが、
出来なかったのは議会が反対していたからです。
議会は共和党が多数であり、今回の改選でも上院・下院とも共和党が勝っています。
トランプ氏は「就任当日にTPP離脱を正式発表する」と宣言しており、
宣言通りにTPP離脱が発表されるのか注目が集まっています。
本元が批准をしないのに日本だけが前のめりになっているのが不思議でなりません。
というか、これといって功績のないオバマ大統領が任期中の批准に前のめりだからでしょうね。
安倍首相は、クリントン氏が大統領になったら2月の会談を考えていたようですが、
トランプ氏が大統領となったので、かなりのお土産を持っていく必要がありそうです。
トランプ氏は在日米軍の駐留費用を100%日本が負担することを主張していましたので、
安倍首相が飲まないと会ってくれないかも?
Posted at 2016/11/10 09:00:56 | |
トラックバック(0) |
ニュース | 日記