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イイね!
2020年12月19日

全固体電池とは

全固体電池とは






おはようございます。

ニュースによると関越道で大雪で閉じ込められた多数の車の立ち往生がやっと解消できた様です。 良かったですね。 長く閉じ込められた車は2日になったとか。 

そんな時にエネルギーを消費し切ってしまった車も内燃機関の車なら燃料を補給して貰えるとまだ走れますがEVの場合はどうなるのかなと考えてしまいました。



そんな疑問も湧いてきますが数日前のブログで今の世界のEV開発事情をご案内しました。

直近のEVは各国が実用化のスピードを競っていて日本のメーカーは出遅れているとかきました。


その時に色々調べていて全固体電池を見聞きし調べてみました。

いくつかの記事や論文を読んでみて簡単にその性質や特徴をまとめてみました。




先ずは電池を大きく分けると古くからのヴォルタ電池、最近のリチウムイオン電池とそのリチウムイオン電池の改良型の全固体電池に分けられます。


ヴォルタ電池は、





人体の血液中の水分に相当する電解質に希硫酸液を使っている電池です。 車のバッテリーもその電池ですね。 希硫酸を使うので危険で取り扱いが難しい欠点があります。


次に今多用されているリチウムイオン電池です。






セパレータ(酸化物やカーボンなど)で電極間を隔離していてその電解質は有機溶媒を使っているそうです。 この電解質が発火や爆発の危険性があり最近も韓国製のリチウムイオン電池が爆発して自動車や携帯電話の爆発事故もありました。

その為にこのリチウムイオン電池の場合は二重三重の安全性が求められなかなか小型化や自由な形状にするのが難しいとか。
液漏れを防ぐ為には大きな容器になってしまう様です。




そして最後の全固体電池ですね。






これは電解質にその内部でイオンは自由に動けて電気を流す事が可能な特殊な物質を固体にしたものです。

リチウムイオン電池の一種ですがいくつかの良い特徴があります。


1 隔離用の部品が不要になり液漏れもないので自由で小さな形状にできる
2 傷がついても安全で電池であり続けるので安全で発火性がない
3 変質しないので長寿命が期待できる
4 熱や圧に強い

以上から小型で大容量、軽量で充電性能が既存のリチウムイオン電池の1/3位に短縮できる。

安全で自由な形状に出来るので電池を収納できる場所の選択肢が無限にある。


と、将来のEVにはうってつけの電池だそうです。



現行のEV生産は中国がリードしつつありますがこの全固体電池は日本の企業、特にトヨタが多くの特許を取得していて2020年代にも実用化の計画だそうです。


これで中国が持ちつつあるEVの主導権を日本に取り戻す事も可能になるかも知れませんね。







好むと好まざるに関わらず今後EVが増えてくると予想されていますが






それに沿って全固体電池の供給も今後飛躍的に伸びる予想だそうです。


やはり中国は出来上がった確立された技術の応用になり、日本は基礎技術の研究を実用化する姿勢が見えますね。


電池を制するものがEVを制すでしょうか。
今後に期待ですね。


それにしてもやはり大雪などで閉じ込められたらどうなるのか、心配ではありますね。 緊急時用に大型トレーラーに電池を満載した電源車でも作りますか?

今回関越道で大雪に閉じ込められた車の中にEVのオーナーさんがいらっしゃればお話を聞いてみたいものです。





ブログ一覧 | 新技術 | 日記
Posted at 2020/12/19 02:50:38

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覚え書き(引用) : 全固体電池とは? ... From [ ホンダ車整備についての、役に立たない覚 ... ] 2020年12月19日 09:36
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この記事へのコメント

2020年12月19日 7:31
💡興味深い記事でした。
ありがとうございます。

次世代産業の見通しは(自動車に関わらず)様々な方向に模索を続けていて、中国の様に国を上げて(国の指示で)開発する分野には潤沢な資金と国の最高レベルの頭脳が集結します。
5G関連にしろ太陽光パネルの技術にしろ、これから世界が欲するだろう技術を先取りで開発する。見通すチカラに優れていて(ハズレ研究も有るとは思うけど)そこが共産主義の利点だなとも感じます。

日本やその他の。いわゆる民主主義国家では研究開発は個々の会社に委ねられる分、内容は自由には出来ますが資金と頭脳の限界が低くなります。その辺り世界を見渡すとトヨタ辺りはカナリ頑張っていると思います。



さて。固体電池は。
今、ウチでも太陽光パネルとは何ぞやと思い、部屋の片隅に置かれているサブ冷蔵庫を天気の良い日はソーラー発電で動かしてみたり。停電に備えてバッテリーで動かしてみたり。色々試してみて感じてる事が有ります。

中国製の太陽光パネル。これはまず凄いです。能力は発電効率で表されますが、安物のAmazonで値下げ合戦されてるヤツでも約21~25%。この発電効率が1番高いのは現在中国です。カナリの出力で発電してくれますので冷蔵庫が動くには充分なのですが。

次に問題なのが蓄電です。
太陽光パネルは直射日光が当たっている時は素晴らしい発電をしますが、少し雲れば急にパワーダウンです。
これは自動車が走ったり信号待ちで止まったりする事と似て居ます。オルタネーターが回らない時は、車もバッテリーを搭載して出力電力を安定させて居ますので(スターターの為だけでは無い)。
同じ事をしてます。自動車用の12ボルト普通のパナソニックのバッテリーを2個並列で繋いで容量を上げていますが。。。


これが電気はなかなか貯まらない(´・ω・`)
自分が『電気自動車はリッター何キロ走っとんのやー(ノ`△´)ノ ┫:・'∵:.┻┻:・'.:∵』と吠える理由のひとつです。

冷蔵庫動かして、余剰分をバッテリーに貯めたり。天気によっては時間経過で放電してしまった電気を補充。。。
そうそう!『バッテリーは時間経過で放電すんのやー(ノ`△´)ノ ┫:・'∵:.┻┻:・'.:∵』してますが。なかなか貯まらないんですわ。



少し話がそれましたが。固体電池は。これから中国が欲しがると思います。日本が先行しているとしたら、中国に技術を盗まれない注意が必要です。
5Gはアメリカが盗まれたと言ってます。
コメントへの返答
2020年12月19日 11:08
おはようございます。
評価いただきありがとうございます。

国を挙げての技術開発ができるのが確かに社会主義国、共産主義国のメリットで中国はしっかりとそのメリットを有意に使いつつ最近の驚異的な発展があるのでしょうね。
その自由に使える豊富な資金があるので日本の私企業が対抗していくのも大変だと思います。

やはり最終的には国土と人口が有利に働くのでしょうか。

太陽光パネルの事はよく分かりませんが中国が優位とか。分かるような気がします。

EVも今世界が目指し始めている様なのですが、開発者は中国が得意にしている土俵での勝負は避けて通りたいと思うのでしょうね。
その意味ではこの全固体電池は多くの部分でその分野では大きな前進になるにではと期待しています。

どんな製品になるのか楽しみですね。

2020年12月19日 7:37
オール電化の家と同じで純EVは大変な事になったと思います(T_T)
やはり手段は複数持っていないと生き残れないと思う((+_+))
コメントへの返答
2020年12月19日 11:11
おはようございます。

やはり選択肢がなくなり一辺倒になってしまうと危機も見えてきますね。
その辺りは政治との協調が大事になりそうですね。

2020年12月19日 8:14
おはようございます

EV化の移行には全個体電池の実用化が不可欠でしょうね

一方でトヨタの燃料電池車は、インフラ整備を考えると日本の一部でとどまり、世界的には普及しないでしょね
あまり燃費電池車に固執するとガラパゴス化しそうだし

17日に豊田章男会長が2050年 温室効果ガス0に苦言を呈しましたね

そもそもEVを充電する為の電力ら火力発電所が作るのでまったくエコとは程遠いし、山間部や田舎では走行距離が不安になります

現段階で環境だけを考えるならHVが一番エコです、最近のガソリンエンジンは50%近い高効率だし、電力は自力で充電します

でも世界の環境ビジネスは、何となくエコっぽいと言う理由でEV化が加速するでしょうねぇ

乱文、失礼しました!
コメントへの返答
2020年12月19日 11:16
おはようございます。

蒸気エンジンから化石燃料エンジンに移行して一気に変化した様に、今度は一気にEV化が進むのでしょうか。

確かにトヨタはトヨタなりの今後の進め方を描いてきたでしょうから急に政治的に温室効果ガスゼロの国の方針転換は横槍と見えるでしょうね。今後どうなるのか拝見です。

仰る通りで全ての課題が解決できる訳ではないもののEV化は進みそうですね。全固体電池はその大きな一歩でしょうか。

楽しみですね。

2020年12月19日 8:29
おはようございます。
リチウム電池工場の品質改善指導に行っていた方と親しかったのですが、製造工程や製品に少しでもゴミ(チリレベルの大きさ)が混入すると爆発出荷の恐れがあるそうです。そういった意味で、本当は日本のメーカー、日本の工場で、日本人の品質管理、日本人の真面目几帳面さで製造するのが一番のようですが、やはり世界的な価格競争で中国産が大半になっていくようです。中国工場で日本的な徹底的な品質管理を低価格で行うのが難しく、日本メーカーは続々撤退し、中国メーカー製ばかりになりそうな勢いです。自動車用はまだ価格が高いので日本メーカーも少しはやれるのかも知れません。
高性能電池に使うレアメタルの大半は、現状で発見されている大半は中国の鉱山ですので、この点でも中国が世界の覇権を握っています。
日本の輸出産業(製造業)が終わると日本経済は終わり、日本人も終わりますので、コロナと桜を見る会ばかりマスコミが取り上げて与党が対応している間に、じわじわと円高が進んできて、日本は毎日何百億円も損失しています。コロナでなく円高損失で日本が不況になりかけています。韓国に有利になり日本に本当に不利になることは、マスコミはわざと報道していません。
コメントへの返答
2020年12月19日 11:27
おはようございます。

旭化成の吉野さんが電気を通すプラスチックを見つけて一気にリチウムイオン電池が完成してノーベル賞に結びついたと言う程度の知識しかありませんがそこで使われる有機溶媒の扱いが難しいのだそうですね。

理論は得意でノーベル賞受賞者も多い日本ですがその技術を取り込んだ中国が安価な大量生産に向いた製造方法を考えてその成果を取り込んでいると言う印象です。

この全固体電池の場合には日本の優位を守ってこのまま進んで欲しいものですね。


円高ですね。アメリカの銀行にドル口座があるので個人的にも影響大です。

2020年12月19日 9:22
おはようございます☀
私も数日前の日経新聞で全固体電池の記事を読みました。実現化すると一気にBEVが加速していくのでしょうね。物理が不得意で電池の知識がダニエル電池止まりなので全固体電池の理論や構造がよくわかりませんが実用化されれば電池革命が起きることは間違いなさそうですね。
コメントへの返答
2020年12月19日 11:30
おはようございます。

一気にEV化が話題になり、それに伴なって全固体電池も色々話題になり始めました。

本当に良い事ばかりなのか、何か見えないデメリットもあるのではとは思いますが日本企業の優位性がこのまま世界をリードしていって欲しいものですね。

2020年12月19日 14:02
パパンダさん、こんにちは( ^ω^ )

婆婆のような素人にも分かりやすく解説して頂き、有難うございます。なるほど少し希望がw。
新しい燃料電池で日本が特許を取得している事は少しですが安心材料になりました♪
ドローンなども現在はその殆どが大陸製で占められていて、漸く日本の企業も先の見通しが付いたのか乗り出すそうで、遅い!っちゅうねん!!(海外からはそのスピードの遅さが一番指摘されているところですね)ワクチンのスピードは海外は速過ぎて怖いですがw 潤沢な研究開発資金があれば…と今程思う事はありません!先を見通す力のある人材を育てて活躍して貰う事は急務ですよね。

EV、EVですが原発・火力発電の問題ありますし、一方でどう考えても水素エネルギーの方が地球環境には良いのでは?と思うので、其方を劇的に安価で使えるようにも頑張って貰いたいです。
コメントへの返答
2020年12月19日 15:50
べりばあさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

べりばあさんは解らない事は直ぐに調べる知的好奇心の旺盛な方と拝見しています。こんな新しい技術が近い将来実現されそうと思うだけでも希望が持てますね。余りにも良い事尽くめなのは少々気になりますが。

基礎研究は非常に地味な仕事です。日本人の気質には合っていると思うのですがいかんせん研究費がどんどん削られていて大学でも有名教授でも十分な研究費を自身で集めないといけない状況です。税金の無駄遣いが無くなればこの点も簡単に解決出来ると思うのですがね。

水素エネルギーも将来楽しみですね。トヨタのMirai(2代目)がもう少し早めの世に出てくれていれば足車選びの選択肢に入れたのですが。
2020年12月19日 20:53
失礼ながら、もし図表がどこかからの引用であれば出典の明記が必要ですが自作のものでしょうか?
非常にきれいにまとまった図表でしたので念のため。

さて、全固体リチウムイオン電池ですが、私としては短期間での実現性をちょっと懐疑的に見ています。メリットはわかっているのですが、実現のハードルがかなり高いはずなのです。
リチウムイオン電池は充放電で電極が膨張収縮する性質があります。確か現行の炭素負極で10%程度、シリコン系負極だと200%とかだったと記憶しています。
図中で、リチウムイオンが電極の層間に挿入脱離している様子が描かれていますが、この挿入脱離反応に伴って電極が膨張収縮してバラバラになっていくため充放電を繰り返すと容量が減って寿命となります。
全固体電池ですとこの電極の膨張収縮に伴う負荷が電極内だけでなく、電極と固体電解質界面でも発生し、剥がれて通電不良になってしまう不具合が考えられます。
また、電解質中のイオンの移動も一般的には液体より固体だと動きにくいので、急速充放電性能に影響が出る可能性があります。
それゆえに、安全性、容量、サイクル寿命、急速充放電性能の全てが達成できれば快挙と言えるでしょう。
コメントへの返答
2020年12月19日 21:13
こんばんは。
コメントとご注意ありがとうございました。
図表の引用元を記述洩らしました。日経新聞と東洋経済オンラインの記事を参考にさせていただきました。

全固体電池の弱点のご指摘ありがとうございます。
私がブログで書いたのは主に原理の部分でそのメリットを挙げています。
当然実用化となると細かな部分のノウハウが必要になりそれに伴ってデメリットも露見してくると思います。その部分まで解決できれば素晴らしい技術革新になるでしょうね。

ありがとうございました。

2020年12月19日 22:54
ピュアEVの場合、今回のような事態ではかなり深刻な事になるかもしれませんね。

雪道で閉じ込められているのですから暖房が必須ですが、エンジンの排熱が使えないので。

EVの乗用車ではPTCヒーターまたはヒートポンプで暖房しているようです。

PTCヒーターは電気で直接、熱を産み出すので、たくさん電気を使います。
ヒートポンプはエアコンですから、効率はいいとはいえコンプレッサーをメインバッテリーの電気で動すそうです。

PTCタイプではヒーターを使うと航続距離が半分とか、ヒートポンプでも7割になるとも言われているようです。

まったく走行せずに長時間、暖房したはどのくらいバッテリーが持つのでしょうね。

おっしゃる通り運んできて、数分で給油とはいかないから大変かもしれませんね。
コメントへの返答
2020年12月20日 9:05
おはようございます。
EVの事はよく知らないので説明ありがとうございました。

よくEVのCMで災害時などEVの蓄えた電力で家庭で家電などを◯日間使えると聞きますがこれは満充電からですよね。

今回の雪による立ち往生の場合にはそれまでの走行での電力消費があるでしょうから残量にヤキモキしそうですね。

自衛隊の災害派遣では携帯タンク入りの燃料を救援トラックに積むのを見ましたが純EVにはどんな救済が考えられるか、これも今後の課題になりますね。


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何シテル?   05/12 10:06
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